ぐいぐい読めて、ためになる。現代人必読の宗教入門――島田裕巳『教養としての宗教事件史』
島田裕巳
『教養としての宗教事件史』島田裕巳『教養としての宗教事件史』島田裕巳 宗教は、本来、スキャンダラスなものである。だからこそ、宗教にまつわる事柄や出来事は、週刊誌の格好のネタになってきた。ではなぜ、宗教はスキャンダラスなものなのだろうか。宗教は、一般には真面目で、善なるものを追求すると考えら
2016.02.10文庫
島田裕巳
『教養としての宗教事件史』島田裕巳『教養としての宗教事件史』島田裕巳 宗教は、本来、スキャンダラスなものである。だからこそ、宗教にまつわる事柄や出来事は、週刊誌の格好のネタになってきた。ではなぜ、宗教はスキャンダラスなものなのだろうか。宗教は、一般には真面目で、善なるものを追求すると考えら
2016.02.10【解説】岡崎武志
『五代友厚』織田作之助『五代友厚』【著】織田作之助【解説】岡崎武志 「生」を燃焼し尽くした人去年(二〇一五年)秋からNHKで放送開始した、朝の連ドラ「あさが来た」は、明治から大正期に活躍した女性実業家・広岡浅子をモデルにしている。原案の古川智映子『小説 土佐堀川──広岡浅子の生涯』を脚色し
2016.02.05小説のVoiceはどこまで届くか?―小説のVoice(文体・リズム)は海を越え、時を超えて 国、言語、文化の境界で失われるもの、失われないもの 【出演者】イーユン・リー / 川上未映子 / 小澤英実小説には、文体や形式では掬いることのできない「Voice」があると言う。その声は果
2016.02.04小林祥晃
『Dr.コパの読むだけでツキを呼ぶ ことば風水』『Dr.コパの読むだけでツキを呼ぶ ことば風水』小林祥晃 「風水で環境を整えればだれでも幸せになれる」 実はこの原稿を書いている前日に、東京の大井競馬場で愛馬コパノリッキーが武豊(たけゆたか)ジョッキーを背に、ダート競走馬の最高峰を
2016.02.01ミシェル・ウエルベック
『ある島の可能性』ミシェル・ウエルベック【訳者】中村佳子 ミシェル・ウエルベックの最新作『服従』が今秋、日本で刊行されました。近未来SFというにはあまりに生々しい直近のシミュレーションであるこの新作は、予想通り、いや予想以上に時事にシンクロしてしまい、おかげで普段は翻訳小説なんて読まない、
2016.01.20【評者】藤田貴大(マームとジプシー)
『ふる』西加奈子『ふる』西加奈子 【評者】藤田貴大(マームとジプシー) 女性器について考え、想いを巡らせたときに、いつもぶち当たってしまう壁のようなものがあって、それはぼくが、男性だからかもしれないし、男性であるから、だから。女性器について、虚構性の高い、空想を。してしまうからか
2016.01.14【解説】鷲田清一
『本を読むということ』永江朗『本を読むということ』自分が変わる読書術永江朗著 本書は「14歳の世渡り術」シリーズの一冊として好評だった『本を味方につける本』の改題文庫化ですが、10代だけのものにしておくのはもったいない読書入門です。永江さんご自身も「ぼくとしては若い読者だけを意識して書いた
2015.12.16[解説]大澤真幸
イデオロギーの崇高な対象 スラヴォイ・ジジェク 鈴木晶訳『イデオロギーの崇高な対象』スラヴォイ・ジジェク 鈴木晶訳[解説]大澤真幸「現代思想冬の時代」との言われる昨今ですが、旺盛な執筆活動と現代政治への積極的な発言で独特の光彩を放ち続けてきたのが、スラヴォイ・ジジェクです。河出書房新社ではこの8月
2015.11.23