ためし読み - ノンフィクション

ポジティブ思考に疲れた全ての人を解放する本!『人生が自然と輝きはじめる 「ネガティブ」の手放し方』試し読み公開!

さみしい、不安だ……
その「心のモヤモヤ」は、
実は人生のガイドだった!?
ポジティブ思考に疲れた全ての人を解放する本!

 

===試し読みはこちら===

 

人生が自然と輝き始める 「ネガティブ」の手放し方

 

 

たった一人でモヤモヤとした気持ちを抱えてきたあなたへ。
この本にたどり着いてくれて、ありがとうございます。

 

ここまであなたはたくさんの孤独や苦しみ、痛みのなかで
生きてきたと思います。
誰もわかってくれない、といった居場所のない感覚に、
一人、枕をぬらした夜もあるでしょう。
愛想笑いをすることも、元気なフリをすることも、疲れてしまいましたよね。
ここから、心が少しでもラクになれるように、
解決の糸口を一緒に探っていきましょう。

 

まずは、緊張して固くなってしまった心をゆるませ、
あなたの内側に静かに響く、その声なき声に耳を傾けてください。

 

苦しいよ。
不安だよ。
さみしいよ。
生きているのが疲れちゃったよ。
こんな自分が嫌い。

 

今まであなたは、いっぱい我慢をしてきました。
何よりも他の人たちを優先して、調和を望んで生きてきたことでしょう。
苦しさも悲しみも、呑み込んできたことでしょう。
その苦しさを、ここから一緒にゆっくりと解放していきましょう。

 

 

第1章 ネガティブな感情が湧き出るのはなぜ?

 

 心がモヤモヤしている状態って?

 

 心がモヤモヤとした状態は、目に見えないのでわかりづらいですよね。
 本書では、原因ははっきりしないけれども、心の中にある何か不快な感覚を「モヤモヤ」と呼ぶことにします。
 ネガティブな感情に覆われて、まるでモヤがかかったかのようになっている状態です。
 不安感がある、焦りがある、なんとなくさみしい、なんとなく楽しくない、後ろ向きになってしまう……そんな感覚がずっと続くような感じです。
 常に考え事をしてしまうのは、モヤモヤが溜まっている状態かもしれません。

 

 けれど、私たちは、自分の「状態」に気づきにくいものです。モヤモヤした状態にも、案外自分では気づけないかもしれません。
 モヤモヤがあっても「こんなものなのかなぁ」と、いつの間にかその状態に慣れてしまいます。

 

 モヤモヤは自覚することがなかなか難しく、また、目に見えないものなので、気になっても「気のせいかな」「なかったことにしよう」と、ついその場をしのいでしまいがち。
 そうした繰り返しで、知らず知らずのうちに、モヤモヤは私たちの中に蓄積されていってしまうのです。

 

 

 世の中のポジティブ思考が、
 モヤモヤを溜めこむ原因に!?

 

 なぜ私たちはモヤモヤを溜めこむことになったのでしょうか?
 その原因はさまざまですが、現代において私たちが直面している主な原因のひとつに、ポジティブ思考の肥大化があります。
 明るくないといけない、前向きでないといけない、愚痴を言ってはいけない、悩みを抱えていることがダメ……。
 そうした社会的な風潮から、悩みを吐露することが難しくなり、「悩んでしまう自分、不安を抱えている自分はダメ」と思っている人もいるのではないでしょうか。
 そして、そんな自分を変えたい、とポジティブになろうとするけれども、やっぱりモヤモヤが出てきてしまう、そんな変われない自分に落ち込んでしまう、という負のループに陥ってしまうパターンも多いでしょう。

 

 また、今の世の中は、アドバイスをしたり指摘したりすることが正義とされています。「普通はこうだよ」「こうしないとダメだよ」「それは違うよ」など。
 指摘することがやさしさだと思って伝えるのですが、指摘を受けた側の人は、自分のほうが間違っている、自分がおかしいのではないか、と萎縮してしまうのです。そうして、自らの意見を伝えることに怖さを感じて、自分を表現することができずにモヤモヤが溜まってしまいます。

 

 

 感情は、本来軽い存在です

 

 物心がつく頃から私たちは、「泣いてはダメ」「怒ってはダメ」と、ネガティブな感情は「悪いもの」と教えられてきました。
 それは自然と私たちに刷り込まれ、感情へのジャッジを生み出します。
 すると、ネガティブな感情が浮上するたびに、自分への罪悪感や嫌悪感が出てきて、親に心配をかけたくない、がっかりさせたくないと、無意識にネガティブな感情にフタをしていってしまうのです。

 

 けれど、本来の「感情」というものは、良いも悪いもなくただあふれるもの。
 赤ちゃんは不快な時に泣いたり、怒ったりしますが、泣いたと思ったらすぐに笑いますよね。それは、感情にジャッジがなく、素直な反応をしているだけだからです。ネガティブな感情も、それくらい軽い存在なのです。
 しかしながら、ネガティブ感情に対するイメージが良くない私たちは、ネガティブを人生からなくそうと感情を抑え込んできました。
 その結果、無意識においてモヤモヤを溜めこんでいったのです。

 

 

 SNSの広がりでモヤモヤが増えた!?

