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「錬金術」を貴重な図版で紹介する『ビジュアル図鑑 錬金術の歴史』が発売。西洋のみならずイスラム、アジア地域も網羅

「錬金術」を貴重な図版で紹介する『ビジュアル図鑑 錬金術の歴史』が発売。西洋のみならずイスラム、アジア地域も網羅

西洋思想の源流であり、思想、科学、芸術などあらゆる文化に多大な影響を与えてきた錬金術。
その歴史や理論を、西洋のみならず、イスラム、アジア地域も網羅し解説する『ビジュアル図鑑 錬金術の歴史』が発売となりました。

定価:6,490円(本体5,900円) ISBN:978-4-309-22976-8
出版社:河出書房新社
https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309229768/
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古代エジプトから現代の文学まで!
錬金術の歴史を解説

本書は2025年9月にイギリスで刊行された『Alchemy: An Illustrated History』の日本語版。
錬金術の起源から、西洋以外の地域を含む展開、そして、近代以降の科学、芸術等との関係まで、錬金術がたどってきた変遷を、図版をもとに総合的に紹介しています。

神秘と驚異の象徴 “錬金術”

 卑金属を貴金属に変える秘密を探求する錬金術は、古代から中世にかけて、いずれ「科学」に移行する自然哲学に根付いており、金を探究する過程で、薬、顔料や染料、石灰やアルカリ、酸などを産み出し、科学の発展に寄与してきました。

 一方、錬金術師たちが用いた寓話的で象徴的な言語や視覚的イメージは錬金術に神秘的、秘教的な印象を与え、オカルト(陰秘)哲学とも結びついていきます。
 そして次第に芸術と人文科学の文化全般に深く影響し、豊かなインスピレーションを与える源となってきました。

 『ビジュアル図鑑 錬金術の歴史』は、古代から現代まで、古今東西の錬金術の歴史を追いながら、錬金術が生み出してきた多くの文献や絵画、版画などの貴重な図版を掲載。
 錬金術自体の発展と化学へと発展する歴史はもちろん、末は『鋼の錬金術師』をはじめ日本の「錬金術」をモチーフにした有名作品が誕生するなど、影響を与えた世界中のアートまで包括的に、世界的に著名な科学ライターがわかりやすく紐解きます。

 

 世界的に、芸術分野にまで強く影響を与えてきながら、これまで決定版的な通史・解説書が少なかった「錬金術」。
 第一級の史料として、錬金術の歴史や科学・化学のなりたち、芸術全般、魔術やオカルトにご興味をお持ちの方はもちろん、ファンタジーの創作資料としても必携の一冊です。

時代ごとにテーマを設定、内容を象徴する図版を配置して解説!
図版:『錬金術と薔薇十字団の概要』(1760年頃)より、水銀を象徴する三頭の龍、またはメルクリウスの図

 

多彩な貴重図版を多数掲載
左:『ヘルメス博物館』(1692年)から「神智学と錬金術」の図 右:『リプリーの巻物』(1600年頃)より

 

 

イスラム、アジアの錬金術にも言及、日本も登場!
「中国における錬金術は、不老不死の薬を作る練丹術に重きを置いていた」

 

それぞれの時代に活躍した、錬金術に関わる人物を各章末に特集!

