単行本 - 児童書

グルメ大国イタリアからやってきた、カラフルで、みどころたっぷりの絵本――『たべものはどこからやってくる?』

海外旅行の楽しみの一つに、地元のスーパーマーケットめぐりがあります。

入場無料、いつでも入れて、子どもから大人まで、その土地のふだんの暮らしがひと目でわかる。青果コーナーにはカラフルな野菜や果物が並び、肉や魚売り場には包丁を持った人たちがその腕をふるっています。食べものがある場所はどこだって賑やかで、色鮮やかで楽しい――。

グルメ大国・イタリアの食専門出版社が作った色彩豊かなこの絵本は、そんな食べものの魅力に溢れています。そして視野を少し広げて、目の前の大好きな食べものが、どんな道のりをたどってやって来たかをおしえてくれるのです。

さいしょの舞台はコック見習いの男の子・フーディーの家の食卓。ある朝フーディーは、突然フライパンに話しかけられました。

「ねえ、フーディー。ぼくが料理したおいしいものが、どこからやってきたかしってる?」

食卓にはハチミツ、トースト、コーヒーにジャム……。フーディーは料理が好きだけど、そういえば元の姿を知らないことに気づきます。

「よし、みんな、すぐによういして。おいしいもののルーツをたどる冒険に出かけよう!」

お鍋やフライパン、ザル、食いしんぼうのネコのガストーネをお供に、畑や田んぼ、牧場に海、森、さまざまな工場へ、フーディーの冒険が始まります。

 

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ハムやソーセージは、何となく「ブヒブヒ」と鳴くピンク色の動物の顔が浮かびます。ではポテトチップは? ハチミツは? 冷凍のイカフライはどうでしょう……? ものづくりが好きな子どもだったら、機械にも注目です。ぶどうをすりつぶす機械、パスタを様々な形にする機械、ハチミツをこす機械、カットした野菜をパックに袋詰めする機械……そしてこの本の中には、食べものを作る仕事をしている300人以上もの人の姿もていねいに描かれています。

「ブルーベリーつみは、”根気” が必要なのよ」

「このムール貝は、よく育ったなあ…!」

「ソーセージはブタの腸に肉を詰めるんだ」

できたてのピッツァやモッツァレラチーズをつまみ食いしてるだけの人や、ねっしんに働く人の隣で昼寝している人もいるけれど、みんな楽しそう。いわゆる”ジビエ”と言われる野生動物とハンターや、素もぐりしてタコを捕まえようとする漁師たちもいます……見飽きず眺め入っているうちに、よそよそしく付き合ってきた食材も関係改善できそうだし、今日は何を食べようかな、作ろうかな、という気持ちになってきます。

食育という”お勉強” ではなく、食を謳歌する国ならではのカラフルでみどころたっぷりの一冊です。

(編集部TM)

 

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