創業130周年記念 - 私が薦める河出の本
私が薦める河出の本【村田沙耶香さん】
村田沙耶香
2016.01.29
『母の発達』笙野頼子
河出文庫、1999年
「この作品の「中」は予想もしなかった場所で、そこに行くことで、「言葉」というものがどれだけ柔らかくで自由であるかを知りました。とても不思議な、強烈な読書体験でした。」(村田沙耶香)
『寝ても覚めても』柴崎友香
河出文庫、2014年
「「恋」と「人間」について考えるとき、この作品が頭に浮かびます。自分では言葉にできない何かが、どうしようもなく完璧に、この作品の中に存在している気がするからです。」(村田沙耶香)
『ナチュラル・ウーマン』松浦理英子
河出文庫、2007年
「この作品の中の言葉は私にとって大切なものばかりです。「肉体」というものに対しての感覚が変わりました。大切な部分が言語化されました。とても、とても特別な一冊です。」(村田沙耶香)
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※河出書房新社創業130周年を記念して、河出の本をコメント付きでご推薦いただきます。週2回(火・金)配信予定。