新生児育児中に着想された小説『オレンジ色の世界』 妊娠中に死を間近に感じていた作家・谷崎由依が紹介
評者:谷崎由依(作家)
『オレンジ色の世界』カレン・ラッセル松田青子訳 評:谷崎由依(作家) 妊娠していたときほど、死を間近に感じたことはない。命を身に宿しているのにおかしなことと思われるかもしれないが、わたしの感じていたのはその命の脆弱さだった。些細な(と普段であれば受け取れ
2023.10.04「松田青子」の検索結果 : 12件
評者:谷崎由依(作家)
『オレンジ色の世界』カレン・ラッセル松田青子訳 評:谷崎由依(作家) 妊娠していたときほど、死を間近に感じたことはない。命を身に宿しているのにおかしなことと思われるかもしれないが、わたしの感じていたのはその命の脆弱さだった。些細な(と普段であれば受け取れ
2023.10.04カレン・ラッセル 松田青子訳
この度、現代アメリカ文学の最前線にいる作家のひとり、カレン・ラッセルの最新作品集を刊行します。悪魔に授乳する新米ママ、〈湿地遺体〉の少女に恋した少年、奇妙な木に寄生された娘、水没都市フロリダに棲むゴンドラ乗りの姉妹──。ダークでファンタジックな想像力で現実の不条理をえぐりだすラッセルの、よりいっそう
2023.05.24花田菜々子
現役書店員、花田菜々子の7万部突破のベストセラー『出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと』(通称:であすす)がWOWOWにてオリジナルドラマ化!毎週金曜よる23:30〜放送、WOWOWオンデマンドで配信中 &
2021.05.29大前粟生
「全身全霊で女性差別に傷つく男の子の話を書いてください」 去年のバレンタインに『文藝』の編集者さんとの打ち合わせでそういわれた。私がそれまで書いてきた小説はいわゆる「奇想」系と呼んで差し支えのないもので、妹の右目からビームが出て止まらない話だったり、人間が西部劇でころころ転がっているあの草のかたまり
2020.02.14松田青子
『スタッキング可能』松田青子どうかなあ、こういう戦い方は地味かなあ――各メディアで話題沸騰!「キノベス!二〇一四年第三位」他、各賞の候補作にもなった、著者初の小説集。第2小説集『英子の森』文庫化を記念して、文庫収録の穂村弘さんによる解説を特別公開します。===============解説 今という戦
2017.12.18アメリア・グレイ/松田青子
このアンバランスな世界で見つけた、私だけの孤独――箱に閉じ込められてしまったふたりの男、朝起きたら種に覆われていた女、テスの手は鉤爪に変わり、フランシスは魚しか食べないことにした……。AMからPMへ、時間ごとに奇妙にずれていく120の物語。いまもっとも注目を浴びる新たな才能の鮮烈デビュー作を、松田青
2017.09.20松田青子
『ワイルドフラワーの見えない一年』 河出書房新社松田青子 著 【評者】山崎ナオコーラ違和感を文学に ショートショートのみで構成された自由な世界。すごいのは一文だけの作品でも「小説を読んだ」という感覚が湧くところだ。まったく雰囲気が違う作家だが、澁澤龍彥を思い出した。現実から変換さ
2016.11.25木下古栗
絲山秋子さん、柴崎友香さん、津村記久子さん、豊崎由美さん、松田青子さん、佐々木敦さん、町田康さんなど、プロの書き手たちも熱狂する、孤高の作家、木下古栗さん。最新作となる短篇集『グローバライズ』から「道」を公開します。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━「道」「すみま
2016.11.10【全集】「池澤夏樹=個人編集 日本文学全集」第Ⅱ期 刊行中★作家古典新訳の刊行予定2016年6月 『松尾芭蕉/与謝蕪村/小林一茶/とくとく歌仙』訳・選 松浦寿輝 選・辻原登 選・長谷川櫂 丸谷才一ほか2016年10月 『能・狂言/説経節/曾根崎心中/女殺油地獄/仮名手本忠臣蔵/菅原伝授手習鑑/義経千
2016.05.02【解説】松田青子
『黄金の少年、エメラルドの少女』イーユン・リー『黄金の少年、エメラルドの少女』イーユン・リー 篠森ゆりこ訳【解説】松田青子 なんて不器用な愛なんだろう。 イーユン・リーの小説を読むと、わたしはいつも圧倒されてしまう。そして、なんて一途な愛なのだろう、と。普段、物語に登場する愛に心
2016.04.06カレン・ラッセル
『レモン畑の吸血鬼』カレン・ラッセル 松田青子訳『レモン畑の吸血鬼』カレン・ラッセル【訳者】松田青子 二〇〇六年に初短編集『狼少女たちの聖ルーシー寮』(拙訳、河出書房新社、二〇一四)を刊行してからというもの、カレン・ラッセルに対する評価は高まるばかりだ。作品を発表するごとに、ミチコ・カクタ
2016.02.02【全集】「池澤夏樹=個人編集 日本文学全集」は、第11巻『好色一代男/雨月物語/通言総籬/春色梅児誉』(訳・島田雅彦 円城塔 いとうせいこう 島本理生)で第Ⅰ期完結(12巻)。第Ⅱ期が2016年1月よりスタートします。★作家古典新訳の刊行予定第Ⅱ期2016年1月 『竹取物語/伊勢物語/堤中納言物語/
2015.11.20