 

 現代、ことさらモヤモヤを溜めこむことになった原因として、情報社会、特にSNSの影響は大きいでしょう。
 ひと昔前までは、知り合いがどんな生活をしているのかまで、詳しくは知りませんでした。けれど今は、SNSを開けば知り合いのプライベートの様子を垣間見られる世の中です。
 そこで目にするのは、みんなの楽しそうな姿、ワクワクした投稿。
 そうした投稿を見るたびに、「みんな幸せそうでいいな」「どうして私はこうなんだろう」と他人を羨んだり、妬んだりしてしまう自分がイヤ、というクライアントさんに数多くお会いしました。悩みがある自分を情けなく感じて、自己肯定感が下がってしまうのです。
 けれど実際は、ほとんどのSNS投稿がネガティブな感情を隠してポジティブだけを見せている状況。時々「あんなに楽しそうにしていた人が、自ら命を絶つなんて……」といったショッキングなニュースが流れますが、それも内面の苦しさが隠されているからなのかもしれません。
 そうしたことは、じつは、今この世の中の至る所で起きている出来事。SNSでは楽しそうにしていても、本当は多くの人が悩みを抱え、ドロドロとした感情を持っています。
 また、SNSにおける「いいね数」「登録者数」「不愉快な広告」「釣り」といったものでも、不快な感覚になりますよね。
 不快を感じる時は、「見ない選択」をしてみましょう。
 今夜寝る前、ほんの少し意識的になって、いつも習慣で見ていたSNSをあえて見ないで過ごしてみるのもいいかもしれませんね。

 

 

 感情は人生を導いてくれる存在

 

 ポジティブな感情が人生を進めてくれる、と私自身ずっと思っていました。けれど、ポジティブに偏ろうとすればするほど、モヤモヤが出てきました。
 ちまたにある自己啓発本のほとんどが、「前向きに」「明るく」「立ち止まるな」的なメッセージを伝えてきます。
 気分が乗っている時は、「そうしよう!」とワクワクする感覚をたどっていけるのですが、気分が上がらない日、調子の悪い日がくると、それはすぐにストップして、モヤモヤが立ち上がってきてしまいます。
 そんな繰り返しの中、思い切って、ワクワクではなくモヤモヤに注目して、まずは「やりたくない」ことをやめていこうと、モヤモヤの声に沿っていきました。すると、人生がぐんぐんと進んでいったのです。
 昔から「なぜ感情は二極なんだろう。こんなにポジティブがいいと言われる世界だったら、ポジティブしかいらないのに」と思っていたのですが、モヤモヤとした声、ネガティブな感情も、人生を導いてくれる存在だと知りほっとしました。

 

 ネガティブ感情は私たちの人生で厄介者と思われがちですが、感情を深掘りしていくと、それはただ単に「こっちには行きたくない」「こっちはイヤ」という具合に、NOという表現でやりたくないことを伝えてくれて、人生を導こうとしてくれているのです。

 

 

 心の迷子状態になっている私たち

 

 私たちは思っている以上に、変化が大きく、刺激や緊張の強い「生きづらい時代」に生きていて、「どこに向かって生きたらいいのかわからない」と感じている人たちが今増えてきています。
 自分からあふれる感情を時に麻痺させ、周りの世界に合わせてきたことによって、自分が何をしたいのかわからない、好きなことがなんなのかわからない、というように、自分自身の感覚がわからなくなっているように思われます。
 思ったよりも多くの人たちが、根源的な不安定さの上に生きているのかもしれません。
 ハートの感覚を閉ざして生きてきた自分をついつい責めそうになりますが、私たちはそうやって自分を守って、なんとかこの時代を乗り越えてきました。
 そしてここからまた、新しい領域を生きようとしています。
 これからは、感情を復活させることで、わたしの心地良さ、心地悪さを知り、心の迷子状態から抜けて、より「わたしらしい」生き方にシフトしていけます。

 

===続きは単行本『「ネガティブ」の手放し方』でお読みください===

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著者

RYU(りゅう)

心理カウンセラー、エネルギーワーカー。パニック症を発症し自身の心と向き合う中、自らの体感を持って生み出した感情解放メソッドを発信。絶望の中にいる人達の人生を救うかけこみ寺的な存在として口コミで広がる。

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