お知らせ - お知らせ

子どもを良い学校に入れても、学力は上がらない…100年に及ぶ遺伝学研究が明らかにしたこと

子どもを良い学校に入れても、学力は上がらない…100年に及ぶ遺伝学研究が明らかにしたこと

研究者は30年前から分かっていた──遺伝の真実

 

救いか、絶望か。
 100年におよぶ遺伝学研究の集大成が、世界に衝撃を与えています。
 曰く
・遺伝の影響は歳を重ねるごとに強まる
・家庭も学校も、子どもの将来に違いを生まない
・知能、性格、行動、疾患は、生まれた瞬間に予測できる
というこれまでの常識を覆す数々の事実を、確固たるエビデンスをもとに明らかにする一冊、ロバート・プロミン著 田中文訳『こころは遺伝する DNAはいかに〈わたし〉を形づくるか』。

こころは遺伝する DNAはいかに〈わたし〉を形づくるか
Amazon楽天ブックスほか全国書店で発売中

 SNSで経営者、子育て世代、科学関係者などを中心に話題が沸騰し、発売2か月で早くも3刷が決定しました。

 

私たちの人生は「ほとんど遺伝」?

 行動遺伝学の世界的権威ロバート・プロミン教授の『こころは遺伝する DNAはいかに〈わたし〉を形づくるか』は、彼がはじめて一般読者へ向けて著したポピュラーサイエンス書です。
 教授によれば「本書を書くまでに30年もかかった」、つまり、30年前に、この本は大々的に刊行される可能性があったそう。
 なぜもっと早く書かなかったのか。
「さらに研究を重ねる必要があった」ことはもちろんですが、博士は「臆病だったからだ」と語ります。

30年前は、人間の行動に違いをもたらす遺伝的な原因を研究して、それについて科学誌で発表するなんてことは、専門家として危険な行為だった。おまけに、論争を呼ぶような主張を公然とすることは、私個人にとっても危険だった。」

 

 教授たち、遺伝行動学者が明らかにした「遺伝は環境による影響を遥かに上回る」という検証結果は、「優生思想」のレッテルを貼られかねず、30年前はキャリアを絶たれるどころか、身の危険があってもおかしくないほど、世界から反発を招く内容でした。

 今も反発がまったくないわけではありませんが、30年前には予想もしなかったかたちでDNA革命が進展したために、語るべき話がより興奮に満ちたものに、そして、より差し迫ったものになった」 と教授が語るように、ハイスピードで研究が進み、実例が積み重なっていった結果、研究者のなかでは知られた事実となり、集大成として本書の刊行につながりました。

 

 
家庭や教育はどこまで影響するのか? 絶賛と驚愕の声、続々!!

 本書では、たとえばIQの個人差の約半分は遺伝で説明できること、性格も約40〜50%が遺伝の影響を受けることなどを、多数の実例をもとに説明していきます。

 また、環境の影響についても、家庭環境や学校の教育は、これまでの常識とは異なり子どもの将来にほとんど違いをもたらさないことが明らかになりました。違いを生む環境はむしろ、私たちにはコントロールできない「偶然のできごと」だけであることわかったのです。

 

 つまり、子育ての仕方によって子どもの知能や性格に違いが生まれることはなく、親にできることといえば、ただ子どもが「自分らしく」成長をしていくのを見守ることだけ。「声かけで子どもが変わる」といったことを謳う子育てハウツー本やSNSの情報に惑わされることなく、親はただリラックスして子どもの成長を楽しめばよい、と教授は語ります。

 

 こうした驚愕の事実に対して、いち早く本書を読んだ読者やメディアからは、次のような感想が寄せられています。

 

面白すぎて眠れなくなり、まさかの一気読み。
世の中の見え方がすっかり変わりました。
教育や社会や人生についてのすべての議論は、この本を読むところから始めなければならないのではという気がします。
著者の語りかけるような文章も読みやすく、エビデンスに基づいた親へのメッセージにはとても救われました。

――読者

 

怖いけれど、直視しなければならない現実。
知らないことだらけで、驚きの連続でした。

――読者

 

読後、世界が変わって見えるような本が、ごくまれにある。本書もその一つ。
私たちの人間観を根底から揺さぶる内容だ。

――聖教新聞

 

紛れもない名著である。

――週刊読書人

 

