創業130周年記念 - 私が薦める河出の本
私が薦める河出の本【森晶麿さん】
森晶麿
2016.02.04
『輝く断片』シオドア・スタージョン 大森望編
2010年、河出文庫
「スタージョンは文体の密度を自在に変えながら、純粋さと獰猛さの綯い交ぜになった短篇を紡ぐ生来のイリュージョニストだ。冒頭短篇「取り替え子」から幻惑されること請け合い。」(森晶麿)
『眠りなき狙撃者』ジャン=パトリック・マンシェット 中条省平訳
河出文庫、2014年
「マンシェットブームを何年も待ちわびている。最高にクールにそぎ落とされたノワールがここにある。マンシェットを読んだら、大抵の作品はウェットすぎると感じるだろう。」(森晶麿)
『11 eleven』津原泰水
河出文庫、2014年
「文学、いや、芸術だ! と叫びたくなる、恐るべき精度を誇る短篇集こそ本書である。「五色の舟」を筆頭に、聖なる書として書棚のいつでも手の届く場所に置いておきたい。」(森晶麿)
━━━━━━━━━━━━━━━
※河出書房新社創業130周年を記念して、河出の本をコメント付きでご推薦いただきます。週2回(火・金)配信予定。