いま話題の『戦力外捜査官』連続文庫化&新作刊行! 第2弾『神様の値段』試し読みを公開

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いま話題の『戦力外捜査官』連続文庫化&新作刊行! 第2弾『神様の値段』試し読みを公開

テレビドラマ化もした人気の警察小説シリーズ!
推理だけは超一流のドジっ娘メガネ美少女警部とお守役の設楽刑事の凸凹コンビが難事件に挑む!

〜〜「戦力外捜査官」シリーズ第2弾〜〜
神様の値段試し読み

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プロローグ

 

株式会社荒川無線のタクシー乗務員である下川大造しもかわだいぞうは、後部座席に客を乗せて夜の裏道を飛ばしていた。

後部座席に座る男性は助手席の背もたれに掴まり、不安そうに前を見ていた。フロントガラスのむこうと車載の時計表示の間を視線がおろおろと行き来し、そちらを見ても違う時刻が出ているはずがないのに、自分の腕時計と見比べている。直接口には出さないが、J Rの終電に間に合うかどうかを気にしているのだ。

下川は、この客が急いでいて、しかも終電に間に合わせようと焦っていることを、乗ってきた瞬間から気付いていた。いや、前の客を降ろして餌場に戻る途中、この客が手を挙げたのを発見した瞬間にもう気付いていた。二十年にわたるタクシー乗務の経験から、急いでいる客はひと目で見分けがついたし、この地区の担当になってもう七年目であったから、夜間のこの時間帯、終電を逃しそうになって慌てている客がどのあたりによくいて、どの電車に乗りたがるかも把握していた。だから、後部座席に顔をつっこんできたこの男性には開口一番「何駅ですか?」と尋ねた。彼が駅名を口にすると、最初に「ちょっと急ぎますが間に合いますよ」と教えた。実際に、終電の時刻と、現在地からおおよそ何分かかるかは把握していたから、彼の言葉に間違いがあろうはずがなかった。下川は裏道を使い、信号で引っかかりそうな交差点を避け、危険なく出しうる最高速度を維持して車を飛ばした。普通のドライバーなら間に合うかどうか怪しい時間でも、彼は確実に、しかも安全運転で間に合わせる自信があったし、その間、そわそわする客を安心させるよう話しかける余裕もあった。それができなければ一人前のタクシー乗務員とはいえないと思っていた。

彼はタクシー乗務員という仕事に誇りを持っていた。タクシー乗務員は人生の渡し守。森村誠一のその表現が好きだった。頭の古い客の中には「駕籠かごかき」などと馬鹿にする者もいたが、社会の役に立ち、必要とされる仕事だと思っていた。苦しむ妊婦を、動けなくなった高齢者を、道に迷ってパニックになっていた受験生を安心させながら送り届け、感謝の言葉をかけられた話はそこここで聞いていたし、自分自身も経験していた。タクシーは平穏でない時にこそ必要とされる。だから自分は、いかなる注文にも柔軟に対応しなければならない。そう心がけていた。

二ヶ月後のその日、彼の誇りは三人の命を救うことになる。

私立高島平総合病院の副院長である飯田慎いいだまことは、深夜の医局でパソコンにむかい、来週の改訂版災害時対応マニュアル説明会のための資料を作っていた。

副院長ともなればプレゼンテーションの資料作りなどという仕事からは解放されてもよさそうなものだったが、高島平総合病院程度の規模ではまだまだ自分で動かねばならぬケースが多かった。もとよりこの病院の災害時対応マニュアル改訂の提案をしたのは自分だったし、立場的にも災害対策委員長を兼ねている。発案だけして作業は下の者に丸投げする、となれば下の者は不満をもつし、彼自身もそれでよしとする性格ではなかった。自分の手でした方が効率のいい仕事は、どれだけ面倒でも自分でする。それが彼の主義であった。

また、飯田にはやや心配性の気があった。自分のミスよりも「自分が手を出せば避けられたはずの他人のミス」に対して、警戒心を働かせすぎる癖があった。勤務時間外に、自宅のパソコンでしても構わない書類仕事を、医局に残ってやるのもそのせいだった。何かの理由をつけて医局に残っていれば、看護師から来る夜間のちょっとした要請にも身軽に応じることができる。そのせいで体力と時間を奪われるのであれば非効率だが、以前、作業時間を計ってみたところ、集中できない自宅で作業するより、この方が早かった。自分が残っていれば、夜中に不安を訴える患者のところに顔を出して話をしたり、一人きりで当直する研修医と、それに頼らなければならない看護師たちの不安を和らげることもできる。もとより研修医が一人で当直している現在の体制はあまりに危険なのに、院長は何度言っても改めようとしないため、このままではいつか重大事故を起こす、という危機感があった。自分がいる間だけでもそれが和らぐのなら、それもまた効率的ではないか。彼はそう考えていた。それで休息が足りなくなるなら問題だが、自分の場合、自宅で働いても疲れることには変わりがないのだ。

