文藝2023年夏季号掲載 書評
言葉で想像の幅を突破する中原中也賞詩人が描く、肉体ではない新たな関係の物語
評者:梅﨑実奈(書店員)
『うみみたい』水沢なお著 評:梅﨑実奈(書店員) 水沢なお「うみみたい」を説明するとき、〈反出生主義〉という言葉が力強く使われていたら、そうだけど、そうなんだけど、ちがうよね、と心に引っかかってしまうと思う。確かに主人公であるうみは、うみたいけれどそれ
2023.08.04「水沢なお」の検索結果 : 2件
評者:梅﨑実奈(書店員)
『うみみたい』水沢なお著 評:梅﨑実奈(書店員) 水沢なお「うみみたい」を説明するとき、〈反出生主義〉という言葉が力強く使われていたら、そうだけど、そうなんだけど、ちがうよね、と心に引っかかってしまうと思う。確かに主人公であるうみは、うみたいけれどそれ
2023.08.04水沢なお
卵生生物の生殖をケアする〝孵化コーポ〟でバイトする美大生のうみは、才気煥発な同級生みみが抱える「生まれたくなかった」意志に触れ―。中也賞受賞の気鋭の詩人、初中篇。===↓試し読みはこの↓へ===うみみたい水沢なお タクシーの中で光る葉っぱ。馬のお腹はいるかみたい。歩道のペールグリーン。に
2022.10.06