創業130周年記念

私が薦める河出の本【宇野邦一さん】

『知の考古学』ミシェル・フーコー 慎改康之訳河出文庫、2012年「現代思想の重要課題は、西欧の歴史的思考の批判的省察であったにちがいない。歴史を語る言葉の体制をこれほど犀利に、完膚なきまでに分析・批判した本はあまり例がない。」(宇野邦一)『批評と臨床』ジル・ドゥルーズ 守中高明/谷昌親訳河出文庫、2

私が薦める河出の本【中村のんさん】

『本と女の子』近代ナリコ2005年「ポップとアンニュイ、アングラな匂いとアンティークな香り、十代の私が愛し血肉とした詩とエッセイとイラストの本たちが詰まった心のアルバムのような永久保存の一冊。」(中村のん)『山口小夜子 未来を着る人』東京都現代美術館編2015年「世界を魅了させた日本初のスーパーモデ

私が薦める河出の本【森晶麿さん】

『輝く断片』シオドア・スタージョン 大森望編2010年、河出文庫「スタージョンは文体の密度を自在に変えながら、純粋さと獰猛さの綯い交ぜになった短篇を紡ぐ生来のイリュージョニストだ。冒頭短篇「取り替え子」から幻惑されること請け合い。」(森晶麿)『眠りなき狙撃者』ジャン=パトリック・マンシェット 中条省

私が薦める河出の本【赤井都さん】

『夢見る人の物語』ロード・ダンセイニ 中野善夫/中村融/安野玲/吉村満美子訳河出文庫、2004年「短い作品はたった2pという、掌編小説と、短編集。ダンセイニは、ラヴクラフト、A.C.クラーク、タルホなどに影響を与えたと有名だが、現代日本の一豆本作家にも影響を与えた。」(赤井都)『図説 本の歴史』樺山

私が薦める河出の本【西加奈子さん】

『人のセックスを笑うな』山崎ナオコーラ河出文庫、2006年「この本が書店の棚に並んだときの驚きと、一読したときの驚きと、どちらも鮮明に覚えています。キュートで真摯で何より面白くって、私は昔も今もこの小説のどえらいファンです。」(西加奈子)『半分のぼった黄色い太陽』チママンダ・ンゴズイ・アディーチェ 

私が薦める河出の本【小川洋子さん】

『西瓜糖の日々』リチャード・ブローティガン 藤本和子訳河出文庫、2003年「どこにも属さず、何ものとも合図を交わさず、ただ一人、物語の世界の片隅に立っている小さな巨人のような小説。」(小川洋子)『愛人 ラマン』マルグリット・デュラス 清水徹訳河出文庫、1992年「中国人の愛人は脇役でしかない。本当の

私が薦める河出の本【村田沙耶香さん】

『母の発達』笙野頼子河出文庫、1999年「この作品の「中」は予想もしなかった場所で、そこに行くことで、「言葉」というものがどれだけ柔らかくで自由であるかを知りました。とても不思議な、強烈な読書体験でした。」(村田沙耶香)『寝ても覚めても』柴崎友香河出文庫、2014年「「恋」と「人間」について考える

私が薦める河出の本【奥泉光さん】

『枯木灘』中上健次河出文庫、2015年(新装新版)「物語の野性を解放しながら、なお自然主義の伝統にとどまり、その可能性を最大限に拡張しようとする、近代小説の王道をいく作品である。」(奥泉光)『愛人 ラマン』マルグリット・デュラス 清水徹訳河出文庫、1992年「『愛人 ラマン』が放つ構成の不思議さは、

河出書房新社 創業130周年企画第一弾 発表

本 は 身 体 で 楽 し も う自分の「足」で書店に向かい、「目」で書棚を眺める。「鼻」でインクの匂いをかぎ、「手」で本の重さや紙の手ざわりを感じる。めぐりあった本を喫茶店で珈琲とともに「味」わう。ときには「声」に出して読んでみる……。かつてはすぐ身近にあった「本」とのふれあいが、いつのまにか、当

創業130周年記念出版 刊行予定リスト

【全集】「池澤夏樹=個人編集 日本文学全集」は、第11巻『好色一代男/雨月物語/通言総籬/春色梅児誉』(訳・島田雅彦 円城塔 いとうせいこう 島本理生)で第Ⅰ期完結(12巻)。第Ⅱ期が2016年1月よりスタートします。★作家古典新訳の刊行予定第Ⅱ期2016年1月 『竹取物語/伊勢物語/堤中納言物語/

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