■目次

はじめに
第1章:黒い土──錬金術の起源
解説=概説/青銅器時代の化学/レシピ/秘密/イスラムの錬金術師
ヴィジュアル紹介=ストックホルム・パピルスとして知られるギリシャの写本にある銀の製法(300年頃)/10世紀のペルシャの博物者による『シル・アル・アスラール(秘中の秘の書)』の後世の写本(1700〜1899年)/アラビア語の錬金術の写本『七つの気候の書』より(13世紀)/バグダードで制作された『銀の水』の写本より(1339年)/ほか多数
人物伝=ジャービル・イブン・ハイヤーン(721年頃〜815年頃)
第2章:錬丹術──東洋の錬金術
解説=概説/さまざまな金/永遠の命/インドの錬金術
ヴィジュアル紹介=中国浙江省出土のレリーフ付き青銅鏡(25〜220年)/鉛化合物を除去するプロセスを示した宋応星編纂の『天公開物』掲載の木版画(1637年)/人体の「内部風景」を示す『内經図』/中国における不老不死の探究を示す『雲台仙瑞』(18世紀)/ほか多数
人物伝=葛洪(283年頃〜343年)
第3章:クリソポエイア──金の探求
解説=概説/理論的にはできるはず/中世の金の製法/いったい何が起こったのか?
ヴィジュアル紹介=セビリャのイシドールスの『世界の応答と星の配置について』(1472年)/金の精製を示す『ヘルメスは博物館』に掲載された「ラムシュプリングの書」より(1692年)/『錬金術と薔薇十字団の概要』より(1760年頃)/『自然の秘密または精髄の書』の錬金術表(カタルーニャ)/創世記を錬金術的な解釈で概説する『カバラ・ミネラリス』(1675年頃〜1700年)/ほか多数
人物伝=アルベルトゥス・マグヌス(1200年頃〜1280年)
第4章:秘伝書──実用の錬金術
解説=概説/秘密の伝統/レシピ本/「金を作るなかれ、薬を作るべし」/秘密とビジネス/「白い金」
ヴィジュアル紹介=偽アリスとテレス『セクレトゥム・セクレトルム』より「驚くべき効能を持つ2つの石」を王に届ける場面/『哲学の真珠』に掲載されている「占星学的な人間」の木版画/『パラケルスス著作集』より(1676年)/『リプリーの巻物』より錬金術師が「七つの封印の書」の秘密を明かす図(1600年頃)/ほか多数
人物伝=パラケルスス(1493年〜1541年)
第5章:「吹き屋」たち──錬金術の実験室
解説=概説/数々の用具/スピリットとエッセンス/実験室の発明/「光の担い手」
ヴィジュアル紹介=古代の伝説の錬金術師であるユダヤ婦人マリアの銅版画『黄金卓のシンボル』(1617年)より/ハンス・ヴァイディッツの版画『錬金術なる術は多くの者を欺きしなり』(1559年)/主にドイツ語で書かれた錬金術の小冊子『錬金術集成24』(1543年)より/ジュネーブの医師が錬金術テキストを研修した膨大な書籍『好奇心旺盛な化学図書館』(1702年)より/ほか多数
人物伝=ルペシッサのヨハネス(1310年頃〜1366年頃)、ヨハン・ヨアヒム・ベッヒャー(1635年〜82年)
第6章:世界は劇場なり──化学哲学
解説=概説/プラトン主義の復活/世界を扱う錬金術/錬金術と宗教
ヴィジュアル紹介=ヤーコブ・ベーメの肖像画(1677年)/『メルクリウス・トリスメギストゥス・ピマンダー、または神の力と叡智について』の注釈つき初版(1471年)/ハインリヒ・クンラートの代表作『永遠の知恵の円形劇場』(1595年)の挿絵/ナポリの有力貴族に献じられた『錬金術の処方箋』(1606年)より/ほか多数
人物伝=ハインリヒ・クンラート(1560年頃〜1605年)
第7章:錬金術戦争──錬金術の論争
解説=概説/錬金術のペテン師/宮廷の錬金術/薔薇十字の覚醒/アンチモン戦争
ヴィジュアル紹介=『ヘルメス図書館』(1678年)に掲載された『パシリウス・ウァレンティヌスの12の鍵』の「第11の鍵」部分/イギリスの古物収集家の錬金術テキスト集『ブリタニア化学劇場』(1652年)より/錬金術から化学への移行の足掛かりとなったジャン・べガンの『化学入門』(1610年)より/『火工術の哲学』(1640年)より「物質的および非物質的自然全体」の図表/ほか多数
人物伝=バシリウス・ウァレンティヌス(15世紀の人物とされる)、クリスティーナ女王(1626年〜89年)
第8章:坩堝──錬金術から化学へ
解説=概説/化学のキメラ化/最後の錬金術師たち/ついに実現した錬金術
ヴィジュアル紹介=アイザック・ニュートンが所有した『錬金術の新しき光』(1614年)の写本より/『錬金術の規定書』(1652年)より錬金術の知識が弟子へと受け継がれる様子を描いた版画/『ジェームズ・プライスによるいくつかの実験記録…1782年5月にギルフォードで行われたもの』(1782年)/『サイクロペディア、または諸芸諸学の百科事典』(1819年)より「ウルフ瓶」の図解/ほか多数
人物伝=ジョージ・スターキー(1628年〜65年)、アイザック・ニュートン(1643年〜1727年)
第9章:変容──文化における錬金術
解説=概説/オカルトの復興/心霊科学?/錬金術の芸術/文学における錬金術/世界の変容
ヴィジュアル紹介=『ヘルメス秘儀への示唆的な探究』(1850年)の著者、イギリスの作家メアリー・アン・アトウッドの写真/イシス・ウラニア神殿の召喚の図(1888年頃)/マックス・エルンストの『花嫁の衣装』(1940年)/ペートルス・ファン・デル・ボルヒトによる初期の錬金術の風刺画(1580年頃)/ヒエロニムス・ボスの『快楽の園』(1500年頃)に描かれた地獄/ほか多数
人物伝=ジョージ・リプリー(1415年頃〜1490年)
索引/参考文献/図版クレジット

