書評
「生産性という言葉で人間の価値を計る。そういう空気の中で生きるのは、お互い首を絞め合っているようなもの」──何の役にも立っていないのではないかという葛藤とそれに対する一つの答え 山崎ナオコーラ 著『リボンの男』
評者・犬山紙子
生産性という言葉で人間の価値を計る。そういう空気の中で生きるのは、お互い首を絞め合っているようなもので、命脅かす、その絞める手の力を緩めるのに必要なのがこの物語なんだと思います。 専業主婦・主夫が抱える不安。「○○くんのママ・パパ」「○○さんの奥さん」とばかり呼ばれて自分が消えて無くなってしまった
2020.01.31