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文学賞受賞ラッシュ、常識破りの特殊本?! そして創業140周年へ……河出書房新社の濃すぎる一年振り返り

文学賞受賞ラッシュ、常識破りの特殊本?! そして創業140周年へ……河出書房新社の濃すぎる一年振り返り

 みなさま、こんにちは。河出書房新社です。

 「本読み河出スタッフが選んだ今年のベスト本 2025年版」では「他社本もおもしろい!」と熱く語っていましたが、もちろん自分たちの出版活動も全力で行ってきました。

 振り返ってみると、2025年はいつにもまして「濃い」1年でした。世界的な文学賞のニュースに沸いたり、常識をうち破るような特装本を売るために汗を流したり、創業140周年記念のキャラクターが誕生したり。

『ババヤガの夜』ダガー賞授賞式 ©Isac

 そんな小社の今年のハイライトを、3つのトピックでご紹介します。

①  前代未聞の文学賞受賞ラッシュ。ダガー賞、芥川賞ほか多数
② 「モノ」としての本の魅力を突き詰める大型本・特装本を次々刊行
③ 「これまでも、これからも、本の窓から」。創業140周年企画続々

 

①前代未聞の文学賞受賞ラッシュ。ダガー賞、芥川賞ほか多数 

 なんといっても、王谷晶著/サム・ベット訳『ババヤガの夜』のダガー賞受賞は大きなニュースでした。国内でも、芥川賞をはじめとする主要な文学賞で、なんと20作品近くの河出の本が次々とスポットライトを浴びました。昨年末から現在まで、受賞発表順でご紹介します。

 

第12回静岡書店大賞〈小説部門〉受賞

岡田真理『ぬくもりの旋律』

 それは「未来」へ繋がる小さな一歩──「みんなが我慢しなくていい方法を、ちょっとずつ探していこう」。作家・森沢明夫さん推薦! ある家族を中心に紡がれる、感動のデビュー小説。

 

「紀伊國屋じんぶん大賞2025」第1位福尾匠『非美学 ジル・ドゥルーズの言葉と物』

 ドゥルーズにとって諸芸術はどんな意味を持つのか。美学を適用するための倫理を探りながら、日本批評の「否定神学批判」の射程距離をも探る。俊英による日本現代思想の新たな展開がここに!

 

第172回芥川賞 受賞
安堂ホセ『DTOPIA』

 恋愛リアリティショー「DTOPIA」新シリーズの舞台はボラ・ボラ島。ミスユニバースを巡ってMr.LA、Mr.ロンドン等10人の男たちが争う──時代を象徴する圧倒的傑作、誕生!

 

第75回芸術選奨文部科学大臣賞 受賞
町屋良平『私の小説』

 破壊的じゃない「私」の人生はつまんない――? 芥川賞をとってなお自分に自信が持てない作家が、この世界を言葉で立て直す。第48回川端康成文学賞受賞作を含む〈新しい私小説〉連作集。

 

第47回日本シャーロック・ホームズ大賞 受賞

アンドルー・ライセット著/日暮雅通訳『シャーロック・ホームズの世界 大図鑑』

 ホームズとドイルの共通点と相違点とは何か。世界的に最も評価の高い「ドイル伝」の著者による徹底分析! 初公開の写真や図版もオールカラーで多数掲載。独自の多角的アプローチの決定版。

 

第29回手塚治虫文化賞 マンガ大賞 受賞
りんたろう『1秒24コマのぼくの人生』

 大ヒット作『銀河鉄道999』、角川アニメ第1弾『幻魔大戦』他、世界的に評価の高いアニメーション監督がフランスの出版社で描き下ろした自伝的マンガ、待望の日本語版。序文:大友克洋

 

Crime Fest新人賞 受賞
ダガー賞<翻訳部門> 受賞(サム・ベット訳)
サム・ベットさんが文化庁長官表彰王谷晶『ババヤガの夜』

 暴力を唯一の趣味とする新道依子は、関東有数規模の暴力団・内樹會会長の一人娘の護衛を任される。二度読み必至、血と暴力の傑作シスター・バイオレンスアクション、ついに文庫化。

 

第73回日本エッセイスト・クラブ賞 受賞
笠間直穂子『山影の町から』

 アスファルトの世界を離れ、わたしは秩父へ移り住むことにした――庭と植物、自然と文学が絡み合う土地で、真摯に生きるための「ことば」を探す。練達の仏文学者による清冽なエッセイ集。

 

第13回大阪ほんま本大賞 特別賞 受賞
歯黒猛夫『大阪人も驚く 大阪超マニアック案内』

 大阪で生まれ大阪を愛するベテランライターが、大阪人にはおなじみのスポットの、意外で超ディープな情報、マニアックなうんちくを紹介! 旅行ガイドには載っていない、足で稼いだおもしろ雑学を愉しむ!

 

第62回文藝賞 受賞
坂本湾『BOXBOXBOXBOX』

 宅配所に流れる箱を仕分ける安(あん)。ある箱の中身を見た瞬間から次々に箱が消えていって――顔なき作業員たちの倦怠と衝動を描くベルトコンベア・サスペンス。デビュー作にして第174回芥川賞候補作!

 

第61回谷崎潤一郎賞 受賞
木村紅美『熊はどこにいるの』

 「わたし、殺しました、生みたての赤ちゃんを」──震災から7年の地で、身元不明の幼子をめぐり、4人の女たちの運命が、いま、動き出す。各紙誌絶賛! デビュー18年、著者最高傑作。

 

第74回小学館児童出版文化賞 受賞
蟹江杏『あの空の色がほしい』

 お絵描きが大好きなマコは小学4年生。ある日、風変わりな家に住む、近所で変人と噂される芸術家に、絵を習いたいと頼み込むが !? 二人の奇妙な交流を描く落合恵子さん絶賛の感動小説!

