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トランプ再選と暴走を予言、”現実よりヤバい” 世界が震撼した〈読むカルト映画〉

トランプ再選と暴走を予言、”現実よりヤバい” 世界が震撼した〈読むカルト映画〉

鬼才カウフマン、衝撃の初小説『アントカインド』8月発売が決定!
 ――フランシス・F・コッポラ推薦、翻訳は木原善彦!!

 

ニューヨーク・タイムズなど海外主要メディアが多数絶賛!『マルコヴィッチの穴』等で知られる脚本家・映画監督のカウフマンが贈る、危険な物語。日本翻訳大賞を二度受賞した木原善彦の邦訳、豪華造本で待望の刊行!

製作期間90年・上映時間90日「究極の映画」の謎をめぐり、記憶の深淵へ……

奇想天外で危険な〈読むカルト映画〉!

『マルコヴィッチの穴』『エターナル・サンシャイン』などで知られる

アカデミー賞天才作家・カウフマンの初小説が、ついに日本上陸。

 

■トランプ再選と暴走を「予言」した小説!?

2024年7月、ペンシルベニア州を遊説中の共和党のドナルド・トランプ大統領候補の暗殺未遂事件が発生。AP通信社カメラマンのエヴァン・ブッチが撮影した、耳を負傷しながらも右腕を高く振り上げるトランプの写真と共に、世界に衝撃が走りました。

その後、暗殺未遂事件を乗り越えたトランプは、民主党の大統領候補カマラ・ハリスとの対決の末、2025年1月、大統領再任を果たします。

トランプは多くの人々の支持を集める一方、就任早々から無茶な大統領令を連発。

関税を大幅に引き上げる政策を開始し、国際株式市場は驚異的な暴落を記録。

一連の暴走により生じた「トランプ・ショック」は、現在も日本だけでなく、世界中に大混乱を与え続けています。

 

本作『アントカインド』の原書は、トランプがバイデンと大統領選を争っていた2020年に刊行されたものですが、驚くべきことに、その5年後、2025年現在起きているトランプの復活と暴走を、あたかも「予言」するような内容を含んでいます。

・ドナルド・トランプならぬ「ドナルド・トランク」なる大統領が登場。

・本物のトランプは、自身の姿とそっくりなロボットと共に駆け落ちするも暗殺される。

・闇の政府(ディープステート)がロボットの方のドナルド・トランプ(ク)を本物のトランプとして仕立て上げる。

・歴史が改変され、「トランプ」ではなく「トランク」が本物になる。

「事実は小説よりも奇なり」を地で行く現実のトランプは、ファクトとフェイクの境界を乱し、世界をますます混沌へと導き続けています。

しかし、本書を手掛けたチャーリー・カウフマンは、『マルコヴィッチの穴』『エターナル・サンシャイン』など、破天荒な超現実的世界を描き切ることに定評がある、ずば抜けた〈奇才〉。

トランプの再選という現実を予見していたかのような『アントカインド』には、現実のトランプが振りまく「事実の奇」に対抗し凌駕しうる、「小説の奇」が詰まっています。

・大統領となったトランク(プ)は、自己増殖し続ける。

・増殖したトランク(プ)ロボは100万体を数え、戦争長官、教育長官など色々な役割を持ち、それぞれ固有のナンバリングがされている。
・トランク(プ)ロボは進化し続け、プロペラと核弾頭を頭に搭載しはじめ、レーザーも撃てる個体が出現する。

・ナチス幹部のアルフレート・ローゼンベルクのクローンが登場し、トランク(プ)ロボと争いを繰り広げはじめる。

・増殖した大量の自律型トランク(プ)ロボットが、架空の超巨大ファストフードチェーン「スラミーズ」と内戦を始め、やがて第三の勢力を巻き込んで三つ巴の終末戦争を始める……

 

本編ではさらに、ここで紹介しただけにとどまらないトランク(プ)軍団の暴走の数々、主人公の映画評論家との「衝撃的な」出会いと交わり、トランク(プ)とファストフードチェーンとの終末戦争の行く末も……

 

 

■各紙誌が高評価、初小説にして文学賞にもノミネート!

