文庫

ぐいぐい読めて、ためになる。現代人必読の宗教入門――島田裕巳『教養としての宗教事件史』

『教養としての宗教事件史』島田裕巳『教養としての宗教事件史』島田裕巳 宗教は、本来、スキャンダラスなものである。だからこそ、宗教にまつわる事柄や出来事は、週刊誌の格好のネタになってきた。ではなぜ、宗教はスキャンダラスなものなのだろうか。宗教は、一般には真面目で、善なるものを追求すると考えら

五代ロスにこの一冊。五代友厚がいきいきとよみがえる傑作小説!

『五代友厚』織田作之助『五代友厚』【著】織田作之助【解説】岡崎武志 「生」を燃焼し尽くした人去年(二〇一五年)秋からNHKで放送開始した、朝の連ドラ「あさが来た」は、明治から大正期に活躍した女性実業家・広岡浅子をモデルにしている。原案の古川智映子『小説 土佐堀川──広岡浅子の生涯』を脚色し

2016年のあなたの運気をみるみるアップさせるDr.コパ秘伝の風水格言集!

『Dr.コパの読むだけでツキを呼ぶ ことば風水』『Dr.コパの読むだけでツキを呼ぶ ことば風水』小林祥晃 「風水で環境を整えればだれでも幸せになれる」 実はこの原稿を書いている前日に、東京の大井競馬場で愛馬コパノリッキーが武豊(たけゆたか)ジョッキーを背に、ダート競走馬の最高峰を

『服従』の次に読むウエルベック『ある島の可能性』。二千年後に再生された複製人間の物語

『ある島の可能性』ミシェル・ウエルベック【訳者】中村佳子 ミシェル・ウエルベックの最新作『服従』が今秋、日本で刊行されました。近未来SFというにはあまりに生々しい直近のシミュレーションであるこの新作は、予想通り、いや予想以上に時事にシンクロしてしまい、おかげで普段は翻訳小説なんて読まない、

西さん、女性器、モザイク、相俟って。泣きそうだにゃあ

『ふる』西加奈子『ふる』西加奈子 【評者】藤田貴大(マームとジプシー) 女性器について考え、想いを巡らせたときに、いつもぶち当たってしまう壁のようなものがあって、それはぼくが、男性だからかもしれないし、男性であるから、だから。女性器について、虚構性の高い、空想を。してしまうからか

世の中の本の(たぶん)9割以上はクズなので──本とのつきあいかた超・入門『本を読むということ』永江朗

『本を読むということ』永江朗『本を読むということ』自分が変わる読書術永江朗著 本書は「14歳の世渡り術」シリーズの一冊として好評だった『本を味方につける本』の改題文庫化ですが、10代だけのものにしておくのはもったいない読書入門です。永江さんご自身も「ぼくとしては若い読者だけを意識して書いた

ブーム再燃!? 現代思想界の奇才、ジジェクの主著文庫化そして新刊も!

イデオロギーの崇高な対象 スラヴォイ・ジジェク 鈴木晶訳『イデオロギーの崇高な対象』スラヴォイ・ジジェク 鈴木晶訳[解説]大澤真幸「現代思想冬の時代」との言われる昨今ですが、旺盛な執筆活動と現代政治への積極的な発言で独特の光彩を放ち続けてきたのが、スラヴォイ・ジジェクです。河出書房新社ではこの8月

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