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『論語』はこんなにも感動的だった! 物語でわかる論語の世界④ 『論語物語』より「匡の変」

 

『次郎物語』の著者として知られる下村湖人は、生涯をかけて『論語』を学び続ける中で、『論語』にある孔子の言葉を、短い物語に仕立てました。そうして出来上がった『論語物語』(河出文庫)には、熱心な教育学者でもあった下村湖人と、孔子による弟子への人間味あふれた熱情が組合わさり、歴史に残る「座右の書」が生まれたのです。

今回は『論語物語』(河出文庫)刊行に際しまして、この感動的な物語を現代の皆様にお届けすべく、収録された28話の中から、5話を公開します。
続きは、文字が大きく読みやすい河出文庫版でお楽しみください。

 

 

* * *

きょうの変

 

 

 

「そうです、今思うと、このまえ陽虎ようこの供をして来た時には、あそこからはいったのでした。」

 顔刻がんこくは、御者台ぎょしゃだいからむちをあげて、くずれ落ちた城壁の一角を指しながら、孔子に云った。

 孔子の一行は、えいを去ってちんに行く途中、今しもきょうの城門にさしかかったところである。──きょうは国境に近いえい一邑いちゆうである。

「あの時は、陽虎ようこもずいぶん乱暴を働いたそうじゃな。」

 孔子は、車の窓からあたりの景色を眺めながら、感慨深そうにいった。──陽虎ようこというのは、大夫たいふ季氏きしの家臣であったが、陰謀を企てて失敗し、国外に逃れ、きょうに侵入して暴虐を働いた男である。

「ええ、全く無茶でした。掠奪りゃくだつはするし、婦女子は拘禁こうきんするしで、今でもさぞきょうの人たちは怨んでいることでしょう。」

「お前も、その怨まれている一人じゃな。」

「お恥かしい次第です。しかし、あの時はどうにも出来なかったのです。供をするのを拒みでもしたら、それこそ命がなかったのですから。」

「で、お前も一緒になって、何か乱暴をやったのか。」

「とんでもない事です。乱暴をやらなかったことだけはお信じ下さい。私が陽虎ようこのところを逃げ出したことでも、それはおわかり下さるでしょう。」

 そんなことを話しながら、間もなく一行は城門を入って、予定の宿舎についた。

 しばらくは何事もなかった。ところが、夕飯をすまして一同がやっとくつろぎかけたころ、門外が急にざわつき出した。二三にさんの門人たちが、不思議に思ってかけ出して見ると、いつの間にか、塀の周囲は、武装した兵士ですっかり取囲とりかこまれていた。

「どうしたのです。」

 門人の一人が、おずおず門のすぐわきに立っている兵士にたずねた。

 兵士はぎろりと眼を光らしたきり、返事をしなかった。そして、他の兵士に何かひそひそと耳うちした。耳うちされた兵士は、二三にさん度うなずくと、すぐどこかに走って行ってしまった。

 門人たちは、うす気味悪く思いながらも、しばらくあたりの様子を見ていた。すると、さっき耳うちされた兵士が、隊長らしい、いかつい顔をした髥男ひげおとこと一緒にもどって来た。

「命令があるまでは、この家から一人たりとも門外に出すのではないぞ。よいか。」

 いかつい顔が、近くにいる兵士たちをめまわしながら云った。ついでに彼は、孔子の門人たちの顔を、一人一人、穴のあくほど見つめた。

 門人たちはまだわけが解らなかった。しかし、自分たちに関係のないことではないらしい、ということだけは、おぼろげながら推察が出来た。で、彼等は急いで門内にはいって、みんなにその様子を報告した。

「なあに、われわれに関係したことではあるまい。あるいは何かの間違いかも知れないが。……とにかく、みんな静かにおやすみ。用があれば、今に何とか先方から云って来るであろう。」

