恩田陸『灰の劇場』文庫化記念! 武田砂鉄さん書評掲載。──日常と絶望は近い
評者・武田砂鉄(ライター)
今、生きている人間が全員漏れなく死ぬことになっているというのは、なかなか恐ろしい事実である。いや、でもですね、自分に限ってはそんなことなくって、もうずっと生きているんです、かれこれ540年くらいになりますかね、という人は見当たらない。みんな死ぬのだ。「死」を漠然と怖がっていた幼少期、自
2024.02.02「恩田陸」の検索結果 : 9件
評者・武田砂鉄(ライター)
今、生きている人間が全員漏れなく死ぬことになっているというのは、なかなか恐ろしい事実である。いや、でもですね、自分に限ってはそんなことなくって、もうずっと生きているんです、かれこれ540年くらいになりますかね、という人は見当たらない。みんな死ぬのだ。「死」を漠然と怖がっていた幼少期、自
2024.02.02評者・小島慶子(タレント、エッセイスト)
恩田氏本人を思わせる作家が主人公である。実際の事件を題材にした作品が舞台化されることになり、役者のオーディションに立ち会う。そこで思いがけず、大きな動揺を覚えることになる。「ほんとうにあったこと」は、形にしようとすればするほど見えなくなっていく。一度きりの人生は、誰もその本当の姿を知る
2024.02.02評者・斉藤壮馬
記憶と記録――恩田陸著『灰の劇場』斉藤壮馬 灰色の羽根が降り積もり、やがてすべてを掻き消してしまう。あとに残るものは、いったいなんなのだろう。記憶する、記録するとは、いったいどういうことなのだろう。恩田陸さんの『灰の劇場』は、そんなことをしみじみと考えさせられる、不思議な味わいの作品だっ
2024.02.02***********************************************************人気作家が選ぶこれがわたしの偏愛河出文庫ベスト・オブ・ベスト***********************************************************河出
2022.10.06山田正紀
大ベストセラーSF『星を継ぐもの』への不満から生まれた!?人類進化の謎に巨匠が挑む!傑作長編の改稿決定版、誕生。『ここから先は何もない』山田正紀「いろいろな意味で特別な一冊」 ――恩田陸(文庫版解説より)「SF、冒険小説、本格ミステリのエッセンスがすべて楽しめる物語」 ――末國善己(朝日
2022.04.08評者・斉藤壮馬
記憶と記録――恩田陸著『灰の劇場』斉藤壮馬 灰色の羽根が降り積もり、やがてすべてを掻き消してしまう。あとに残るものは、いったいなんなのだろう。記憶する、記録するとは、いったいどういうことなのだろう。恩田陸さんの『灰の劇場』は、そんなことをしみじみと考えさせられる、不思議な味わいの作品だっ
2021.05.06評・小島慶子(タレント、エッセイスト)
2021年2月15日、恩田陸さんの最新小説『灰の劇場』とKAWADEムック『文藝別冊 恩田陸 白の劇場』を同時刊行いたします。並べてみるとまるで双子のようなこの2冊は、合わせて読んでも飾っても楽しめる作品となっております。誰かの死が、毎日のように「数字」となって報道される今日。昨今のパン
2021.02.20評・武田砂鉄(ライター)
2021年2月15日、恩田陸さんの最新小説『灰の劇場』とKAWADEムック『文藝別冊 恩田陸 白の劇場』を同時刊行いたします。並べてみるとまるで双子のようなこの2冊は、合わせて読んでも飾っても楽しめる作品となっております。嫌でも人の「死」を意識せざるを得ない日々。しかし、私たちが視界に入
2021.02.20恩田陸、桐野夏生
この度刊行した恩田陸最新長編『灰の劇場』と同時発売のKAWADEムック「文藝別冊 恩田陸 白の劇場」から、人気作家二人の特別対談「桐野夏生×恩田陸 三面記事から物語がはじまる」を一部転載します。良いタイトルとは何か、「物語」はどのようなきっかけで作り始められるのか、お二人の小説執筆の裏側を垣間見るこ
2021.02.18