創業130周年記念 - 私が薦める河出の本
私が薦める河出の本【中島京子さん】
中島京子
2016.03.11
『愛人 ラマン』マルグリット・デュラス 清水徹訳
河出文庫、1992年
「ものすごく印象的な表紙とともに、作者の名前と、河出書房という版元の名前をいっしょに覚えた一冊。昨年、機会があって再読し、いろいろ発見があっておもしろかった。」(中島京子)
『見えない都市』イタロ・カルヴィーノ 米川良夫訳
河出文庫、2003年
「高校生くらいのときに、うちにあったので手に取ってみて、奇想天外な設定と、うっとりするような架空の世界にびっくり。こちらも、河出書房と聞くと頭に浮かぶ一冊。」(中島京子)
『ナボコフの文学講義(上下)』ウラジミール・ナボコフ 野島秀勝訳
河出文庫、2013年
「文庫版が河出から出て手に入りやすくなった。取り上げられる名作を読む前に読むと格段に読書がおもしろくなる。ディケンズの『荒涼館』は、この一冊のおかげで読了した。」(中島京子)
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※河出書房新社創業130周年を記念して、河出の本をコメント付きでご推薦いただきます。週2回(火・金)配信予定。