書評
語り、語られる「間」 いしいしんじーー『北野武第一短篇集 純、文学』書評
いしいしんじ(小説家)
語り、語られる「間」いしいしんじ(小説家) あらゆる「語り」でこの国の文化をつぎつぎと刷新してきた著者による初の小説集。 五つの短編が収められている。そして、小説自身が、喋る、走る、語る。とちゅうから著者自身、余裕で手綱を放し、作品たちが突っ走るがままにまかせている。 「ホールド・ラップ」では、売れ
2019.11.21「ロベルト・ボラーニョ」の検索結果 : 2件
いしいしんじ(小説家)
語り、語られる「間」いしいしんじ(小説家) あらゆる「語り」でこの国の文化をつぎつぎと刷新してきた著者による初の小説集。 五つの短編が収められている。そして、小説自身が、喋る、走る、語る。とちゅうから著者自身、余裕で手綱を放し、作品たちが突っ走るがままにまかせている。 「ホールド・ラップ」では、売れ
2019.11.21【評者】中原昌也
架空の事象について、ああでもないこうでもないと考えて過ごすのは、楽しい……ありもしないことについて、できるだけ、もっともらしく心がけて書くのも楽し い。ロベルト・ボラーニョの『アメリカ大陸のナチ文学』は、小説の根源的な面白さである、いい年した大人がデタラメを真剣に捏ねくり廻すという、まともな 人間で
2015.10.05