ためし読み - 芸術
ここは異世界への入口…!? SNSで話題沸騰! 日常に潜む「違和感」をとらえた「奇景」写真集
えぬびい
2026.07.13
日本のどこかにある、奇妙で不思議な風景──
街なかに潜む違和感、得体の知れない造形物、見慣れた道路の脇に佇む異形、時代の流れに取り残された遺物……。
ふだんは視界の隅に置き去りにされているが、ふと立ち止まり正面から見据えたときにだけ、その奇妙な輪郭が浮かび上がる。
そんな日本のどこかにある奇妙な風景を収めた「奇景」写真集が7月28日に発売になります。

著者はX、Instagramで奇景写真を投稿し、大きな話題になっているえぬびい氏。
発売を前に、思わず二度見してしまう風景を一部公開します。
ここが異世界の入り口──かも!?
【奇】(音)キ(訓) めずらしい
- 普通とは違っている。珍しい。
- あやしい。不思議な。
- 特に優れた。
- 思いがけない。くしくも。
探幽 ──たんゆう
その先を求める好奇心と憧れが、僕たちの歩みを進める。そこにあるのは、誰に用意されたものでもない、自分だけの冒険。
振り返る理由はどこにもない。ただ、前へ。まだ見ぬ何かを見つけに行くために。

妙味 ──みょうみ
風景は素知らぬ顔で僕たちを試してくる。どこかちぐはぐで、それでいて妙に成立している光景。一度可おか笑しみに気づいてしまえば、もう戻れない。
何気ない日々の中でも、油断は禁物だ。日常は、ときどき優しい裏切りを見せる。

祈念 ──きねん
あらゆる場所に、人の思いは残されている。願いや祈りは形を持ち、ときに思いもよらない姿で現れる。それらは時間とともに風景に溶け、静かに息づいてゆく。
祈りは、今も続いている。

暗兆 ──あんちょう
見慣れた風景の中に、わずかな亀裂が生じはじめる。それは気づかぬうちに深まり、じわじわと広がってゆく。僕は振り返ることも前に進むこともできないまま、その場に立ち尽くす。
暗い予感だけが、滲にじんでゆく。

残照 ──ざんしょう
役目を終えたものは、痕跡だけを残してそこに留まっている。朽ちゆくものと薄れゆく記憶。どこか寂しさを帯びたまま、時間だけが降り積もる。
それでも、その場所にはまだ光の名残がある。

違和 ──いわ
何かがおかしい。変わらない日々の中に、どこか嚙み合わないものが紛れている。説明のつかないまま、その奇妙さを受け入れてしまっている。
見えているのに摑めない。現実が、ずれてゆく。

奇景は、今日も誰かに気づかれることなく、そこにある。
奇なる景色、「奇景」は日常の狭間に紛れている。
街なかに潜む違和感、得体の知れない造形物、見慣れた道路の脇に佇む異形、時代の流れに取り残された遺物。
ふだんは視界の隅に置き去りにされているが、ふと立ち止まり正面から見据えたときにだけ、その奇妙な輪郭が浮かび上がる。
本書に収めたのは、そのような日本のどこかにある奇妙な風景だ。
奇景はいつだって魅惑的で、心の奥底に眠っている好奇心を刺激する。
きっとあなたのすぐ隣にも存在する奇妙な世界、その一端へ──。
なにコレ日本奇景
えぬびい 著
B5版 128ページ
ISBN:978-4-309-25837-9
Cコード:0072
発売日:2026.07.28(予定)
予価2,420円(本体2,200円)
amazon、楽天ブックスほか全国書店で予約受付中













