文藝2023年冬季号掲載 書評
謎の国際テロも大統領選もあらゆる重要な仕事も、全てが無に帰る フランス発大ベストセラー
評者:樋口恭介(作家)
ヨーロッパを代表する作家・ウエルベックによる最新作『滅ぼす』が刊行。本作の魅力をSF作家の樋口恭介さんが語る。 「滅ぼす(上・下)」ミシェル・ウエルベック 著野崎歓/齋藤可津子/木内尭訳 評:樋口恭介(作家) 宇宙が誕生したとき、巨大な爆発
2023.12.11「樋口恭介」の検索結果 : 3件
評者:樋口恭介(作家)
ヨーロッパを代表する作家・ウエルベックによる最新作『滅ぼす』が刊行。本作の魅力をSF作家の樋口恭介さんが語る。 「滅ぼす(上・下)」ミシェル・ウエルベック 著野崎歓/齋藤可津子/木内尭訳 評:樋口恭介(作家) 宇宙が誕生したとき、巨大な爆発
2023.12.11大森 望
中国SF『三体』の翻訳でも有名な大森望氏が責任編集を務める、日本SF書き下ろしアンソロジー『NOVA』シリーズ。 日本SFの大御所から新人まで、魅力的な作家陣による読切SFが発表されてきた本シリーズの最新刊『NOVA 2023年夏号』(河出文庫)は、全13作を収録。 いつもどおり、日本SFシーンの
2023.04.06評者・樋口恭介
『セロトニン』は、〈黄色いベスト運動〉を予言した物語として話題になった。左右を問わず絶賛をもって迎えられ、初版の在庫がたちまち尽きた。〈黄色いベスト運動〉は、今なお国境を超えて拡大を続けている。 ウエルベックは予言的な作家として知られる。多くの人は虚構と事実の類似の関係をして予言と呼ぶが、しかしなが
2019.11.12