創業130周年記念 - 私が薦める河出の本
私が薦める河出の本【長野まゆみさん】
長野まゆみ
2016.03.22
『須賀敦子全集 第1巻』須賀敦子
河出文庫、2006年
「スカッパ・ナポリを評して〈人間とそのあらゆる営みが四六時中、あらゆる種類の不協和音を奏でながら同時進行をつづけている〉。敦子さんの簡潔で正確な観察眼の魅力満載。」(長野まゆみ)
『隠された神々』吉野裕子
河出文庫、2014年
「名著『蛇』が入手しにくい昨今、本書の復刊はうれしかった。東京でも90年代までは毎晩北斗七星が見えていた。そこに古代と現代とを結ぶ手がかりがあることを知る一冊。」(長野まゆみ)
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※河出書房新社創業130周年を記念して、河出の本をコメント付きでご推薦いただきます。週2回(火・金)配信予定。