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「これが初めて書いた小説!?」誰もが驚く小説デビュー作が、第171回芥川賞候補に。向坂くじら『いなくなくならなくならないで』7月12日発売!

ジェットコースターのように心揺さぶられる、「友情」をめぐる衝撃作!

株式会社河出書房新社(東京都新宿区/代表取締役 小野寺優)は、これまで詩作、エッセイ執筆などで活躍してきた、向坂くじらによる初小説『いなくなくならなくならないで』を2024年7月12日に刊行いたします。

なお本作は第171回芥川龍之介賞の候補作に選出され(選考会7月17日)、更なる注目を集めています。

 

■『いなくなくならなくならないで』作品紹介
「わたしというものは、いなかったらばそっちのほうがよかったな」
死んだはずの親友・朝日からかかってきた一本の電話。
時子はずっと会いたかった彼女との再会を喜ぶが、「住所ない」と話す朝日を自宅に招くと、いつしか家に住み着いて──。

愛と憎しみ、親しみと疎ましさ、アンビバレントな人間の心情を繊細に描く。
デビュー作にして第171回芥川賞候補作。

 

■鮮烈デビュー小説に称賛の声続々!
物語は三部構成のその段階を追うごとに拡がり、心理描写が相当に精緻で、しかも現代的な攻撃性を秘めている。
――古川日出男氏(朝日新聞2024年4月26日「文芸時評」)

「共生」という言葉でごまかすことができない、「寄生」の関係性が青春小説の甘美さを食い破る。
――渡邊英理氏(京都新聞2024年4月26日他「いま、文学の場所へ」)

*******

タイトルのままに、心がはち切れそうな振り子のようだ。
社会や家族や友人とともに在るこの世界は怒りと愛に満ちている。
――うさぎや 矢板店 山田恵理子氏

家族や友人を大切に思う気持ちと、疎ましく思う気持ち。
深刻な中に、何故だか不思議なユーモアが。ソワソワとゾクゾクが伸び縮みしました。
――蔦屋書店 熊谷店 加藤京子氏

ずっと握りしめていたものが大事だから握りしめていたのか? 握りしめていたから大事になったのか? こころが自家中毒を起こす過程にやるせなくなった。
まるで自分のことだと読み進めて、自分以外の人にはわからなくてもいいと読み終えた。
――萬松堂 渡邉典朋氏

身のうちに渦巻く感情をこれほどまでに端的に現したタイトルを、私は知らない。
読み終わったあとにタイトルを読んでウワァッとなる小説は例外なく傑作と決まっている。
――精文館書店 商品部 馬場あゆみ氏

『いなくなくならなくならないで』店頭用POP

 

■書誌情報

書名:いなくなくならなくならないで
著者: 向坂くじら
仕様:四六判/上製/168頁
発売⽇:2024年7⽉12日
税込定価:1,760円(本体1,600円)
ISBN:978-4-309-03207-8
装画:加藤宗一郎
装丁:佐藤亜沙美
書誌URL:
https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309032078/

 

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向坂くじら(さきさか・くじら)

1994年、愛知県名古屋市生まれ。2016年、Gt.クマガイユウヤとのポエトリーリーディング×エレキギターユニット「Anti-Trench」を結成、ライブを中心に活動を行う。
主な著書に、詩集『とても小さな理解のための』、エッセイ『夫婦間における愛の適温』、『犬ではないと言われた犬』など。2024年、初小説である本作が第171回芥川龍之介賞候補となる。
新聞やWEBメディアでの連載も多数。執筆活動に加え、小学生から高校生までを対象とした私塾「国語教室ことぱ舎」の運営を行う。
(撮影=宇壽山貴久子)

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