「副院長、いらっしゃいますか?」ベテランの看護師がドアから顔を覗かせる。「時間外にすみません。またちょっと、よろしいですか? 第三病棟の木本さん、明日の手術が怖くて先生に会いたいと」

「ええ、分かりました」

飯田は微笑んで立ち上がった。夜中に不安を訴える患者はいつでもいたし、担当医でなくとも、専門ですらなくとも、副院長という肩書の自分が会うだけで安心するケースが多いことは知っている。もとより現在進めているマニュアルの改訂作業自体、院長には「必要ない」と言われていたことであり、中断されて怒る筋合いのものではないのだ。

だが彼は震災以後、ずっと警戒していた。高島平総合病院は災害時の拠点病院ではないが、何かの事情により近隣で大量に傷病者が発生し、うちが最寄りになる可能性だってあるのだ。そのことを想定して準備をしておかなかったせいで、助けられた患者を大量に死なせてしまう結果になるかもしれない。義務付けられた通り一遍の災害対策だけでは足りない。手間さえかければやれることは、体の負担にならない範囲でやっておくべきだ。飯田は医師として、もっと効率よく働きたいと思っていた。一人でも多くの患者の命を救い、不安を除き、Q O Lを上げるため、常に工夫しようと考えていた。

二ヶ月後のその日、彼の警戒心が四人の命を救うことになる。

東京都板橋区の主婦猪俣笑子いのまたえみこは、目覚まし時計を撫で回して止めると布団の中で呻き、自動人形のような無表情のままむくりと起き上がった。

午前六時半であり、ぐずぐず寝ている余裕はない。家族というものは、まずその家の主婦が起きなければ起動しないものなのだ。半醒はんせい状態のまま布団から出て、二階の洗面所で軽く顔を洗う。隣で寝ている夫は枕元でどれだけ目覚まし時計が鳴っても妻に揺り起こされるまでは身じろぎ一つしない、というごくありふれた特殊技能を身につけているため、今のところは無視して構わない。夫が自発的に目覚めて身支度を始めたらそれはそれで、靴下がないだのコーヒーを一杯くれだの言いだして、かえってこちらのリズムが乱れるのである。

階段を下りながら回らない頭をのろくさと動かし、朝食と弁当に何を出せばいいかを考え始める。昨日買い忘れたせいで万能葱は〇・八回分程度しか残っていないが、味噌汁の具はなんとかなる。魚は鯵の開きを焼けばいいし冷蔵庫にはポテトサラダもあるが、ポテトサラダは弁当に入れなければならない。朝食に出した残りを弁当に入れてもいいのだが、朝昼と同じ残り物を出すのは手を抜いているようで嫌だ。そういえば今朝は弁当の方が問題だった。今日は夫だけでなく、部活動の練習試合に行く娘の弁当もあったのだ。出来合いのミートボールはまだ冷蔵庫に残っていたが、これは一昨日も弁当に入れた。妻への優しさなのか無関心なのか、一昨日と同じものを弁当に入れても夫は何も言わない。だが娘の方が必ず何か言う。では朝食に野菜系統を一品、弁当用にたんぱく質系統を一品用意しなければならない。

考えながら一階に下りると義父がすでに居間にいておはようと挨拶を交わす。最近とみに朝が早くなったようだが、夜中もあまり熟睡できないらしくよく足音がするから体調の変化が心配である。義父はすでに新聞を郵便受けから取ってきていて、茶も自分で淹(い)れている。それを見るとつい申し訳なくなってしまう。いずれも主婦の仕事だと思っている。昔は「嫁は最初に布団から出て最後に布団に入れ」などと言われた。今現在、他人からそんなことを言われても大きなお世話じゃと思うだけだろうが、主婦が自分自身に言うのならありえなくはないと思える。そうすべき、ということではなく、結局そうしないと気詰まりなのだ。

台所に入り、タイマーで炊けている御飯をかき回し冷蔵庫を開けながら、猪俣笑子は箱に入ったまま冷蔵庫の横に置かれているマスカットの存在を思い出す。貰い物の高級品だが、うちで好んで食べるのは義父だけであるからこの量は少々勿体ない。向かいの家にお裾分けをすれば喜ばれるだろう。そういえば昼にはエアコンの修理に業者が来ることになっていた。缶ジュースの一つも渡した方がよさそうだから午前中に買ってこなければならない。夫は要らないと言うがわざわざ来てくれた業者を手ぶらで帰すのも気詰まりだ。すると今日は昼前までに一度、外出しなければならない。

