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ユヴァル・ノア・ハラリ『21 Lessons 21世紀の人類のための21の思考』待望の文庫化
2021.11.01
世界2100万部突破『サピエンス全史』の
ユヴァル・ノア・ハラリ初文庫化!
『サピエンス全史』で人類の「過去」を、
『ホモ・デウス』で人類の「未来」を描き、
世界に衝撃をあたえた新たなる知の巨人が、
『21 Lessons』では、ついに人類の「現在」を問う――。
いま、何が起きているのか―?
そして、あなたはどう生きるか―?
これからを生きる現代人に贈る必読の21章
1 幻滅――先送りにされた「歴史の終わり」
2 雇用――あなたが大人になったときには、仕事がないかもしれない
3 自由――ビッグデータがあなたを見守っている
4 平等――データを制する者が未来を制する
5 コミュニティ――人間には身体がある
6 文明――世界にはたった一つの文明しかない
7 ナショナリズム――グローバルな問題はグローバルな答えを必要とする
8 宗教――今や神は国家に仕える
9 移民――文化にも良し悪しがあるかもしれない
10 テロ――パニックを起こすな
11 戦争――人間の愚かさをけっして過小評価してはならない
12 謙虚さ――あなたは世界の中心ではない
13 神――神の名をみだりに唱えてはならない
14 世俗主義――自らの陰の面を認めよ
15 無知――あなたは自分で思っているほど多くを知らない
16 正義――私たちの正義感は時代後れかもしれない
17 ポスト・トゥルース――いつまでも消えないフェイクニュースもある
18 SF――未来は映画で目にするものとは違う
19 教育――変化だけが唯一不変
20 意味――人生は物語ではない
21 瞑想――ひたすら観察せよ
絶賛の声、続々!
虚構を信じる能力が人類の発展を築いたとする『サピエンス全史』、これから神の手を持つ人類の未来を予言する『ホモ・デウス』、そしてディストピアを生き延びる術を記した『21 Lessons』の三部作は、コロナの衝撃をへて世界の行方を示す絶好の指南書となった。
山極壽一(前京都大学総長/総合地球環境学研究所所長)
人間は類的存在である。つまりひとは誰も、「人類全体」のことを、そして「生命の全体」のことを思わずにはいられない。それなのに、我々が、ひとつの類として、どこから来て、どこへ向かおうとしているのかという問いに学問的に答えうる人は、世界全体を見渡してもごくごく少数。ハラリはそのひとりである。
大澤真幸(社会学者)
フェイクとバイアスが入り乱れ、混迷する世界のなかで、「鳥の目」と「虫の目」を携えて、いまを生き抜くための歴史のレッスン実践篇。
山本貴光(文筆家・ゲーム作家)
ハラリ氏の語る姿を見るにつけ、どこか『旧約聖書』の預言者、とりわけ神の前で敬虔であろうと襟を正したエレミアが重なってくる。この洞察力に恵まれた卓越した人物がイスラエル人の歴史家であるのは偶然ではないような気がする。
本村凌二(東京大学名誉教授)
【書誌情報】
書名 :21 Lessons 21世紀の人類のための21の思考
著者 :ユヴァル・ノア・ハラリ/柴田裕之[訳]
体裁 :文庫判/ 576 ページ
定価 :本体1,200 円(税別)
ISBN :978-4-309-46745-0
発売日 : 2021 年11 月6 日
ユヴァル・ノア・ハラリ Yuval Noah Harari
1976年生まれのイスラエル人歴史学者・哲学者。オックスフォード大学で中世史、軍事史を専攻して博士号を取得し、現在、エルサレムのヘブライ大学で歴史学を教えている。軍事史や中世騎士文化についての著書がある。オンライン上での無料講義も行ない、多くの受講者を獲得している。著書『サピエンス全史』、『ホモ・デウス』、『21Lessons』(いずれも株式会社河出書房新社刊)は世界的なベストセラーとなっている。
【翻訳】柴田裕之(しばた・やすし)
翻訳家。早稲田大学・Earlham College卒業。訳書に、ハラリ『サピエンス全史』『ホモ・デウス』『21 Lessons』のほか、カシオポ他『孤独の科学』、ブオノマーノ『脳にはバグがひそんでる』、エストライク『あなたが消された未来』など多数。
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