 孔子は、事もなげにそう云って、自分のへやに引きとった。

 みんなは、しかし、落ちつかなかった。ことに顔刻がんこくは、不安そうな顔をして、何度も窓から外をのぞいた。

「よし僕が真相をしらべて来る。」

 子路しろがたまりかねて、剣をがちゃつかせながら、一人で門外に飛び出した。

 間もなく彼は帰って来たが、かなり興奮していた。

「馬鹿馬鹿しい。あいつらは、先生を陽虎ようこと間違えているんだ。」

「なに、陽虎ようこと?」

 門人たちは、みんな呆気に取られた。

「そうだ。今日車の中に、たしかに陽虎ようこが乗っているのを見たというんだ。」

「驚いたね。」

「しかし、無理もない点がある。何しろ、先生のお顔は、われわれが見ても、どうかしたはずみには、陽虎ようこそっくりに見えるんだから。」

「それにしても、少しひどいよ。お供の様子を見ただけでも、大抵わかりそうなものじゃないか。」

「ところがそのお供にも、大きな責任があるんだ。」

「何だ、われわれにか。」

「いや、みんなというわけではない。実は顔刻がんこく御者台ぎょしゃだいにいたのが間違いのもとさ。」

「なるほど。また陽虎ようこの供をして来たと思ったんだな。それに先生のお顔が陽虎ようこそっくりと来ているんでは、疑われるのも無理はない。」

 顔刻がんこくは、気ぬけがしたような顔をして、みんなの話をきいていた。

「しかし、孔子の一行だということを話したら、すぐわかってくれそうなものじゃないか。」

「ところが、そう簡単に行きそうにないんだ。何しろこの土地では陽虎ようこに深い怨みがあるし、うっかりだまされて逃がしてしまったら、住民が承知しないというんだ。」

「でも、先生に顔を出していただいたら、まさかくまでも陽虎ようこだとはいうまい。」

「それがあてにならないんだ。何でも、この土地で陽虎ようこの顔を一番よく知っている簡子かんしという男が、先生を陽虎ようこだと言い張っているらしいのでね。」

「では、どうすればいいんだ。ぐずぐずしていると、今に乱入して来るかも知れないぞ。」

「いや、そんな乱暴は滅多にはやるまい。ほんとうの孔子の一行に、無礼があってはならないということは、よくわかっているので、今は大事をとっているところらしい。」

「それにしても、邑内ゆうないに先生のお顔を知っている者が、一人ぐらいはいそうなものだね。」

「それがいると問題はないのだが、困ったことには、顔刻がんこく陽虎ようこの顔は知っていても、先生にお目にかかった者が一人もいないというんだ。」

「で、結局どうしようというのかね。」

「孔子の一行だということがはっきりするまでは、このまま閉じこめて置く考えらしい。」

「おやおや。で、いったい、いつまで待てばいいんだ。」

「少くも調査に三四日さんよっかはかかるだろうと云っていた。早速方々に人を出しているそうだ。」

「馬鹿馬鹿しい。そんなのんきな話があるものか。」

「仕方がない。これも天命だろうさ。しかし、あまり永びくようであれば、こちらにも決心がある、と、そう云っておいた。」

「うむ、それはよかった。」

「ところで先生はもうおやすみかね。」

「まだだと思うが……」

「とにかく、先生にも一応事情をお話しておこう。」

 子路しろはそう云って孔子のへやに行った。

 門人たちは、子路しろが去ると、急に黙りこんで顔を見合せた。塀の外からは、おりおり兵士たちの叫び声や、佩剣はいけんの音が聞えて来た。顔刻がんこくはその音を聞くたびに、眼玉めだまをきょろつかせて、みんなの顔を見まわした。

 子路しろは再びはいって来て云った。

「先生は、こちらからあまり突ッつくようなことをしないで、静かに待っている方がいい、とおっしゃる。ただ先生が心配していられるのは、顔淵がんえんのことだ。」

 顔淵がんえんは、一行におくれて、その夜おそきょうにつくことになっていたのである。

「そうそう。顔淵がんえんのことはついうっかりしていた。もうそろそろ着くころだが、事情を知らないで、うかうかとわれわれの宿を探しでもすると、変なことになるかも知れないね。」

「用心深い男だから、滅多なことはあるまいと思うが……」

「それにしても、まさかこんな事があろうとは、夢にも思っていないだろうからね。」

「何とか方法を講じなくてもいいのか。」

「方法って、どうするんだ。」

「誰かこっそり城門の近くまで行って……」

「そんなことが出来るものか、こう厳重に取囲まれていたんでは。」

「いっそわれわれの方から、先方の隊長に懇談して見るのも一方法だね。」

「さあ、それもかえって藪蛇やぶへびになるかも知れない。」

 門人たちは、口々にそんなことを云って、ざわめき出した。

 それまで、一言も発しないで、腕組をしながら考えこんでいた閔子騫びんしけんが、この時はじめて口を出した。

顔淵がんえんはわれわれより智慧ちえがある。先生もきっと、顔淵がんえんのためにわれわれが細工をすることを好まれないだろう。」

 冉伯牛ぜんはくぎゅう仲弓ちゅうきゅうの二人も、最初から沈黙を守っていたが、閔子騫びんしけんの言葉が終ると、いかにもそうだと云うように、深くうなずいた。すると子路しろが云った。

「実は先生の御意見もそのとおりだ。心配はしていられるが、こちらで細工をするより、本人に任した方がかえって安全だ、とおっしゃるんだ。」

 みんなは、孔子が顔淵がんえんを信ずることの非常にあついのを知っていた。彼等のある者は、孔子がかつて、

顔淵がんえんは終日話していても、ただ私の言うことを聴いているだけで、一見愚かなように見えるが、そうではない。彼は黙々たる自己建設者だ。どんな境地に処しても常に自分の道を発見して誤らない人間だ。彼は決して愚かではない。」

