新・芥川賞作家の宇佐見りんはデビューのときなにを綴ったか 第56回文藝賞「受賞の言葉」
宇佐見りん
このたび『推し、燃ゆ』で第164回芥川賞を受賞した宇佐見りんさんは、2019年、「かか」で文藝賞を受賞し作家デビューしました(選考委員:磯崎憲一郎、斎藤美奈子、町田康、村田沙耶香各氏)。芥川賞受賞を記念して、第56回文藝賞の「受賞の言葉」を公開します。 受賞の言葉宇佐見りん「遅
2021.01.20「村田沙耶香」の検索結果 : 15件
宇佐見りん
このたび『推し、燃ゆ』で第164回芥川賞を受賞した宇佐見りんさんは、2019年、「かか」で文藝賞を受賞し作家デビューしました(選考委員:磯崎憲一郎、斎藤美奈子、町田康、村田沙耶香各氏)。芥川賞受賞を記念して、第56回文藝賞の「受賞の言葉」を公開します。 受賞の言葉宇佐見りん「遅
2021.01.20藤原無雨
第57回文藝賞は史上最多の応募作の中から受賞作として、藤原無雨さんの『水と礫』が選ばれました。砂漠に隣接する架空の町を舞台に繰り広げられる、壮大なスケールの一大叙事詩。「同じ物語の反復」という、大胆な手法で描かれるのは、東京で負った傷を癒すため砂漠を越えようとする男と、その一族の物語。生きづらい現代
2020.11.16宇佐見りん
宇佐見りん『推し、燃ゆ』が、第164回芥川賞を受賞しました。「推しは私の背骨」と言い、アイドル上野真幸を”解釈”することに心血を注ぐあかり。その推しが炎上し――。他の人ならなんなくこなせる「普通」ができず、推しを推すときだけ生きていることを感じられるあかりの生きづらさ、切実
2020.09.09遠野遥
このたび第163回芥川賞を受賞した遠野遥さんは、昨年、「改良」で文藝賞を受賞し作家デビューしました(選考委員:磯崎憲一郎、斎藤美奈子、町田康、村田沙耶香各氏)。芥川賞受賞を記念して、第56回文藝賞の「受賞の言葉」を公開します。 受賞の言葉遠野遥 受賞を機に、今までに書いたいくつ
2020.07.21宇佐見りん 村田沙耶香
写真:宇壽山貴久子第56回文藝賞受賞作『かか』(宇佐見りん著)が、11月15日に単行本として刊行されました。20歳の宇佐見さんが、単純な”母と娘”という関係にはくくれない、複雑で激しい愛憎を体当たりで描いた本作。受賞を記念し、選考委員のひとりである村田沙耶香さんと、『かか』が生まれたきっかけやこれか
2019.11.15評者・朝吹真理子
わたしたちはみえないものをとりかわして生きている。誰かと向きあって話しているとき、いくばくかの菌を交換している。自家製の味噌やぬか漬けは、かき混ぜているひとの手の常在菌が乳酸菌とむすびついて発酵しているからできあがる。○○さんのぬか漬けおいしい、おいしいです、そう言いながら食べているとき、そのひと
2019.11.08芥川賞受賞作『コンビニ人間』(文藝春秋)が世界30ヶ国で翻訳され、今や世界中の注目を集める作家、村田沙耶香。このたび刊行される『生命式』は、村田沙耶香自身がセレクトした12の短編で構成され、まさに“文学史上、最も危険な短編集”ともいうべき衝撃作です。発売前に全国の書店員さんに試し読みをお願いしたとこ
2019.10.11本年も河出書房新社の本をお読みいただき、誠にありがとうございました。本の会社の人は、やっぱりみんな本が好き。昨年に引き続き、「今年どんな本読んだ?」と聞いてみたら、いろんな本が熱いレビューつきでどっさり届きました。年の瀬に、自社・他社問わず、河出のスタッフが大いに感銘を受けた今年の本をご紹介いたしま
2018.12.30第158回芥川賞受賞作 若竹千佐子『おらおらでひとりいぐも』(河出書房新社 東京都渋谷区・代表取締役社長小野寺優)が発行50万部を突破しました。同賞の過去10年においては、又吉直樹『火花』、村田沙耶香『コンビニ人間』に次ぐ部数です(出版科学研究所調査による)。若竹千佐子『おらおらでひとりいぐも』は2
2018.02.09[レビュアー]豊﨑由美
『成功者K』羽田 圭介 著書評も小説で書かないといけない小説[レビュアー]豊﨑由美 ゾンビ映画の枠組みを用いて、「文学」や「文壇」ひいては「世間」に流通しているバカバカしくも重苦しい「文脈」を露わにし、叩き斬った快作にして怪作『コンテクスト・オブ・ザ・デッド』。そこに作者本人を彷彿させるK
2017.06.02【全集】「池澤夏樹=個人編集 日本文学全集」第Ⅱ期 刊行中★作家古典新訳の刊行予定2016年6月 『松尾芭蕉/与謝蕪村/小林一茶/とくとく歌仙』訳・選 松浦寿輝 選・辻原登 選・長谷川櫂 丸谷才一ほか2016年10月 『能・狂言/説経節/曾根崎心中/女殺油地獄/仮名手本忠臣蔵/菅原伝授手習鑑/義経千
2016.05.02【評者】小島慶子
『消滅世界』村田沙耶香『消滅世界』村田沙耶香 【評者】小島慶子身に覚えのある未来 びっしりと産み付けられた虫の卵を見てギョッとしたことはないだろうか。親虫は本能のままに産卵したのだろうが、私はその母虫の執念よりも、母虫をそのように生かしめている摂理が怖い。『消滅世界』は、そうした
2016.03.08村田沙耶香
『母の発達』笙野頼子河出文庫、1999年「この作品の「中」は予想もしなかった場所で、そこに行くことで、「言葉」というものがどれだけ柔らかくで自由であるかを知りました。とても不思議な、強烈な読書体験でした。」(村田沙耶香)『寝ても覚めても』柴崎友香河出文庫、2014年「「恋」と「人間」について考える
2016.01.29本 は 身 体 で 楽 し も う自分の「足」で書店に向かい、「目」で書棚を眺める。「鼻」でインクの匂いをかぎ、「手」で本の重さや紙の手ざわりを感じる。めぐりあった本を喫茶店で珈琲とともに「味」わう。ときには「声」に出して読んでみる……。かつてはすぐ身近にあった「本」とのふれあいが、いつのまにか、当
2015.11.25【全集】「池澤夏樹=個人編集 日本文学全集」は、第11巻『好色一代男/雨月物語/通言総籬/春色梅児誉』(訳・島田雅彦 円城塔 いとうせいこう 島本理生)で第Ⅰ期完結(12巻)。第Ⅱ期が2016年1月よりスタートします。★作家古典新訳の刊行予定第Ⅱ期2016年1月 『竹取物語/伊勢物語/堤中納言物語/
2015.11.20