いしいしんじが読む藤沢周『世阿弥最後の花』。世阿弥の素顔とは
いしいしんじ
この世をひとつの舞台として 波の音ではじまる。船べりからのぞむ珠洲の岬。飛沫を上げる岩、倒れんばかりの松。ひとりの老翁が舳先から見つめる。振り絞るようなその息子、元雅(もと まさ)の声は、過去といま、未来をこえて、海原に響く。元雅の身は、すでにこの世のものでない。 能楽者、世阿弥元清は七十二にして
2021.08.05「藤沢周」の検索結果 : 12件
いしいしんじ
この世をひとつの舞台として 波の音ではじまる。船べりからのぞむ珠洲の岬。飛沫を上げる岩、倒れんばかりの松。ひとりの老翁が舳先から見つめる。振り絞るようなその息子、元雅(もと まさ)の声は、過去といま、未来をこえて、海原に響く。元雅の身は、すでにこの世のものでない。 能楽者、世阿弥元清は七十二にして
2021.08.05藤沢周
『世阿弥最後の花』藤沢周世阿弥は、なぜ72歳で遠く佐渡へと流され、彼の地で何を見つけたのか? 室町の都を幽玄の美で瞠目させた天才が最晩年に到達した至高の舞と、そこに秘められた謎に迫る著者最高傑作!辻原登氏、激賞!芥川賞作家がその身に「世阿弥」を憑依させて描く、驚異の長篇!発売即重版記念に、序章を公開
2021.07.20藤沢周
世阿弥は、なぜ72歳で遠く佐渡へと流され、彼の地で何を見つけたのか? 室町の都を幽玄の美で瞠目させた天才が最晩年に到達した至高の舞と、そこに秘められた謎に迫る著者最高傑作! * * * 『世阿弥最
2021.06.25〜「本の日」読者謝恩キャンペーン開催決定!〜「文藝別冊」シリーズを買って図書カードをもらおう!キャンペーン キャンペーン期間中に、フェア対象書籍を購入すると100円の図書カードネットギフトが必ずもらえる!例年、品切れ店も続出する大好評フェア企画「文藝別冊 読者謝恩フェア」、今年は下記の通り
2019.10.18第158回芥川賞受賞作 若竹千佐子『おらおらでひとりいぐも』(河出書房新社 東京都渋谷区・代表取締役社長小野寺優)が発行50万部を突破しました。同賞の過去10年においては、又吉直樹『火花』、村田沙耶香『コンビニ人間』に次ぐ部数です(出版科学研究所調査による)。若竹千佐子『おらおらでひとりいぐも』は2
2018.02.09写真:小林紀晴【63歳・主婦が突如、芥川賞作家になるまで。】2017年10月、1つの作品が発表されました。若竹千佐子『おらおらでひとりいぐも』。岩手県遠野市出身の専業主婦・若竹千佐子さんが書いたデビュー作となる小説で、選考委員の藤沢周さん、保坂和志さん、斎藤美奈子さん、町田康さんが絶賛し第54回文藝
2018.01.17[レビュアー]山崎ナオコーラ
『血と肉』中山咲 著 細部から暴力 [レビュアー]山崎ナオコーラ 細部がきらきらしている。中山咲さんの『血と肉』は、ひとつひとつのシーンの書き方が丁寧で、「わあ、こういう描写で来たか!」という驚きで溢れる。おそらく、中山さんが自身の読書体験の中で小説の細部に
2017.03.16町屋良平×マキヒロチ
町屋良平のデビュー作をマキヒロチが冒頭マンガ化!『青が破れる』藤沢周氏、保坂和志氏、町田康氏大絶賛──新たなる青春小説の誕生を告げる、第53回文藝賞受賞作! この冬、彼女が死んで、友達が死んで、友達の彼女が死んだ――恋と青春とボクシング……。悩める青年・秋吉をめぐる、現代の「生」の物語。&
2017.01.17菅野彰
『不幸な子供』エドワード・ゴーリー 柴田元幸訳2016年「物語には大抵、希望と幸いのカタルシスが幾ばくかでもある。それは現実とはかけ離れていることもあるとゴーリーは淡々と思い出させる。これもまた平凡な現実だと知る絵本だ。」(菅野彰)『木橋』永山則夫河出文庫、2010年「何故なのか幼い頃から、加害者の
2016.05.06【全集】「池澤夏樹=個人編集 日本文学全集」第Ⅱ期 刊行中★作家古典新訳の刊行予定2016年6月 『松尾芭蕉/与謝蕪村/小林一茶/とくとく歌仙』訳・選 松浦寿輝 選・辻原登 選・長谷川櫂 丸谷才一ほか2016年10月 『能・狂言/説経節/曾根崎心中/女殺油地獄/仮名手本忠臣蔵/菅原伝授手習鑑/義経千
2016.05.02藤沢周
藤沢周『武蔵無常』インタビューある時、武蔵が執筆を許してくれた。46歳から剣道を始めた理由——藤沢さんは現在、剣道四段とのことですが、四十六歳の誕生日から始められた、そのきっかけは何ですか。 十年ほど前のことで、息子が小学校に入った頃ですね。息子に「誕生日は何が欲しい」と訊くと、「ほら貝」とか言うん
2016.04.21【全集】「池澤夏樹=個人編集 日本文学全集」は、第11巻『好色一代男/雨月物語/通言総籬/春色梅児誉』(訳・島田雅彦 円城塔 いとうせいこう 島本理生)で第Ⅰ期完結(12巻)。第Ⅱ期が2016年1月よりスタートします。★作家古典新訳の刊行予定第Ⅱ期2016年1月 『竹取物語/伊勢物語/堤中納言物語/
2015.11.20