猪俣笑子の主婦稼業にはこの他数十項目の「気詰まり」があり、基本的に彼女はそれに追われ、主婦としてこの家を守っている。

だが二ヶ月後のその日、彼女の気詰まりが二十一人の命を救うことになる。

テレビ東洋報道部のチーフディレクターである愛川謙二あいかわけんじは、収穫された海草のようにだらりと伸びて第三制作室のソファに横たわり、仮眠にしては深い眠りの中にいた。

担当する番組にもよるが、テレビ局のディレクターは大抵徹夜仕事であり、局に泊まり込むのが日常になっていた。朝の企画会議からロケに次ぐロケ、移動に次ぐ移動で気が休まる暇がなく、生放送の撮影中は一発勝負の緊張感がある。一つの番組を終了させてもすぐに次の企画が待っている。週の睡眠時間が十時間を切ることもざらにあり、激務を超えた状態だった。その中で彼は、短時間で熟睡し、体力と集中力を回復させる術を身につけていた。寝るためだけに自宅に戻り、布団を敷いたり着替えたりと、睡眠のための仕込みをする時間は彼にとっては無駄でしかなく、今では自宅の布団で寝るより、局のどこかで、スタッフが走り回る足音を聞きながらの方がすんなりと入眠できる体になってしまっている。同様のやり方をしている人間は局内に何人もいて、ロッカーに自分専用の寝袋や「銀マット」を入れている猛者もさもいた。場所を選ばず熟睡できる人間でなければ体に疲労が蓄積されていくはずの危険な働き方だったが、改めようとする者はいなかったし、改められるような状況でもなかった。

そして彼は今の働き方を愛していた。テレビ屋は忙しいもの。局のソファで眠り、徹夜で編集をし、飯はカレーで素早く済ませる。その忙しさを愛していた。無論、倒れて穴をあけるのはプロではない。だから自分なりに、良いパフォーマンスを維持できる限界を把握し、その範囲内で無理をしているつもりだった。

愛川は眠っている。彼には信念があった。テレビはその場その場の興味で視聴率を稼げばいいものではない。テレビ屋はスポンサーの部下ではない。公共の電波を使って不特定多数に発信するテレビ局は、ただの営利企業ではないのだ。我々は公共の利益に資する番組を届けなければならない。そのために愛川は今眠っている。最短の時間で体力を回復させるために。

二ヶ月後のその日、彼の信念が二十三人の命を救うことになる。

その愛川の横を、Aスタジオにむかって移動する途中の局付きアナウンサーである牧瀬響子まきせきょうこが通った。

彼女は眠っている愛川に目を留め、いつも通りであることに苦笑すると、Aスタに急いだ。自分の担当する昼のニュースまではまだだいぶ時間があったが、午前中には別のロケもあり、局にいて余裕のある時間は今だけだった。Aスタは老朽化した照明機材が一部改装されていたので、十分でいいからそれを覗き、明かりの具合にどんな変化をもたらすのかを確認しておきたかった。

ニュース番組で原稿を読む場合、動きそのものが少ないだけに、素人ならば見分けがつかないようなほんの少しの差異が、内容の伝わり方や自分のイメージに大きな違いを生む。その日に着るスーツの色や生地、スタイリング、椅子の位置や座り方、目線の動かし方に、アクセントと間の取り方など。視聴者が自分に求めているのは「やや堅いが真面目で明るい女。シリアスな部分ではさすがプロという落ち着きを見せる一方、周囲からいじられるとついぽろりと素が出てしまうが、その様子が素直で好感が持てる牧瀬アナ」である。それを完璧に演じるためにはメイクはもとより、照明への「当たり方」にも気を配る必要があった。改装前のAスタと同じつもりで座ると落とし穴があるかもしれない。

彼女は自分の影響力を注意深くコントロールしていた。とりわけニュース番組においては、自分の喋り方一つで、同じ事件がまるで違う印象を持たれてしまう。視聴者が的確なイメージで事件を捉えられなかったとしたら、それは自分が社会的責任を全うしていないということになる。

彼女には苦い記憶があった。震災の時、彼女はスタジオにいた。緊急放送において自分のできることはすべてしたつもりだったが、視聴者に無用の恐怖感を与えないよう、あえて「いつも通りの牧瀬アナ」を演じることに力を入れ、落ち着いた調子で喋りすぎた。後になってそのV T Rを見直した時の後悔を、彼女はまだ引きずっている。視聴者にはもっと危機感を与えるべきだった。「牧瀬アナですら本気で焦っている」様子を見せ、視聴者に、普段とは違う、本当に避難しなければならない、という非常事態の雰囲気を伝えるべきだった。

