文藝2024年秋季号掲載 書評
今日における批評の条件、創造の条件を探究…博士論文をもとにしたドゥルーズ研究書を読み解く
評者:小倉拓也(フランス哲学研究者)
『非美学』福尾匠 著 評:小倉拓也(フランス哲学研究者) 迷宮のような本だ。迷宮は、複雑で出口を見いだすことが困難な建築物だが、実際には分岐のない一本道である。ボルヘス的な直線ではない。一本道である。私にとってこの本は、一本道だと信じることでしか歩きとおすことが
2024.08.27「福尾匠」の検索結果 : 3件
評者:小倉拓也(フランス哲学研究者)
『非美学』福尾匠 著 評:小倉拓也(フランス哲学研究者) 迷宮のような本だ。迷宮は、複雑で出口を見いだすことが困難な建築物だが、実際には分岐のない一本道である。ボルヘス的な直線ではない。一本道である。私にとってこの本は、一本道だと信じることでしか歩きとおすことが
2024.08.27福尾匠
いま最も脚光を浴びる俊英による《真の現代思想》がここに。今秋にかけて3冊の著作を刊行予定。株式会社河出書房新社(東京都新宿区/代表取締役 小野寺優)は、いま最もその動向が注目される哲学者・批評家である福尾匠による最新刊『非美学――ジル・ドゥルーズの言葉と物』を2024年6月24日に刊行いたします。&
2024.06.18評者・福尾匠
われわれはなにかにつけて、これは可能だとか必然だとか偶然だとか蓋然性が高いだとか言う。こうしたボキャブラリーは哲学では「様相」と呼ばれる。日常的にも哲学的にもわれわれはさまざまに様相を割り振るが、言ってしまえば様相とは「納得」の形式であり、何であれあるものをそのものとして、つまり特異なものとして受
2019.11.27