単行本 - 芸術
クリスマスに、お正月にみんなで遊ぼう! 河出が贈る注目のアクティビティ絵本を紹介!!――『けずってスクラッチアート』&『ブラックライト絵本 光の杖 不思議な国を大冒険』
2017.12.11
子供から大人まで楽しめる、ユニークなアクティビティ絵本が登場です!!
アクティビティブックとは、読むだけではなく、絵本自体にしかけなどがあり、“使って”楽しむことのできる本です。
さいしょにご紹介するのは、すでに大ブームを予感させる今年一番の作品『けずってスクラッチアート』の2冊。
“スクラッチ”=けずることで美しい作品が仕上がるなんて、ちょっと不思議ですよね。
本書には9点のスクラッチアートと、付属のけずりペンが収録されています。
輪郭線と左ページの物語をヒントに、黒く加工されたページをけずりペンを使ってけずっていくと、「ひみつの森」では鳥やカエル、シカやチョウなどが、「ゆらゆら海」ではタコやカニ、魚たちが美しい姿を現わします!
(削っていく様子や絵のアレンジは、以下の動画でご覧いただけます)
本国イギリスをはじめ、ヨーロッパで人気を呼び、満を持しての日本上陸となりました。
日本でも”スクラッチアート”の本がいくつか出はじめていますが、本書の一番のウリは、絵柄の輪郭線がしっかり描かれているため、削りすぎても失敗せず、誰もが美しい作品に仕上げられるという点。
そして絵に添えられた物語があるので、その世界観を自分らしくどう仕上げよう、と想像を大きく膨らませることができます。
ただ絵をけずる……? なんて思うかもしれませんが、もようを描いたり、ストライプにしたり……けずり方ひとつで絵がガラッと変わるのです。
自分だけのアレンジでオリジナルの作品に仕上げた時には達成感も味わえます。
無心になってけずる作業は、リラックス効果も抜群!
できあがった作品は、ぜひお部屋に飾ってみてください。
『けずってスクラッチアート ゆらゆら海でかくれんぼ』
『けずってスクラッチアート ひみつの森でかくれんぼ』
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そしてもう1作は、『ブラックライト絵本 光の杖 不思議な国を大冒険』。
本に付属のブラックライトで照らしてなぞを解く、新感覚の「探し絵本」です!
“ブラックライト” は人間の目にはほとんど見えない光ですが、同じくふだんは目に見えない、特別なインクで刷られた絵や文字に光を当てるとそれらが目に見えるというスゴイ力を持っています。
『光の杖 不思議な国を大冒険』では、ページを開いてペン型のライトで照らすと、なんとこれまで見えていなかったひみつの文字や記号、道順などが浮かび上がるのです。
それを手掛かりに、はたして無事にゴールにたどり着けるのでしょうか?
作者は「迷路絵本」シリーズで人気を集める香川元太郎さんと志織さん。
この新作は、なんと構想6年あまり、満を持しての刊行となりました。
みんなで一緒に楽しむもよし、ひとり机の下や押入れなど、暗いところで本を開けばちょっとしたスリル感も味わえ、気分もいっそう盛り上がります。
見えないものが見えて来るときのドキドキ感、まちがいなくクセになるはずです!
さらにもう一つ、この本ならではの魅力。付属のブラックライトのペンで文字を書くと、そのままでは何も見えませんが、ブラックライトで照らすとこの本と同様に、書いた絵やメッセージがくっきり浮かび上がります。
ひみつの手紙のやりとりに、本のストーリーをまねっこして実際の宝探しゲームにと、ぜひ活用してくださいね!