私が薦める河出の本【立川志の輔さん】
『この芸人に会いたい』橘蓮二2014年「この本の著者、橘君が私の高座写真を撮りはじめて、はや20年。いまや、私が高座で落語をしゃべっている最中、すぐ横の舞台袖にはカメラを構えた彼がいるのが当たり前になってしまったほど。おかげで撮影した写真の数も膨大なものになるんですが、時折、それらの写真を見返すたび
2016.09.26創業130周年記念
『この芸人に会いたい』橘蓮二2014年「この本の著者、橘君が私の高座写真を撮りはじめて、はや20年。いまや、私が高座で落語をしゃべっている最中、すぐ横の舞台袖にはカメラを構えた彼がいるのが当たり前になってしまったほど。おかげで撮影した写真の数も膨大なものになるんですが、時折、それらの写真を見返すたび
2016.09.26河出書房新社・中央公論新社創業130周年関西大学創立130周年記念トークイベント出版から考える戦後日本今年創業130周年を迎えている河出書房新社と中央公論新社。長い歴史を持ちながら、現在も新しいコンテンツを世に送り続ける両社を中心に、出版文化とは何なのかを、世代の異なる3人の論客が戦後史から検証しま
2016.09.05日暮雅通
『オン・ザ・ロード』ジャック・ケルアック 青山南訳河出文庫、2010年「新しいジェネレーションや新たな価値観が生まれ、台頭するびに、この作品がもっと話題になってもいいはずだと思う。あの時代だけのものではない、不滅の書。新訳もすばらしい。」(日暮雅通)『屍者の帝国』伊藤計劃/円城塔河出文庫、2014年
2016.07.26大澤聡
『知の考古学』ミシェル・フーコー 慎改康之訳河出文庫、2012年「デジタル由来のニセ考古学が累々跋扈する時代だからこそ読み直さなきゃ、と思ってたら新訳が出た。こんなのまで文庫で読めるんだもんなぁ。素晴らしすぎますね。まったく。」(大澤聡)『メディアはマッサージである――影響の目録』マーシャル・マクル
2016.07.06木村草太
『法とは何か【増補新版】』長谷部恭男 河出ブックス、2015年「法の支配という概念を、本格的に分からせてくれる一冊。」(木村草太)『銀河ヒッチハイクガイド』ダグラス・アダムス 安原和見訳河出文庫、2005年「銀河の壮大なスケールをここまで無駄遣いできることに感動する大傑作SF。」(木村草太)『プリニ
2016.07.01菅野彰
『不幸な子供』エドワード・ゴーリー 柴田元幸訳2016年「物語には大抵、希望と幸いのカタルシスが幾ばくかでもある。それは現実とはかけ離れていることもあるとゴーリーは淡々と思い出させる。これもまた平凡な現実だと知る絵本だ。」(菅野彰)『木橋』永山則夫河出文庫、2010年「何故なのか幼い頃から、加害者の
2016.05.06【全集】「池澤夏樹=個人編集 日本文学全集」第Ⅱ期 刊行中★作家古典新訳の刊行予定2016年6月 『松尾芭蕉/与謝蕪村/小林一茶/とくとく歌仙』訳・選 松浦寿輝 選・辻原登 選・長谷川櫂 丸谷才一ほか2016年10月 『能・狂言/説経節/曾根崎心中/女殺油地獄/仮名手本忠臣蔵/菅原伝授手習鑑/義経千
2016.05.02萩尾望都
『帰ってきたヒトラー』(上下)ティムール・ヴェルメシュ 森内薫訳河出文庫、2016年「この本は読んではいけない。面白いからだ。だが本当は恐ろしいからだ。独裁者もまた人間だ。過去が見落としてきた何かが、現代に浮かび上がってくる。」(萩尾望都)『希望のかたわれ』メヒティルト・ボルマン 赤坂桃子訳2015
2016.04.22陣野俊史
『サラダ記念日』俵万智河出文庫、1989年「俵さんは覚えてないと思うけれど、オレは俵さんの同級生で、佐佐木幸綱氏に卒論を出した数少ない人間の一人。学部時代から俵さんはすでにスターだった。」(陣野俊史)『悲の器』(新装版)高橋和巳河出文庫、2016年「第1回文藝賞。高橋和巳の人気は想像を絶するものだっ
2016.04.08星野智幸
『父が消えた』尾辻克彦河出文庫、2005年「尾辻克彦こと赤瀬川原平が小説を書いて芥川賞を取ってしまった作品集。この人の手にかかると、ありきたりの光景がまるで生き物のようにうごめく。ぜひ読んでみてほしい。」(星野智幸)『第二次世界大戦 1・2・3・4』W・S・チャーチル 佐藤亮一訳河出文庫、2015年
2016.04.05