世界14カ国刊行のベストセラーとなっている本書は、批評面からも非常に高い評価を得ています。

ワシントン・ポストやニューヨーク・タイムズ・ブックレビューなどの大手紙をはじめ、辛口で知られるカーカス・レビュー誌や、ピュリッツァー賞作家から、「とんでもなく面白い」「爆笑必至」「素晴らしく独創的」「天才的」など最大級の賛辞が寄せられました。さらには年間ベストブックにも複数選出され、文学賞へのノミネートも果たしています。

*NPR年間ベストブック選出(2020)

*『メンズヘルス』誌年間ベストブック選出(2020)

*センター・フォー・フィクション・ファーストノベル賞ロングリストノミネート(2020)

 

〈メディア掲載文・レビュー(一部抜粋)〉

とんでもなく面白い。カート・ヴォネガットとトマス・ピンチョンの影響を強く受けた、一筋縄ではいかない風刺。カウフマンの深い想像力、優れた文章力、そして的を射たウィットによって作品は推進している。

――ワシントン・ポスト

 

爆笑必至の驚くべき作品。並外れて優れた一冊。

――ニューヨーク・タイムズ・ブックレビュー

 

カウフマンは言葉の達人。一読の価値あり。

――NPR

 

最初から最後まで目が離せない。映画、思索、そして明白な奇抜さがぶつかり合うことで、素晴らしく独創的な物語が生まれ、ポストモダン小説の傑作となっている。

――カーカス・レビュー(星付きレビュー)

 

ピンチョン的である。カウフマンのデビュー作は、芸術が人々の世界観をどう形作るかについての風刺と挑発的な考察に満ちている。

――パブリッシャーズ・ウィークリー(星付きレビュー)

 

『アントカインド』は、カウフマンが形式的にも社会的にも自分を極限まで追い込んでいる作品だ。何の制約もなく、荒涼として破壊的だが、ゆえに素晴らしい。

――ロサンゼルス・レビューオブブックス

 

壮大で、天才的で、激しく、神秘的で、楽しく、恐ろしく、そして何よりも陽気。『アントカインド』のページの中には、宇宙が詰まっているかもしれない。

――アンドリュー・ショーン・グリア、ピュリツァー賞受賞作『レス』著者

 

 

■豪華すぎる推薦者陣のコメント到着!!

『アントカインド』日本語版刊行にあたり、豪華推薦者陣からコメントをお寄せいただきました!

 

異常な映画愛と懐かしきポストモダンの饒舌思考で、アメリカ合衆国の〈今〉を走査(スキャン)する。奇妙かつ壮大な旅。

――佐藤究(作家)

 

やりやがったな、カウフマン! 超絶クレイジーで最高にクール!! 押し寄せる不条理の洪水に脳がバグって昇天寸前!! これ、世に出したらまずくない?!
――ふかわりょう(タレント)

 

人が世に生きることの惨めさ切なさ情けなさ。そして映画という芸術に対する愛以上の強い感情。それをこんな奇想天外な物語にするなんて、チャーリー・カウフマンにしかできない。物語の情報量もギャグも彼の映画以上の圧縮バージョン!
――山崎まどか(コラムニスト)

 

さらに、映画『地獄の黙示録』『ゴッドファーザー』などで知られる巨匠フランシス・フォード・コッポラ監督も、自身のInstagramで本書を大絶賛!

 

人生観を変えてくれる、ユニークで大胆な傑作。”人生”に対して幻想と矛盾を抱える、すべての迷える人におすすめしたい。

――フランシス・フォード・コッポラ(映画監督)

 

 

あらすじ・造本などの詳細はこちらでご確認ください。
プレスリリース:
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000915.000012754.html

 

 

数々の著名人からも、熱烈な絶賛を受ける『アントカインド』。

トランプという存在の本質を、底知れぬ「奇想天外」をもって描き切った本書を読むことで、フィクションを通じて、現実を冷静に捉え直す視点を得られるかもしれません。

壮大にして超弩級規格外な本作の発売にぜひご注目ください!

