創業130周年記念 - 私が薦める河出の本
私が薦める河出の本【角田光代さん】
角田光代
2016.02.16
『オン・ザ・ロード』ジャック・ケルアック 青山南訳
河出文庫、2010年
「サル・パラダイスと同世代で読んで、私もこんなふうに生きたい、生きようと思った。二十年後に新訳で読み返して、こんな暮らしはまっぴらだと思った。私自身の成長と変容を見せてくれる小説。」(角田光代)
『西瓜糖の日々』リチャード・ブローティガン 藤本和子訳
河出文庫、2003年
「リチャード・ブローティガンという作家に出会ったのはこの本がきっかけだった。残酷さとやさしさが抱き合うように共存する、この作家にしか書けないうつくしさ。」(角田光代)
『チロ愛死』荒木経惟
2010年
「何かを愛する、ということが、どれほど壮絶なことなのか、この写真集で知った。愛するということは、ぜんぶを受け入れてまるごと所有すること。チロがどれほど写真家を愛していたかもわかる。」(角田光代)