 と云ったことを思い起した。で、誰も孔子の意に反してまで、顔淵がんえんのために手段を講じようとは云い出さなかった。

「すると、今夜は結局何もしないで、このまま寝るより仕方がないのか。」

「何だか落ちつかないね。」

「僕は寝たって眠れそうにないよ。」

 みんなはそうした不安な気持きもちを語りあいながら、それからもしばらく起きていた。しかし、いつまで起きていても仕方がないので、門外の様子に気を配りながら、やっとめいめいの床についた。

 眠れない一夜が明けた。兵士たちの足音は夜どおしきこえた。そして顔淵がんえんはついに姿を見せなかった。

 ところで、包囲は翌日も、翌々日も解けなかった。門人たちの不安は、刻々こくこくにつのって行くばかりであった。孔子をはじめ、五六ごろく高弟こうていたちは、さすがに落ちついているような風を見せてはいたが、顔淵がんえんの消息が、皆目わからないのには、彼等もすっかり弱りきった。時として、孔子の口からさえ、ため息に似たものが、かすかにれることがあった。それをきくと、門人たちはいよいよたまらなかった。

 子路しろは少し気短かになって来た。孔子は絶えず彼の様子に気をつけて、出来るだけ彼の気持きもちを落ちつけるように努めた。そのために、彼はしばしば楽器を奏で、歌を唄い、子路しろに合唱を命じたりした。

 四日目の夜更けであった。孔子と子路しろとが門人たちに囲まれて、例によって歌を唄っているところへ、ひょっくり顔淵がんえんが戸口に姿を現わした。さすがの孔子も、歌を唄い終るまで我慢が出来なくて、飛びつくように、彼の方に走って行った。

「おお、よく無事でいてくれた。わしはもうお前が死んだのではないかと思っていた。」

 顔淵がんえんは、眼に一ぱい涙をためて答えた。

「先生がまだ生きていられるのに、私だけがどうして先に死なれましょう。」

 みんなもその時は総立ちになっていたが、二人の言葉をきくと、画のようにしいんとなって、動かなかった。

「まあお坐り。」

 孔子は、手をとるようにして顔淵がんえんに席を与えた。そして、この三日間、どこにどうしていたか、また、どうして囲みを破って無事に家の中にはいることが出来たかをたずねた。顔淵がんえんは答えた。

「あの晩城門をはいると、すぐ大体の様子がわかりましたので、そらぬ顔をして、別に宿をとることにしました。そして、先生の一行がえいからちんに行く途中、ここを通られたはずだということを、この四日間、出来るだけ住民に吹聴ふいちょうしました。そのうちに、こちらのお宿から絃歌げんかの音が聞え出したのです。その時は何とも云えない感じでした。住民の中にも、その音をきいて、これは陽虎ようこではない。陽虎ようこにあんなすぐれた音楽が出来ようはずがない、などと云う者も出て来たようです。で、私もいくぶん安心しまして、思いきって隊長に事情を話し、中に入れてもらうように交渉しますと、案外たやすく承知してくれました。もっとも、中にはいる分には構わないが、一旦はいったら、二度と出られないかも知れない、などとおどかされましたが……」

