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人気作家が選ぶ「これがわたしの偏愛河出文庫」ベスト・オブ・ベスト、全国書店で10月下旬以降順次開催!
2022.10.06
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人気作家が選ぶ
これがわたしの偏愛河出文庫ベスト・オブ・ベスト
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毎年好評のフェア「河出文庫ベスト・オブ・ベスト」を今年も全国書店で開催いたします!
今年のテーマは「人気作家が選ぶ これがわたしの偏愛河出文庫ベスト・オブ・ベスト」。人気作家5名がそれぞれの偏愛河出文庫を選んでくれました。
メンバーは尾崎世界観さん、恩田陸さん、岸本佐知子さん、武田砂鉄さん、綿矢りささん。
超豪華メンバーに選ばれた河出文庫はどれ!? ということで、偏愛河出文庫とコメントを公開いたします!
書店では10月下旬から全国で順次開催予定です。ぜひ書店に足を運んで、作家おすすめの文庫を手に取ってください。読書の秋にぴったりな1冊が見つかると思います!
- 選者はこの5名!
尾崎世界観さん
1984年東京都生まれ。クリープハイプのヴォーカル・ギター。16年『祐介』で作家デビュー。20年『母影』で芥川賞候補。他の著書に『苦汁100%』、『苦汁200%』、『泣きたくなるほど嬉しい日々に』、歌詞集『私語と』など。
恩田陸さん
1964年、宮城県生まれ。92年『六番目の小夜子』でデビュー。2005年『夜のピクニック』で吉川英治文学新人賞および第2回本屋大賞、17年『蜜蜂と遠雷』で直木三十五賞、本屋大賞を受賞。著書多数。
岸本佐知子さん
翻訳家。おもな訳書に、S・タン『内なる町から来た話』、L・ベルリン『掃除婦のための手引き書』、M・ジュライ『最初の悪い男』、著書に『ひみつのしつもん』など。『ねにもつタイプ』で講談社エッセイ賞受賞。
武田砂鉄さん
1982年生まれ。出版社勤務を経てライターに。Bunkamura ドゥマゴ文学賞、第9回わたくし、つまりNobody賞受賞。著書に『紋切型社会』『コンプレックス文化論』『日本の気配』『べつに怒ってない』『今日拾った言葉たち』など。
綿矢りささん
1984年京都府生まれ。 2001年『インストール』で文藝賞を受賞しデビュー。04年『蹴りたい背中』で 芥川賞、12年『かわいそうだね?』で大江健三郎賞、20年『生のみ生のままで』で島清恋愛文学賞を受賞。ほかの著書に『勝手にふるえてろ』『ひらいて』『憤死』『私をくいとめて』『嫌いなら呼ぶなよ』など。
- 5人の偏愛河出文庫&選書コメント!
尾崎世界観さん
誰かの会話に聞き耳を立てているような楽しさがある。会話の中にしかない、まだ意味になりきる前の気持ちを読めることが嬉しい。
『世の中ついでに生きてたい』古今亭志ん朝
考察もネタバレも寄せつけない、圧倒的な「変」が心地いい。どの話もぐにゃぐにゃぶよぶよぷるぷるしてる。
『グローバライズ』木下古栗
恩田陸さん
こんな世紀の奇書が文庫で読めて、売れ続けているニッポンって不思議。
『百頭女』マックス・エルンスト 巖谷國士訳
書くことの気高さとグロテスクさを見事にカリカチュア化した傑作。
『エドウィン・マルハウス』スティーヴン・ミルハウザー 岸本佐知子訳
岸本佐知子さん
「ソローキンの兄貴が、また文学に殴り込みをおかけになりやがりました」。今までいろんな帯文を書いてきましたが、単行本版に寄せたこれが一番のお気に入りです。
『青い脂』ウラジーミル・ソローキン 望月哲男/松下隆志訳
どこでも開いて一行読むだけで、細胞が漿液でプチプチ満たされる、私にとっては淫靡なビタミン剤のような一冊です。
『十二神将変』塚本邦雄
武田砂鉄さん
ここに書き残された車窓は昭和の生活史そのものだ。
『時刻表2万キロ』宮脇俊三
言葉を大切にしないと社会が壊れると教えてくれる。
『灯をともす言葉』花森安治
綿矢りささん
本書に出てくるカタカナを検索すると、今でも生き残ってるブランドが多くて楽しい!
『なんとなく、クリスタル 新装版』田中康夫
不倫した妻だけでなく、された側の夫にも、なぜか天罰が下ってる厳し~い作品。
『ボヴァリー夫人』ギュスターヴ・フローベール 山田爵訳
- 偏愛河出文庫試し読み!
スティーヴン・ミルハウザー 岸本佐知子訳