創業130周年記念 - 私が薦める河出の本
私が薦める河出の本【鎌田實さん】
鎌田實
2016.02.26
『服従』ミシェル・ウエルベック 大塚桃訳、佐藤優解説
2015年
「人間は政治や経済や性を通して「服従」の関係をつくったが、そこから自由を目指していた。仏にイスラム政権が誕生。イスラムという絶対神による「服従」が始まる。ゾクゾクするほどおもしろい。」(鎌田實)
『内臓とこころ』三木成夫
河出文庫、2013年
「心はなぜ生まれたのか。内臓と心と宇宙の関係が科学的に展開される。伝説的名著だ。38億年の生命の進化が見えてくる。読むたびに新しい発見が間違いなくある本。」(鎌田實)
『千年の愉楽』中上健次
河出文庫、1992年
「「何をやってもよい」。道徳も倫理もクソクラエ。なんでもアリの「路地」で、人間はどんな生き方をしてもいいのだと肯定してくれるような、もっとも中上健次的な作品。」(鎌田實)
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※河出書房新社創業130周年を記念して、河出の本をコメント付きでご推薦いただきます。週2回(火・金)配信予定。