文芸季評 山本貴光「文態百版」:2018年6月〜2018年8月
山本貴光
初出=「文藝」2018年冬季号(第1回/第2回) 1 技術今日の文学は技術を書いていなければ十分ではない。かつてそのような意味のことを述べた作家がいた。なぜ技術かといえば、事実として現在私たちが生きている環境の少なからぬ部分が技術によってできているからだ。居住、食事、移動、通信、労働、娯楽、創作、研
2018.12.03「笙野頼子」の検索結果 : 8件
山本貴光
初出=「文藝」2018年冬季号(第1回/第2回) 1 技術今日の文学は技術を書いていなければ十分ではない。かつてそのような意味のことを述べた作家がいた。なぜ技術かといえば、事実として現在私たちが生きている環境の少なからぬ部分が技術によってできているからだ。居住、食事、移動、通信、労働、娯楽、創作、研
2018.12.03奴隷国だ! 「にっほん」には選挙権のある奴隷しかいない!2003年『水晶内制度』、2006年「だいにっほん」シリーズ、2016年『ひょうすべの国』――その予見性で現代世界文学読者を戦慄させ、とうとうカサンドラと呼ばれてしまった作家・笙野頼子が、前作を超えて更なる追撃へ!日本奴隷制社会への最も過激な告
2018.09.26笙野頼子
笙野頼子さんより短篇小説をご寄稿いただきました。 作品内で予告されている新作小説は「文藝」で発表予定です。 こちらの掲載も楽しみにお待ちください。(編集部I) /笙野です。ごぶさたしています。慢性腎不全の老猫の看病をしつつ、TPP警告小説『ひょうすべの国』の続篇「ウラミズモ奴隷選挙」を書いています。
2018.04.16[レビュアー]松波太郎
『ひょうすべの国』笙野頼子 著書評も小説で書かないといけない小説[レビュアー]松波太郎 1「書評って、あんまり書きたくないんすよ、ぼく」正確には新聞やスポーツ誌で二度三度それらしきものを書いたことはあるけれど、それは小説が載せられる場ではなかったからだ。文芸誌では小説だけ書いていればそれで
2017.03.17渡部直己
『日本批評大全』渡部直己『日本小説技術史』の批評家が、江戸後期より蓮實重彦、柄谷行人まで──近現代の批評から70編を精選し解題、日本批評の全貌を俯瞰・総括する初の個人編集による批評集生。前人未到の比類なき偉業。——————
2017.02.16笙野頼子
『千のプラトー 上・中・下』ジル・ドゥルーズ/フェリックス・ガタリ 宇野邦一/小沢秋広/田中敏彦/豊崎光一/宮林寛/守中高明訳河出文庫、2010年1「千のプラトー、民主主義って何? 個人個人がリゾーム! 好きに繋がり組織を抜けて、構造命令関係ない! 政治文学何でも応用哲学用語? 気にしない! 10年
2016.04.05山崎ナオコーラ
『唐草物語』渋澤龍彦河出文庫、1996年「「飛んだり飛んだり、や、飛んだり。」(「空飛ぶ大納言」)などの名フレーズがたくさん収まっています。河出文庫の渋澤龍彦作品は、私にとってどれも青春の書です。」(山崎ナオコーラ)『徹底抗戦! 文士の森』笙野頼子2005年「作家って自由なんだ、なんだって書いていい
2016.02.19村田沙耶香
『母の発達』笙野頼子河出文庫、1999年「この作品の「中」は予想もしなかった場所で、そこに行くことで、「言葉」というものがどれだけ柔らかくで自由であるかを知りました。とても不思議な、強烈な読書体験でした。」(村田沙耶香)『寝ても覚めても』柴崎友香河出文庫、2014年「「恋」と「人間」について考える
2016.01.29