創業130周年記念 - 私が薦める河出の本
私が薦める河出の本【坂口恭平さん】
坂口恭平
2016.03.18
『オン・ザ・ロード』ジャック・ケルアック 青山南訳
河出文庫、2010年
「1997年、上京してすぐ、全く本が読めない僕は池袋東武デパートの書店でこの本を買って読んだ。今も手元にある。本に関心がない人間も手に取ったのだからケルアックはやっぱりすごいなあ。」(坂口恭平)
『ランサローテ島』ジミシェル・ウエルベック 野崎歓訳
河出文庫、2014年
「熊本で暮らす僕の書斎は、橙書店という小さいけれど素敵な棚が並ぶ本屋である。オーナーの久子ちゃんはいつも僕に本を教えてくれる。そこで買った本。ウエルベックは写真から好きになりました。」(坂口恭平)
『傷と出来事』ジョー・ブスケ 谷口清彦/右崎有希訳
河出文庫、2010年
「こちらも橙書店で買った本。寝る前によく読んでいる。一冊の本としてまとまっているよりもこの本みたいに断片のほうが創造性が高まる。僕は他者から突然教えてもらった本しか読みません。」(坂口恭平)
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※河出書房新社創業130周年を記念して、河出の本をコメント付きでご推薦いただきます。週2回(火・金)配信予定。