
単行本 - 児童
「手をかけすぎて子どもがダメになるなどということは、けっしてありません。」NHK「おはよう日本」で特集 佐々木正美さん『子どもの心の育てかた』担当編集者からのメッセージ
2018.06.28
今朝6月28日放映NHK「おはよう日本」で特集された児童精神科医の佐々木正美さん。惜しまれつつこの世を去る前、最後に遺した本が番組でも紹介された『子どもの心の育てかた』です。
本書の担当編集者も子育てに悩み、佐々木さんの言葉に救われたひとりの親でした。
現代の忙しい親にも、まっすぐ佐々木さんのメッセージが届くように、と依頼した本書は、20刷 累計8万部のベストセラーとなりました。
具体的なノウハウではなく、親の心の持ちようを説いた本書は、子育てに悩む親たちが「救われた」と、パパ友、ママ友にすすめ、ほぼ口コミで広がっています。
本書はどのように執筆されたか。担当編集者に聞きました。
この本を手にとってくださった皆様へ
今は亡き佐々木正美先生は、まだ日本で自閉症が認知されていなかった時代に、そのご生涯をかけて、自閉症をはじめとする子どもの生きづらさに寄り添った児童精神科医です。
ご生前に原稿をいただくたび「どんな子どもにもその子だけの素晴らしい力があります。子どもを愛する、ただそれだけでいいのです」とおっしゃり、仕事と育児の両立に悩んでばかりいた私をいつも笑顔に変えてくださったこと、全てを許し包みこむようなあたたかなお声が忘れられません。
常に問題にぶつかりながら悩み、たくさんの育児書を読みながら子どもを育ててきました。そんな私に常に届き、響き、進むべき道を示してくれたのは、佐々木正美先生のお言葉だけでした。先生にいつも救われてきた私が、かつての私と同じように育児に悩むお母さん、お父さんに届けたい一心で、幸せな親子を増やしたいと祈りながら、ご闘病中の先生にお願いし、お力を振り絞ってご執筆いただいたラストメッセージが、この本に詰まっています。
いつの時代にも変わらない、親子にとって一番大切なことが書かれています。乳幼児期から思春期まで、何度でも繰り返しお読みいただける内容です。
一人でも多くのお母さん、お父さん、また子どもに関わる全ての方にこの名著が届きますように。
『子どもの心の育てかた』担当編集者より
いい子だからかわいがるのではなく、かわいがるから本当のいい子になるのです。──本日、NHK「おはよう日本」で特集! 子育てのバイブル『子どもの心の育て方』で本書のまえがきを公開しています。