 門人たちは、安心とも不安ともつかないような顔をして、たがいに目を見合せた。

 孔子は、久方ぶりにはれやかな笑顔をして云った。

「これで一行の顔もそろった。今後どうなろうと、みんな一緒だと思えば気が楽じゃ。今夜はゆっくり休ましてもらおうか。」

 孔子がそう云って立上ろうとした時であった。門のあたりで、急に罵り合う声が聞えた。

陽虎ようこだ! 何といったって陽虎ようこにちがいないんだ。」

「万一孔子の一行だったらどうする。」

「万一も糞もあるもんか。俺たちの家財も娘も台なしにしやがった陽虎ようこじゃないか。あいつの顔は、この俺の眼に焼きついているんだ。」

「そりゃそうかも知れない。しかし、もうあと一日だ。せっかく今まで我慢したんだから、明日まで待ってくれ。」

「明日まで待ったら、間違いなく俺たちに引渡すか。」

「そりゃ隊長の命令次第さ。」

「それ見ろ。そんなあいまいなことで、俺たちをごまかそうたって、駄目だ。」

「ごまかすんじゃない。今調査中なんだ。明日までには、きっとはっきりするんだ。」

「ふん、何が調査だ。あいつらの音楽にたぶらかされて、隊長自身が、孔子の一行にちがいない、などと云い出すような調査は、糞喰くそくらえだ。」

「何も音楽だけで決めようというのではない。世間の噂でも、孔子がここを通られることは、たしからしいのだ。」

「それも、二三にさん日前から、変な奴がここいらをうろついて、云いふらしたことなんだろう。」

「そればかりでもないさ。」

「じゃあ、どんな証拠があるんだ。」

「証拠は隊長のところにある。」

「そうれ、知るまい。自分で知らなきゃあ、すっこんでいろ。俺たちは俺たちの考えで勝手にするんだ。……おい、みんな来い。」

「待てッたら。」

「畜生、なぐったな。」

「命令だ!」

「何を!」

 小競合こぜりあいが始まったらしい。つづいて群集の喊声かんせい、兵士たちのそれを制止する叫び声、どたばたと走りまわる足音、佩剣はいけんの響き、物をげる音などが、騒がしく入りみだれた。

 門人たちは、孔子を取巻いて、硬直したように突っ立った。誰の顔も真青だった。中には、がちがちからだをふるわせている者もあった。

 孔子は、一寸ちょっと眼をつぶって思案していたが、しずかに眼を開くと、門人たちの顔を一巡ひとめぐり見まわした。

「恐れることはない。みんなお掛け。」

 彼はそう云って席についた。門人たちも、腰をおろすにはおろしたが、その多くは上半身を浮かしたままであった。

 孔子は、おごそかな、しかもゆったりした口調で話し出した。

文王ぶんのう歿くなられて後、古聖人こせいじんの道を継承しているのは、このわしじゃ。わしはそう信じる。そして、これはまさしく天意じゃ。永遠に道を伝えんとする天意のあらわれじゃ。もし道を亡ぼすのが天意であるなら、何で、後世に生れたわしなどが、詩書礼楽ししょれいがくに親しむことがあろう。天はきっとわしを守って下さる。いや、わしのこの大きな使命を守って下さる。天意によって道を守り育てているこのわしを、きょうの人たちがいったいどうしようというのじゃ。みんな安心するがよい。」

 半ば腰を浮かしていた門人たちは、やっとめいめいの席に落ちついた。

「それに──」と、孔子はつづけた。

「人間というものは、心の底を叩けば、必ず道を求め、徳をしとうているものじゃ。だから徳には決して孤立ということがない。どんなに淋しくても、徳を守りつづけて行くうちには、誰かはきっとこれに感応かんのうして手を握ろうとする。きょうの人たちも、やはり同じ人間じゃ。現に、陽虎ようこにくんでも、この孔子をにくんではらぬ。心配することはない。ただ天を信じ、己を信じて、正しく生きてさえ行けば、道は自然に開けて来るものじゃ。」

 門外の騒ぎは容易に治まらなかった。しかし、それに引きかえて、室内は、誰一人息をする者もないほど、静まりかえっていた。

 孔子は、話を終ると、もう一度みんなの顔を念入りに見まわして、しきりに一人でうなずいた。そして、最後に、隅っこに小さくなって坐っている顔刻がんこくを見つけると、彼は急に笑顔になって云った。

「ほう、顔刻がんこくもまだ無事で結構じゃ。」

 顔刻がんこくはいよいよ小さくなった。

「では、子路しろ──」

 と、孔子は、やはりにこにこしながら、子路しろかえりみた。

「また一緒に文王ぶんのうの楽でも始めようか。」

 子路しろは、今まで汗が出るほど握りしめていた剣を、鞘ごと自分の前に突っ立てて、右手でそれを叩きながら、調子をとりはじめた。

 二人の喉からは、やがて朗々たる歌声が流れ出した。他の門人たちは、しばらくそれに耳をすましていたが、間もなくそれに合せて、ある者は唄い、ある者は剣を叩いた。

 門外の騒音と、屋内の旋律せんりつとは、かなり永い間、星空の下にもみ合っていたが、騒音は次第に旋律せんりつに圧せられて、小半時こはんときもたつと、きょうの人々は、子守唄でも聞きながら、深い眠りに落ちて行くかのようであった。

 翌日は、隊長をはじめ、きょうの役人たちが五六ごろく名、礼を厚うして孔子に面会を求めた。

 誰よりも生きかえったようになったのは、顔刻がんこくであった。しかし彼は、その日の出発に際して、どうしても孔子の車の御者台ぎょしゃだいに乗ろうとはしなかった。

 

 

 

* * *


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*文庫版には該当箇所の原文も掲載されております。
また本文中、今日の観点から見て差別的と受け取られかねない表現がありますが、作品発表時の時代的背景を考慮し、原文通りといたしました。

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著者

下村湖人(しもむら・こじん)

1884年佐賀県生。東京帝大卒業後、教育界で活躍。台湾の台北高校校長となった後、大日本青年団講習所所長として社会教育に尽力する。『次郎物語』のほか、多数の随筆・教育論書がある。1955年逝去。

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