村田沙耶香『生命式』書店員さんからの感想

芥川賞受賞作『コンビニ人間』(文藝春秋)が世界30ヶ国で翻訳され、今や世界中の注目を集める作家、村田沙耶香。
このたび刊行される『生命式』は、村田沙耶香自身がセレクトした12の短編で構成され、まさに“文学史上、最も危険な短編集”ともいうべき衝撃作です。

発売前に全国の書店員さんに試し読みをお願いしたところ、驚きや絶賛の感想が続々!
ここにそのコメント全てをご紹介します。

※随時更新(敬称略)

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村田沙耶香さんの短編集は「パンドラの匣」の様だ。
開いてはいけないと思いつつ、次々と読み進む内に、どんな禁忌も倫理観も吹っ飛んでしまう。最後に残るのは、脳内革命である。
大垣書店 豊中緑丘店 /井上哲也

 

“動物的”という言葉、単語が1番頭に残り合っているのではないかと思う。非現実でもありもしかしら将来こんな世界が現実となりそうでもある。そんな風に思ってしまった。
喜久屋書店 東急プラザ新長田店 /葭原

 

村田沙耶香は日常の中に、トクトク、トクトクと、少しだけ異質な要素を注ぎ込んだ。たったそれだけのことで生活は不安定に歪み、世の中の仕組みが暴かれる瞬間が開けてしまった。それはとても怖いことだけれど、勇気を振り絞って一つ一つの物語の中に描かれた世界を紐解いて欲しい。そこには、いつの日か思い描いていた願望や、熱にうなされた日に見た悪い夢が、埃をかぶって眠っているかもしれない。あまりにも現実的で倒錯的な箱庭の世界を、ずっと頬杖をついて眺めていたいと願ってしまう私は、もしかしたら贅沢に過ぎるのだろうか。
文教堂書店 青戸店 /青柳将人

 

村田節炸裂。ぶっとんだ内容でした。今の常識や感覚が通じない違和感だらけの登場人物たちに不気味さを感じつつ、自分の中の常識をゆさぶられるように感じました。
ジュンク堂書店 松山店 /石岡

 

村田さんの創造力は凄い。どこからこんな発想が産まれてくるのか?
読んでいるうちに、星新一さんみたいだなと感じた。
特に「生命式」と「かぜのこいびと」が大変良かったです。
本の王国 高蔵寺店 /菅谷俊章

 

自分が漠然と正しいと思っていた足元がグラグラする。しかし「街を食べる」の最後に、友達に語りかけるひらがなの部分が、呪文のように頭に流れこむ感覚が心地よい。戸惑いとしばらくしての共感、ストーリーは伝えられても、この感覚は読むことでしか伝えられないだろう。
『地球星人』で長野のおやきが出てきて驚きましたが、今回も長野成分があちこちに。長野においでの節はぜひ当店へ。待ってます!
平安堂 新長野店 /清水末子

 

強烈でした!はじめの1作目で先制パンチを食らってしまった…確かに価値観というものは時代とともに移り変わり、昨日の常識は今日の非常識という事がおこりうる世の中だけれども…。「時代の先取り」にならない事を祈ります。
未来屋書店 高崎オーパ店 /山本智子

 

なんか色々と常識とか人としての拠り所とかが揺さぶられる。揺すられすぎて酔いそう。刺激的で衝撃的で、すごく過激かと思えばほろりとさせられたり。乱高下についていけなくなったりしがみついたりもう大変。安易におすすめできないけど、できれば皆に読んでこの感覚を共有してほしい。
TSUTAYA 佐鳴台店 /貝塚知香

 

普段、使うことのなかったある部分の脳細胞が活動した。月の同じ表面しか見ることのできない私たちに、裏側に光を当てて見せてくれた。物語に賛同できたとか、反対ですとか、一言では言いつくせない。人類の未来、人間の思いが重く渦巻いている。
明文堂書店 氷見店 /林ひとみ

 

やはり、村田沙耶香先生は違う!! またもや、度肝を抜かれました!!
この世界観!!村田World炸裂!!今回も、一編、一編が生命に満ちあふれていて独特の世界をかもしだす。無機質な人間の野性味があいまった、なんともいえぬ雰囲気があたりを取り囲み、実は村田沙耶香の紡ぎ出す世界が“本当”なのではないかと錯覚させられました。何が現実でどれが虚構なのか全くわからなくなりました。
書泉ブックタワー /江連聡美

 

やっぱり村田沙耶香さんの小説はすごい!とあらためて感じました。
「生命式」の中でのセリフ「正常は発狂の一種でしょう? この世で唯一の、許される発狂を正常と呼ぶ」ってのが全てだと思いました。この世に正常なんてないんだなって。
ブックスタジオ大阪店 /渋谷宙希

 

さすが村田沙耶香。
変だなあと、思いました。でもきちんと変なんですよね。カフカの「変身」が変であるように、変です。
有隣堂 小田原ラスカ店 /高橋美羽子

 

もはや村田沙耶香にしか書きえない世界。
一見、狂気と映るその世界は、しかし美しく一種の厳粛さすら備わっている。
村田沙耶香の小説を読むということは、自らを更新することなのではないだろうか。
宮脇書店 金沢文庫店 /松岡圭介

 

タイトルが匂わせている通り、通読するのに相当の覚悟が必要な問題作。ついうっかり手にとって読んじゃった!ではすまない何かがある。普通に語られる日常が、ギョッとする程普通でない世界。それが×12! 脳が感じる読後感はイヤミスどころではない。
みどり書房 白河店 /矢野隆子

 

