創業130周年記念 - 私が薦める河出の本
私が薦める河出の本【笙野頼子さん】
笙野頼子
2016.04.05
『千のプラトー 上・中・下』ジル・ドゥルーズ/フェリックス・ガタリ 宇野邦一/小沢秋広/田中敏彦/豊崎光一/宮林寛/守中高明訳
河出文庫、2010年
1「千のプラトー、民主主義って何? 個人個人がリゾーム! 好きに繋がり組織を抜けて、構造命令関係ない! 政治文学何でも応用哲学用語? 気にしない! 10年読めば面白い!(併読推奨『記号と事件』)」(笙野頼子)
『ミーのいない朝』稲葉真弓
河出文庫、2015年
2「ミーのいない朝、「もうこれ以上は一緒には行けないから」声に出して読み、泣いて猫に縋った。至高の技術が尊い体温を描く哀切。猫と植物と水の、……稲葉さん! 稲葉さん!(併読推奨『エンドレス・ワルツ』)」(笙野頼子)
『文章教室』(品切・重版未定)/『タマや』(品切・重版未定)/『小春日和』/『道化師の恋』(品切・重版未定) 金井美恵子 1995年/1999年
3「目白シリーズ、うん? ブクロの院生の君は金井美恵子好き? しかも「愛の生活」を! それは素晴らしい! じゃあ併読は目白シリーズで。え? 平和憲法って何? この天才の舌を切り取らぬ「幅」の事さ。」(笙野頼子)
順不同1は二十年超えてまだ少しずつ2は猫魂と言霊に身を委ねて3は何も恐れぬ自由と誇りに満ちてどれも長い歳月を共にいた河出の本から選択。
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※河出書房新社創業130周年を記念して、河出の本をコメント付きでご推薦いただきます。