 

辻元よしふみ氏、辻元玲子氏による、書き下ろし訳者解説を特別公開!

本書刊行に寄せて、翻訳を手がけた辻元よしふみ氏と辻元玲子氏より「訳者解説」をご寄稿いただきました。
現代の日本において、“錬金術”がいかにクリエイティブな作品に大きな影響を与えているのか、また、これまで解説書が少なかった錬金術について、本書が持つ貴重さや読みどころ、魅力をご紹介いただいています。
ぜひこの機会に、ご一読ください。

特別寄稿!「いかがわしくもエキゾチック。アニメやゲームで描かれる錬金術の現代的な魅力とは?」
Web河出:https://web.kawade.co.jp/tameshiyomi/183806/

 


■書誌情報

書名:ビジュアル図鑑 錬金術の歴史
著者:フィリップ・ボール

訳者:辻元よしふみ、辻元玲子
仕様:A4変型判(246×190ミリ)/上製・角背/本文256ページ
初版発売日:2026年2月25日
定価:6,490円(本体5,900円) ISBN:978-4-309-22976-8
出版社:河出書房新社
https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309229768/
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□好評既刊

『ビジュアル図鑑 魔導書の歴史』
オーウェン・デイヴィス著 辻元よしふみ、辻元玲子訳

呪文、護符、呪いなど、自らの欲望を実現させるために、悪魔、天使、霊などを操る技法が描かれた魔導書の歴史を250点超の図版とともに紹介。『ブラッククローバー』田畠裕基先生推薦!
定価:6,490円(本体5,900円) 
A4変型判 ISBN:978-4-309-22905-8

https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309229058/

 

 

『ビジュアル図鑑 オカルト大全』
リズ・ウィリアムズ著 辻元よしふみ、辻元玲子訳

魔術、錬金術、占い、儀式、お守り、呪術、秘密結社、パワースポットまで、世界のオカルトを網羅! 古代から続く歴史を、世界中から集められた図版200点超とともにたどる決定版!
定価:5,390円(本体4,900円) 
A4変型判 ISBN:978-4-309-22959-1

https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309229591/

 

 

ふくろうの本『図説 錬金術』(新装版)
吉村正和著

16、17世紀、新大陸の黄金に魅せられたヨーロッパを席巻した錬金術。その変幻自在な歴史、理論、実践法をたどり、文学、芸術に与えた多大なる影響まで読み解く。待望の新装版。
定価:2,475円(本体2,250円) 
A5変型判 ISBN:978-4-309-76333-0

https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309763330/

 

関連本

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著者

フィリップ・ボール

世界的に著名なイギリスの科学ライター。「Nature」誌編集長。科学と文化の関わりについて30冊以上の著作を発表。邦訳された著書に『ビジュアル 美しい元素の歴史図鑑』(創元社)、『かたち』『流れ』『枝分かれ』(3点、早川書房)、『音楽の科学』(河出書房新社)などがある。

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