私も「うちのこが作りたい！」

 

羊毛フェルトでの作品作り、やはりいちばんの醍醐味は「うちのこ」を作ることです。
自分の似顔絵を描くのと同じように、自分がうちのこをいちばん理解していながらも客観視ができず、
「あれれ、なんだか違う」とわからなくなってくることも。
私も制作していてそんなふうに行き詰まってくると、ドライブや散歩に出かけます。少し休んで時間をおくと、不思議なもので、わからなかったものが見えてくるのです。

制作途中、私がよく行うのが、飼い犬のシフォンやちゅむ、飼い猫のミャミュに見てもらうこと。
彼らがびっくりしてくれたら成功！
本物と勘違いして人形に嚙みつきそうにしたり、「ウー」と威嚇したり。
そして必ず、人形の鼻に自分の鼻を近づけて挨拶をし、
人形のお尻に回って匂いをかぐ仕草をするのです。

猫を飼うことは長い間、憧れでした。
最近、念願かなって、メインクーンのミャミュを家族に迎えることになったのですが、
実際に生活してはじめてわかることも多いもの。
想像以上に犬とは違っていました。不思議な猫の世界を観察するのが目下の喜びです。

動物たちに囲まれて、日々発見や観察をしながら、リアルな羊毛作品を制作できる幸せ。
平和な世の中に感謝し、少しでもみなさんと分かち合えたらうれしく思います。
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『羊毛フェルトのスーパーリアルな猫と犬』
きりのみりい著

スーパーリアルな羊毛手芸作家第一人者、待望の作品集！
ラグドールやラブラドール・レトリバーなど人気の猫と犬10種類のリアルな作品の驚きのテクニックをわかりやすく指南。