二ヶ月後のその日、彼女の後悔が無数の命を救うことになる。

 

東京の街には彼らの他にも、日々、自分の職責を全うしようとしている無数の大人たちがいた。誰にも見られていないところで「いい仕事」をしようと全力を尽くす彼らのうち幾十人か幾百人は、二ヶ月後のその日、どこかの誰かの命を救うことになる。

もちろん、彼ら自身はそのことにまだ気付いていない。

 

* * * * * * * * * *

 

 

多摩川──山梨県笠取山かさとりやまに源を発し、青梅おうめ市や調布市などを通った後、東京都大田区と川崎市の境界となり東京湾に注ぐ一級河川。川幅は広いところで百メートルを超し、護岸工事のされていない広い河川敷も持つため多くの水鳥や昆虫が生息する豊かな生態系を維持している。両岸には野球場等多くの運動施設や公園を備え、緑豊かで広々とした景観が広がる。川のおおよそ真ん中が都県境であるので、俺たち警視庁の警察官はうっかり仕事中に橋の真ん中よりむこうに行くと神奈川県警のS A Tに狙撃される。というのは無論嘘であるが、「うちの庭に挨拶なしに入るな」と嫌な顔をされる。

とはいえ、今はそんなことを気にしている場合ではない。橋の入口でパトカーがスピードを落とすと、俺は停車を待たずに後部ドアを開けた。ガードレールを飛び越えて歩道に上がり、眼下に広がる多摩川の水面を見渡す。

──来た。まだ浮いている。

設楽したらさん」後ろから所轄の臼井うすい刑事が走ってきた。「いましたか」

「いました」俺は振り返らず、川面の一点を指さしながら走った。

臼井刑事も一瞬遅れて俺に続き、川面を見ながら走った。途中で俺が指したものを見つけたらしく、大きな声で言った。「あっ、見つけました。いますいます。流れてますね」

「流れてます」

流れているのはちょうど川の真ん中あたりだ。俺は多摩川大橋の中ほど、目標物がこのままのコースで接近してくればちょうどこの真下を通るだろうと予測できる場所まで走り、喉を締めつけるネクタイを緩めながら欄干にとりついて身を乗り出した。九月も終わりに近づき空には一面に鰯雲が出ている。顔に当たる川面の風は少し冷たく、この分では川の水温もあまり高くはなさそうだ。

パトカーの前席に乗っていた機動警ら係二人が降りてきた。「来ましたか」

「こっちです。間に合います。コーン出して」隣の臼井刑事は振り返り、警ら係二人になんとなく間延びした声で怒鳴ると、俺と並んで欄干から身を乗り出し、流れてくる目標物を観察した。

「……もうちょっと御自分で泳がれるかと思いましたが、完全に流されるままですね」

「すいません」なぜ俺が、と思わないでもないが、反射的に謝ってしまう。「おそらく、しがみついているだけで精一杯なのかと」

古来、暴れ川として流域住民を悩ませてきた多摩川だが、今見渡している川面は空の青を映してゆったりといでいる。先日の雨のせいで水位は上がっているが、流速の方はのんびりしたものである。

その多摩川を上流の方から、どんぶらこ、どんぶらこ、という平和な擬音がふさわしい浮かび方で流れてくるものがある。一見、粗大ごみにしか見えない看板。大きさは一メートル×四、五メートルといったところで、赤地に白抜きの文字で大きく「ぢ ツルッと治す」と書かれている。無論その看板だけなら、ただ多摩川に投棄された粗大ごみが流れてくる、ということに過ぎないのだが。

問題なのは、「ぢ」の文字のあたりに必死の様子でしがみついている困った動物の方である。

「生きてますね」

「一応そのようで」

答えながら溜め息が出てしまう。俺は口を開けて溜め息を思いきりつくと、大きく息を吸い直して叫んだ。

海月うみづきさん! 大丈夫ですか!」

遠くの川面から、……したらさーん……と、弱々しい声が返ってきた。無事なようである。

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続きは本書にてお楽しみください。

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シリーズ好評発売中&続々文庫化!
★第1弾『戦力外捜査官』(河出文庫) *試し読みはこちらから

★第2弾『神様の値段』(河出文庫)

★第3弾『ゼロの日に叫ぶ』(河出文庫) 2017年9月文庫化!

★第4弾『世界が終わる街』(河出文庫) 2017年10月文庫化!

☆第5弾『破壊者の翼』 2017年11月刊行予定(単行本)!

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著者

似鳥鶏

81年千葉県生。鮎川哲也賞佳作入選『理由あって冬に出る』でデビュー。魅力的な人物や精緻な物語で注目を集めている。『ダチョウは軽車両に該当します』『パティシエの秘密推理 お召し上がりは容疑者から』等多数。

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