書評
37年ぶりに同窓会で再会し惹かれあう、かつての恋人たち。文藝賞作家が還暦の恋を描く長編『あなたがはいというから』。
評者・北村浩子
「物語」を問い続けること――谷川直子著『あなたがはいというから』北村浩子 一流ホテルや劇場に足を運ぶ日常をFacebookに投稿し、フラワーショップから定期的に届く花で広い部屋を飾る。父の病院を継いでくれた婿養子の夫は優秀な脳外科医、ひとり息子の優斗はレジデント。何不自由なく優雅に暮らす還暦間近の柊
2021.02.06「谷川直子」の検索結果 : 4件
評者・北村浩子
「物語」を問い続けること――谷川直子著『あなたがはいというから』北村浩子 一流ホテルや劇場に足を運ぶ日常をFacebookに投稿し、フラワーショップから定期的に届く花で広い部屋を飾る。父の病院を継いでくれた婿養子の夫は優秀な脳外科医、ひとり息子の優斗はレジデント。何不自由なく優雅に暮らす還暦間近の柊
2021.02.06谷川直子
『世界一ありふれた答え』 河出書房新社谷川直子 著 【評者】落合恵子いつものようで、いつもではない朝 本を読みながらCDをかける。本を読みながらこの本にはどんな曲が合うか、考える。いつもの習慣だ。谷川直子さんの『世界一ありふれた答え』にはどんな曲がしっくりくるだろう。本書の中にも
2016.11.24斎藤美奈子/成田龍一編著
『1980年代』斎藤美奈子/成田龍一編著『1980年代』斎藤美奈子+成田龍一 【はじめに】なぜいま「一九八〇年代」か ■それはどんな時代だったか一九八〇年代に、あなたはどんなイメージを持っているでしょう。世の中全体が浮かれていたバブルの時代。サッチャリズム、レーガノミックスが台頭
2016.03.15谷川直子
『東京プリズン』赤坂真理河出文庫、2014年「16歳の少女が天皇の戦争責任について語る衝撃作。人と群れなくても正論を紡ぎ出し戦うことができるということ、論理的であることの意味を教えてくれる。何度でも読みたい。」(谷川直子)『ピン・ザ・キャットの優美な叛乱』荻世いをら2013年「猫と暮らしてどこまで人
2016.02.23