創業130周年記念 - 私が薦める河出の本
私が薦める河出の本【小手鞠るいさん】
小手鞠るい
2016.02.15
『あられもない祈り』島本理生
河出文庫、2013年
「言葉では表現できないようなものを、ぎりぎりのところまで追い詰めて、言葉にしようとしているこの作家の「ぎりぎりの言葉」に、私はいつも圧倒され、打ちのめされている。」(小手鞠るい)
『小川洋子の偏愛短篇箱』小川洋子編著
河出文庫、2012年
「いつ、どこで、何度ふたをあけても、そのたびに違った色の煙がたちのぼってくる。玉手箱のような一冊。こんな贅沢な本にはめったに出会えない。私の一生の宝物になっている。」(小手鞠るい)
『信仰が人を殺すとき(上・下)』ジョン・クラカワー 佐宗鈴夫訳
河出文庫、2014年
「人を救済するはずの宗教が、人の孕んでいる本質的な悪をむきだしにしていくさまを、執拗なまでの取材と筆で暴いてみせている。宗教とは何なのか。現代を生きる人類必読の書。」(小手鞠るい)