創業130周年記念 - 私が薦める河出の本
私が薦める河出の本【三浦俊彦さん】
三浦俊彦
2016.03.04
『妄想科学小説』赤瀬川原平
2015年
「剥き出しの不条理設定が淫靡なほどの短編小説集。悪夢の余韻っぽい詩情と理屈が這い回る路地裏へ、裏口の戸の隙間からわくわくおそるおそる繰り返し忍び出る。そんな35編。」(三浦俊彦)
『ナノ・スケール 生物の世界』リチャード・ジョーンズ 梶山あゆみ訳
2010年
「動植物の触覚や棘や皺や鱗粉や吸盤を電子顕微鏡で見ると……まるでメタリックなエイリアン群像ですね。ハリウッド映画でも見られないリアルすぎる写真、モンスター好き必携。」(三浦俊彦)
『生物の驚異的な形』エルンスト・ハインリヒ・ヘッケル 小畠郁生監修、戸田裕之訳、リヒャルト・ハートマン序文、オラフ・ブライトバッハ/イレネウス・アイブル-アイベスフェルト解説
2014年
「100年以上前にこんな絵を描いていた生物学者がいたとは。無脊椎動物ならではのブヨブヨやクネクネやヒラヒラやグニャグニャ尽くしに、不思議と郷愁っぽい快感が込み上げます。」(三浦俊彦)
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※河出書房新社創業130周年を記念して、河出の本をコメント付きでご推薦いただきます。週2回(火・金)配信予定。