 

■新刊情報

書名:アントカインド

著者:チャーリー・カウフマン

訳者:木原善彦

装丁:川名潤

仕様:A5判/上製/レインボー箔押しクロス装/特装函入り/640頁

税込予定価格:15,400円(本体予定価格14,000円)

発売日:2025年8月下旬予定

ISBN:978-4-309-03980-0

https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309039800/

関連本

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著者

チャーリー・カウフマン

1958年、アメリカ合衆国生まれ。脚本家・映画プロデューサー・映画監督。奇想天外で独創的なストーリー展開で知られ、しばしば「鬼才・奇才・天才」と冠される。
1990年代にテレビのコメディ・シリーズの脚本を執筆。2000年公開のスパイク・ジョーンズ監督の長編映画『マルコヴィッチの穴』脚本を務め、英国アカデミー賞脚本賞などを受賞。アカデミー脚本賞にもノミネートされ、一躍世界に知られるようになった。2004年公開の『エターナル・サンシャイン』で、ミシェル・ゴンドリーとピエール・ビスマスと共にアカデミー脚本賞を受賞した。2008年には『脳内ニューヨーク』で映画監督デビュー。『アノマリサ』(2015)、『もう終わりにしよう』(2020)で監督・脚本、『アダプテーション』(2002)『オリオンと暗闇』(2024)で脚本を担当し、いずれも高い評価を得る。
現在、米アマゾン・スタジオが手がける小川洋子原作『密やかな結晶』映画版の制作に、リード・モラーノ監督とタッグを組み、脚本家として参加している。
影響を受けた作家としてカウフマンがしばしば挙げているのは、フランツ・カフカ、サミュエル・ベケット、ウジェーヌ・イヨネスコ、スタニスワフ・レム、P・K・ディック、パトリシア・ハイスミス、デヴィッド・リンチ、ウッディ・アレン、コーエン兄弟など。本作『アントカインド』にも、その影響が色濃く見られる。

著者写真

木原 善彦

1967年生まれ。京都大学大学院修了。大阪大学大学院人文学研究科教授。
著書に『アイロニーはなぜ伝わるのか?』『実験する小説たち 物語るとは別の仕方で』『UFOとポストモダン』『ピンチョンの『逆光』を読む 空間と時間、光と闇』など。
訳書に、ウィリアム・ギャディス『JR』『カーペンターズ・ゴシック』、リチャード・パワーズ『幸福の遺伝子』『オルフェオ』『オーバーストーリー』『惑う星』、アリ・スミス『両方になる』『秋』『冬』『春』『夏』、デイヴィッド・マークソン『ウィトゲンシュタインの愛人』『これは小説ではない』、トマス・ピンチョン『逆光』、オーシャン・ヴォン『地上で僕らはつかの間きらめく』、ジョン・ケネディ・トゥール『愚か者同盟』、ベン・ラーナー『10:04』、ハリ・クンズル『民のいない神』、J・G・バラード『J・G・バラードの千年王国ユーザーズガイド』、ジャネット・ウィンターソン『フランキスシュタイン』、セバスチャン・バリー『終わりのない日々』、エヴァン・ダーラ『失われたスクラップブック』、レイラ・ララミ『ムーア人による報告』、パーシヴァル・エヴァレット『ジェイムズ』など。
2018年に『JR』(国書刊行会)で、第5回日本翻訳大賞および第55回日本翻訳出版文化賞をW受賞。2025年、『失われたスクラップブック』(幻戯書房)で、第11回日本翻訳大賞を2度目の受賞。同賞において、同一訳者の2度受賞は初の快挙となる。

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