「文藝」2015年秋号・書評 この社会を覆う空気の正体は何なのか?『紋切型社会 言葉で固まる現代を解きほぐす』 【評者】中島岳志 『紋切型社会――言葉で固まる現代を解きほぐす』武田砂鉄著『紋切型社会 言葉で固まる現代を解きほぐす』武田砂鉄著【評者】中島岳志「全米が泣いた」「停滞を打破するためのメソッド」「若さで改革!」「待望の文庫化」「本当の主役は、あなたです」─。巷には陳腐で紋切型の言葉が溢れている。しかも、それがそれなりの 2015.10.05