 

第27回小野十三郎賞<詩集部門>受賞
岡本啓『ノックがあった』

 詩はすごいのだ。このところぼくは、だれともなく言いたくなった。(「あとがき」より)──詩の世界へようこそ! 中原中也賞・H氏賞・萩原朔太郎賞受賞の詩人・岡本啓が贈る第4詩集。

 

第8回書評家・細谷正充賞 受賞
「このミステリーがすごい!2026年版 国内編」第8位
石川智健『エレガンス』

 東京大空襲の中で起こった洋装女性連続不審死。実在する警視庁の写真家と〝吉川線〟を考案した鑑識第一人者が自殺と思われた事件に挑む。次世代へつなげたい渾身の記念碑的傑作ミステリー!

 

国際ゲイ小説賞〈外国小説部門〉受賞
安堂ホセ『迷彩色の男』

 ブラックボックス化した小さな事件がトリガーとなり、混沌を増す日常、醸成される屈折した怒り。快楽、恐怖、差別、暴力。折り重なる感情と衝動が色鮮やかに疾走する圧巻のクライム・スリラー。

 

第2回「定家賞」受賞
川野芽生『星の嵌め殺し』

 優美さに内包する痛み、気高く眩い光を放つ言葉の乱反射。第一歌集『Lilith』から4年、いま最も注目される歌人・作家の第二歌集、ついに刊行!

 

ポーランド外務大臣主催「外国語で書かれた最優秀歴史書コンテスト」特別賞 受賞
小林文乃『カティンの森のヤニナ』

 独ソ戦最大の謎といわれた「カティンの森事件」──そのなかにたったひとり女性の犠牲者がいた。彼女の足跡を追う旅は、やがてポーランドという国家とある一家の激動の歴史を明らかにする。

 

②「モノ」としての本の魅力を突き詰める大型本・特装本を次々刊行 

 「スマホで何でも読める時代に、なぜ紙の本なのか?」 その問いへの、河出なりの回答が今年のラインナップでした。装丁デザインや紙の手触り、印刷などにこだわり、工芸品のような特装本(特殊本?!)を世に問いました。

チャーリー・カウフマン著/木原善彦訳『アントカインド』

 トランプ復活&暴走を予言!? 制作期間90年・上映時間90日の失われた「究極の映画」の謎を追い、記憶の深淵へ……奇想天外で危険な、アカデミー賞天才作家の初小説、ついに日本上陸!

 装丁=川名潤・本体A5判上製・レインボー箔押クロス装・多色UV印刷・特装函入。
 虚構と現実のあわいが溶融し、映画をめぐる謎、記憶という神秘の深淵へと向かう、奇想天外な本作のエッセンスを豪華造本に落とし込んだ、究極のブックデザイン。

 

ジェーン・バーキン著/小柳帝監訳『ジェーン・バーキン日記』

 【完全限定生産スペシャルボックスセット】女優、歌手、時代を象徴する伝説的アイコン──世界から愛され、亡き後も圧倒的存在感を放つジェーン・バーキンの素顔、内面を知る貴重な記録。
 書籍上下巻に加え、この商品のみで入手可能なクオバディス × ジェーン・バーキン「オリジナルノートブック」、そして「オリジナルポストカード」10枚が特製函に収められた特別仕様。

 

アイアン・メイデン/スティーヴ・ハリス/ブルース・ディッキンソン著『アイアン・メイデン オフィシャル・ビジュアル・ヒストリー』

 ヘヴィ・メタル界の頂点に君臨し続けるアイアン・メイデンの結成50周年記念公式ビジュアルブック。メンバーの証言、秘蔵の写真とアートワークとともにそのヒストリーをたどる永久保存版!

 最強ヘヴィ・メタル・バンドの壮大な物語と創造的進化を封じ込めたビジュアル年代記。

 

グレゴリー・ヒスチャク著/エドワード・ゴーリー公益信託著/柴田元幸監訳『EはエドワードのE ゴーリー大解剖』

 生誕100年記念出版! 不幸な子供たち、架空の動物、殺人ミステリー、ノンセンス、謎めいたメッセージ……。唯一無二かつ居心地の良いゴシック世界を多彩な図版で読み解く、究極の一冊。

 

チャールズ・M・シュルツ著/マーク・エヴァニア著/谷川俊太郎訳/望月索訳『エッセンシャル・ピーナッツ』

 『ピーナッツ』75周年記念、史上最高のスヌーピー・ブック。700点以上の漫画・図版を収めたオールカラー336頁。

 さらに別冊漫画、復刻イラストなどを封入した豪華特典ボックス付き。美麗装丁!

 

ジル・ドゥルーズ著/フェリックス・ガタリ著/宇野邦一訳『アンチ・オイディプス 資本主義と分裂症』

ジル・ドゥルーズ生誕100年記念出版。ドゥルーズ+ガタリの主著、現代の最重要思想書を一巻本・愛蔵版として。

 

③ 「これまでも、これからも、本の窓から」。創業140周年企画続々 

 小社は2026年5月に創業140周年を迎えます。その一環として「すべての本、すべての読書を応援する」キャラクター「ふくろうさん」(寄藤文平さんデザイン)も誕生。

 妙に親近感の持てるふくろうさんと共に、引き続きさまざまな企画をお届けして参ります。

お前は俺か

 

特設HPはこちら:https://web.kawade.co.jp/sp140th/

 

 

 駆け足で振り返りましたが、本当に濃密な一年でした。  
 今年、河出書房新社の本をお手にとってくださったすべての皆様に、心より感謝申し上げます。
 それでは皆様、よいお年をお迎えくださいませ。

 

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