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【世界100万部突破超問題作】究極のディストピア食人ホラーSF アグスティナ・バステリカ『肉は美し』日本の読者への著者メッセージ!

全世界100万部を突破、30カ国超で翻訳、TikTokでも話題の超問題作。

人肉食が合法化した社会を冷徹に描き切った、究極のディストピア食人ホラーSF、アグスティナ・バステリカ『肉はうまし』(宮﨑真紀訳)が刊行。

 

 

日本語版刊行を記念し、著者アグスティナ・バステリカさんから、日本の読者に向けて、特別に著者メッセージをいただきました。

Agustina María Bazterrica ©Denise Giovaneli

 

読者のみなさまへ

 

日本という国で『肉はうまし』を読んでいただけることは、著者として感無量です。

本書を執筆していたときには、私が特別憧れている、とても古い歴史と文化を持つ国の言葉に翻訳されるとは夢にも思っていませんでした。

 

これが私にとってどんなに光栄で、栄誉なことかは、私の愛猫の一匹が「クロサワアキラ」という名前だということからも察していただけるでしょう。

それだけ私は日本に深い憧憬を抱いているのです。

 

私はまだ日本を直接訪れたことはありませんが、宮﨑真紀さんが翻訳した私の言葉が、みなさまの心に響き、思索を深め、読者同士の絆を育むことを願っています。

そして、いつか私も日本を訪れることができればと思います。

 

アルゼンチンから、みなさまにご挨拶と抱擁を。

いつかじかにお会いできることを願って。

 

アグスティナ・バステリカ

 

全世界100万部突破 30カ国翻訳 TikTokで話題の超問題作

人肉食が合法化した社会を冷徹に描き切った、究極のディストピア食人ホラーSF!

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◆クラリン文学賞(2017)受賞

◆レディース・オブ・ホラーフィクション賞長編部門最優秀賞(2020)受賞

◆ワシントン・ポスト紙ベストSF(2020)選出

◆フィナンシャル・タイムズ ブックオブザイヤーSF部門(2020)選出

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動物感染症のパンデミックにより畜肉が食べられなくなり、かつてない食糧危機が人類を襲った近未来の世界。たんぱく源を求め続けた人々の間で、移民・貧民を狙った人肉の闇取引が横行。食肉需要を満たそうとする企業の圧力に政府が屈し、ヒトの飼育・繁殖・屠畜・加工が合法化された。この出来事は〈移行〉と呼ばれ、家畜化されたヒトは〈頭〉、それを加工して作られた人肉は〈特級肉〉と言い換えられた。「クレイグ食肉処理工場」の重役マルコスは、〈頭〉を解体し、〈特級肉〉として出荷する日々を送っていた。ある時、一頭の家庭飼育用の最高級の〈頭〉のメスをなりゆきで譲り受けるが、非合法とされる「人間扱い」をはじめてしまい……。

世界中で話題沸騰〈スパニッシュ・ホラー文芸〉超問題作!

 

 

■書誌情報

書名 : 肉はうま
著者:アグスティナ・バステリカ
訳者:宮﨑 真紀
仕様:46変形/上製/240頁
初版発売日: ‏ 2025年10月28日予定
定価:2,750円(本体価格2,500円)
ISBN : ‎ 978-4309209357

https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309209357/

 

 

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著者

アグスティナ・バステリカ

作家。1974 年ブエノスアイレス生まれ。長編『肉は美し』(2017)でクラリン文学賞受賞、世界30カ国以上で翻訳され100万部突破。他に『少女殺し』(2013)『卑劣なるものども』(2023)など。

宮﨑 真紀

スペイン語圏文学・英米文学翻訳家。東京外国語大学外国語学部スペイン語学科卒業。訳書に、ナバロ『兎の島』エンリケス『寝煙草の危険』シュウェブリン『救出の距離』ロウレイロ『生贄の門』など。

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