創業130周年記念 - 私が薦める河出の本
私が薦める河出の本【西加奈子さん】
西加奈子
2016.02.02
『人のセックスを笑うな』山崎ナオコーラ
河出文庫、2006年
「この本が書店の棚に並んだときの驚きと、一読したときの驚きと、どちらも鮮明に覚えています。キュートで真摯で何より面白くって、私は昔も今もこの小説のどえらいファンです。」(西加奈子)
『半分のぼった黄色い太陽』チママンダ・ンゴズイ・アディーチェ くぼたのぞみ訳
2010年
「チママンダは私にとってスーパースターです。彼女の筆致は恐ろしい内戦を、おぞましいジェノサイドを「知らない国の出来事」にしません。これは「私たちの物語」でもあるのです。」(西加奈子)
『ハイファに戻って/太陽の男たち』ガッサーン・カナファーニー 黒田寿郎/奴田原睦明訳
2009年(新装新版)
「ニュースで「知る」ことは出来るけど、「自分だったら」と感じることが出来るのは、小説の大きな力だと思います。「知る」よりも強い力をくれたこの小説に、心から感謝しています。」(西加奈子)
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※河出書房新社創業130周年を記念して、河出の本をコメント付きでご推薦いただきます。週2回(火・金)配信予定。