 また、本書の解説をつとめる安藤寿康氏(行動遺伝学者・慶應義塾大学名誉教授)は、本書を「控えめ言って“革命”」「私たちの世界観を揺さぶる書物」であると言い、「事実は不快であることもあるが、そこから逃げることは、もはやできない」と語ります。

 

 安藤氏以外にも、スティーブン・ピンカー氏(ハーバード大学教授)、スティーヴン・ミズン氏(レディング大学教授)、米ガーディアン紙など、世界中の著名人やメディアが絶賛

 

 日本でも、刊行直後から東洋経済オンラインやプレジデントオンライン、ダイヤモンド・オンライン、週刊文春、週刊プレイボーイ、作家の橘玲氏ら著名人から本書への投稿や書評が相次ぎ、Amazonの遺伝学および精神医学ランキングでは長期間1位を獲得。複数の書店で品切れが起こるなど大きな反響となっています。

 果たして私たちの性格や知能、行動には、どこまで遺伝の影響がおよぶのか、そしてその予測を可能にする〈DNA革命〉とは? 

「人間」、つまり自分自身た他人をただしく理解し、より良い人生を歩んでいく現代人に欠かせない1冊となるはずです。

こころは遺伝する DNAはいかに〈わたし〉を形づくるか
Amazon楽天ブックスほか全国書店で発売中

 

■ 著者 ロバート・プロミン

著者 ロバート・プロミン 撮影 John Clark photography

キングス・カレッジ・ロンドン精神医学研究所教授。

行動遺伝学会会長に史上最年少で選出された、行動遺伝学の世界的権威。

2002年には同会から行動遺伝学における卓越した生涯研究に対してドブシャンスキー記念賞を、2004年には心理科学協会からウィリアム・ジェームズ・フェロー賞を授与されたほか、児童発達研究学会と国際知能研究学会からそれぞれ生涯功労賞を授与された。アメリカ芸術科学アカデミー、ブリティッシュ・アカデミー(英国学士院)、アメリカ政治社会科学アカデミー、英国医学アカデミーのフェローにも選出。科学史上最も著名な心理学者100人に選ばれている。

 

訳者 田中 文(たなか ふみ)

翻訳家、医師。東北大学医学部卒業。訳書にムカジー『がん―4000年の歴史(上・下)』『遺伝子―親密なる人類史(上・下)』『細胞―生命と医療の本質を探る(上・下)』(以上、早川書房)などがある。

 

■『こころは遺伝する DNAはいかに〈わたし〉を形づくるか』目次

プロローグ

第Ⅰ部 なぜDNAが重要なのか

第1章 「生まれ」と「育ち」を切り離す 
第2章 なぜDNAが「自分らしさ」を形づくるといえるのか 

   社会実験―養子縁組 

   生物学的実験―ふたご 

第3章 環境のなかの遺伝 
第4章 年齢を重ねるほど、遺伝率は高まる
第5章 異常は正常である 
第6章 ジェネラリスト遺伝子
第7章 同じ家庭の子どもたちはなぜこんなにも違うのか 
第8章 DNA青写真(ブループリント)

   親は重要だが、違いは生まない 

   学校は重要だが、違いは生まない 

   人生経験は重要だが、違いは生まない 

第9章 機会均等と能力主義 

第Ⅱ部 DNA革命

第10章 DNAの基礎知識 
第11章 遺伝子ハンティング 
第12章 DNA占い 
第13章 「自分らしさ」を予測する 
第14章 未来はDNAにある

 

こころは遺伝する DNAはいかに〈わたし〉を形づくるか
Amazon楽天ブックスほか全国書店で発売中

関連本

関連記事

人気記事ランキング

  1. ホムパに行ったら、自分の不倫裁判だった!? 綿矢りさ「嫌いなら呼ぶなよ」試し読み
  2. 『ロバのスーコと旅をする』刊行によせて
  3. 鈴木祐『YOUR TIME 4063の科学データで導き出した、あなたの人生を変える最後の時間術』時間タイプ診断
  4. 日航123便墜落事故原因に迫る新事実!この事故は「事件」だったのか!?
  5. ノーベル文学賞受賞記念! ハン・ガン『すべての、白いものたちの』無料公開

イベント

イベント一覧

お知らせ

お知らせ一覧

河出書房新社の最新刊

[ 単行本 ]

[ 文庫 ]