村田沙耶香さんの頭の中を覗いてみたい…!! どれも本当にインパクトのある短編で読んでいてとても楽しかったです。ブッ飛んでる…!と思っていたものが1作1作読み進めていくにつれて、自分の感覚の方がおかしかったのかも…と思わされました。普通って、常識ってこんなにも曖昧で脆弱なものだったんだ…と思っています。本当にすごかったです。
Seren Dip明屋書店 アエル店 /武方美佐紀

 

村田沙耶香さんの物語を読む度に、それまで信じていた価値観や世界が違って見えました。
毎回、新作を心待ちにしています。今回の『生命式』は、衝撃の作品から切ない作品まで様々な村田沙耶香ワールドが待ち受けていました!自分が生まれ変わるかのような読書体験味わえます!読み終えた後は、私たちの脳が新しい世界に出会う喜びにうち震える事は間違いないでしょう。
「生命式」「素晴らしい食卓」「かぜのこいびと」「街を食べる」が特に好きです。次回の本屋大賞に投票します!
丸善 名古屋本店 /竹腰香里

 

1話目から前作『地球星人』をさらに斜め上をいく衝撃に言葉がでませんでした。でもすべてを読み終わった後に思ったのです。1話1話は人間を覆っている皮のようなもので、それを一枚一枚剥いていくことで最後に残ったのは人間の本質、つまり、人間も一つの「生命体」にしか過ぎないという事実。それを疎かにしているといつか人間も滅びる時がくる、本当の意味での衝撃はここにあるように思えてなりません。
幕張 蔦屋書店 /後藤美由紀

 

私たちの世界を形作っているもの、確かだと思って信じていたものがガラガラと崩れ落ちていく音が聞こえた気がしました。価値観や倫理観が時代によって当然のことのように裏表がひっくり返ることを受け入れる人間と受け入れられない人間、湧き上がる欲望を抑えられる人間と抑えられない人間、他人を受け入れられない越えられない壁について考えさせられました。村田沙耶香さんのエッセンスが凝縮された贅沢な短編集です。
ジュンク堂書店 名古屋栄店 /西田有里

 

時空を越えて異世界に行った気分です。とても心引かれてどの作品も深く印象に残りました。常識を重んじる日本人ですが常識が変わってしまえば今まで何に執着していたのかと、茫然とするだけですね。
紀伊國屋書店 本町店 /谷川美鈴

 

表題作が衝撃的すぎて、読後気持ち悪くなってしまいましたが、こんなショックを与えてくれるのは文学ならでは、村田沙耶香だからこそ、でもう完敗です。
紀伊國屋書店 ららぽーと横浜店 /千葉拓

 

常識とはなんだろう?自分の生きている世界の当たり前は本当に正しいことなのか?この本を読んでからずっと考えてしまう。読み終わったあと、自分の中の何かが壊れた気がした。
MARUZEN & ジュンク堂書店 渋谷店 /勝間準

 

ぽーっと道を歩いていたら、すれ違いざまにいきなり頭を殴られたような、そんな衝撃的な短編ばかりでした。その一方で、村田さんの紡ぎ出すこの短編たちが全くの虚像とは言い切れない現実世界の危うさと、常識とは何かという疑問も感じました。あけすけな性の表現も至極真っ当で、清潔で、清々しささえ感じました。
東京旭屋書店 新越谷店 /猪股宏美

 

読んですぐ思いました。ぶっ壊しに来てるな、と。価値観とか、思い込みとか、当たり前と信じていることを。
ブックスキヨスク尼崎店 /奥田勝

 

最初の短編から、今までの作品以上の衝撃でした。正直読み進めていくのが気持ちが悪くてまさに拒絶反応でした。そしてその次の物語も。でもすべての物語を読み終えると、そういう世界もまったく無い話ではないんじゃないかと少し受け入れてしまうのです。この感覚がクセになるんですね。
ジュンク堂書店郡山店 /郡司

 

物語を読み進める度に常識や倫理観と呼ばれるものが溶かされていく…
衝撃的な作品でした!
ブックスモア 大曲店 /長沢

 

どの短編も衝撃的すぎて想像を絶する世界観に終始、息をのみました!!
紀伊國屋書店 福岡本店 /宗岡敦子

 

常識と思われている世界を相対化して読み手の立ち位置を揺さぶり続けている作家の短編集は、劇薬ぞろい。冒頭からこちらを壊しにくる作品あり、じわじわと別の価値観に誘う作品あり、どれひとつとしてゆるい世界観はない。
くまざわ書店 本厚木店 /原口賀尚

 

この人の頭の中は、いったいどうなっているんだろう。脳内を掻き回されるような感覚、そして本能的な恐怖に思わず後ずさりした。
丸善丸広百貨店 東松山店 /本郷綾子

 

生の生々しさに、ページをめくる指すら怯む。常識の枠が、至高の生の前にぼろぼろに崩れ去り再構築される物語の数々は、読者の頭をブン殴る。一度読むと、しばらく捕らわれて忘れられない。また危険な本に出会ってしまった。
ジュンク堂書店 吉祥寺店 /田村知世

 

村田沙耶香さん好きです。相変わらずのぶっ飛んだ世界もありつつ…倫理観の大切さを痛切に感じました。一編読むごとに休憩が必要!でも読まずにはいられなかった。倫理観って大切。
文苑堂書店 富山豊田店 /菓子涼子

 

何というえげつなさ…とてつもない生々しさ…この世のありとあらゆる価値観を根底から覆してしまうパワーは本当に凄まじい…。作家・村田沙耶香の視線はどんな方程式でも解けないほど異質でありながら決して荒唐無稽ではない。来るべき未来を軽やかに描いていても太古から流れる生命の根源をも感じさせる不思議な魔力を持っている。鮮烈な筆致で再現された“いのち”の咆哮…この時代に生きる僕らの胸に刻まれるべき禁断の書。常識が壊れる快感がここにある!!
三省堂書店有楽町店 /内田剛

 

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