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「これがわたしの偏愛河出文庫」ベスト・オブ・ベスト、全国書店で10月下旬以降順次開催!
2023.10.20
毎年好評のフェア「河出文庫ベスト・オブ・ベスト」を今年も全国書店で開催いたします!
宇垣美里さん、高野秀行さん、穂村弘さん、宮田愛萌さん、モモコグミカンパニーさんという超豪華メンバーに「偏愛」する河出文庫を選んでいただきました。
いったいどんな作品を選んだのか、気になりますよね。
推薦コメントとともに公開いたしますので、書店で見かけたらぜひ手に取ってみてください。あなたにぴったりな1冊が見つかると思います!
フェアは10月下旬から全国書店で順次開催予定です。
5人の偏愛河出文庫&選書コメントはこちら!
宇垣美里さん
フリーアナウンサー・俳優
◆『白い薔薇の淵まで』 中山可穂
官能的な言葉で紡がれる剥き出しの欲望、苛烈な恋物語の読後感はまるで嵐。己を見失うほどに他者を愛したことのある人にはきっと、どうしようもなく突き刺さる。
◆『屍者の帝国』伊藤計劃/円城塔
魂をそれと定義づけるのが言葉なのだとしたら、言葉が、物語があれば、人は死してなお生き続けることができる。この営みを愛と呼ばずしてなんと呼ぶ。
高野秀行さん
1966年、東京都生まれ。ノンフィクション作家。『ワセダ三畳青春記』で酒飲み書店員大賞、『謎の独立国家ソマリランド』で講談社ノンフィクション賞等を受賞。著書に『イラク水滸伝』ほか多数。
ダグラス・アダムス 安原和見訳
めちゃくちゃ笑えるけど、あまりに変すぎて人にお勧めしにくい奇書。
G・ガルシア=マルケス 野谷文昭編訳
こんな異常な小説世界をノンフィクションで書くことが私の夢。
穂村弘さん
1962年、札幌市生まれ。歌人。『短歌の友人』で第19回伊藤整文学賞、『鳥肌が』で第33回講談社エッセイ賞を受賞。歌集に『水中翼船炎上中』他。エッセイ集に『世界音痴』『現実入門』他。絵本翻訳も多数。
◆『暗い旅』倉橋由美子
同じ作者の『聖少女』と並ぶ青春のバイブル。暗黒の思春期にびりびり痺れながら読みました。
◆『たんぽぽ娘』ロバート・F・ヤング 伊藤典夫編
SFの手法で愛が可視化される衝撃。「おとといは兎を見たわ、きのうは鹿、今日はあなた」という名台詞が胸に鳴り響く。
宮田愛萌さん
1998年東京都生まれ。2023年アイドルグループ卒業時に、小説『きらきらし』(新潮社) で作家としてデビュー。現在、文芸誌でのエッセイ連載のほか、短歌研究員としても活動中、活躍の場を広げている。
◆『約束された移動』小川洋子
ここにある話の全てが私たちに「託された秘密」なのかもしれない。
◆『少年アリス』長野まゆみ
読者も含めたこの本のすべてで物語を創っている、と思った。
モモコグミカンパニーさん
2015年にBiSHのメンバーとして活動を開始。ヒット曲を連発して大人気グループとなる。自ら手がける歌詞の評価も高く、2022年3月に『御伽の国のみくる』で小説家デビュー。作家業を本格始動している。
◆『憤死』綿矢りさ
嫌な記憶を掘り返された感覚。奇妙な物語は他人事とは言えない。
◆『すみなれたからだで』窪美澄
自分の身体に真正面から向き合ってみる。今、生きているうちに。
いかがでしょうか? 「さすが!」な選書も「意外!」な選書も、とても興味をそそられます。この機会に日ごろ読まないジャンルの作品を手に取ってみるのも良いと思います。
一部書店では上記作品と合わせて、河出書房新社営業部セレクトの「河出文庫ベスト」を展開中! 年に一度の河出文庫選書フェアをお楽しみください。