開かれすぎの心。『コドモノセカイ』岸本佐知子
【編訳】岸本佐知子
『コドモノセカイ』岸本佐知子『コドモノセカイ』【編訳】岸本佐知子 【評者】津村記久子開かれすぎの心 子供でいることほど心もとないことはなかった。かといって大人になれば無事になるとも思えなかった。だからわたしは心もとないなりに、恐ろしいほど今を生きていた。ほとんど毎秒が綱渡りと言っ
2016.03.17外国文学
【編訳】岸本佐知子
『コドモノセカイ』岸本佐知子『コドモノセカイ』【編訳】岸本佐知子 【評者】津村記久子開かれすぎの心 子供でいることほど心もとないことはなかった。かといって大人になれば無事になるとも思えなかった。だからわたしは心もとないなりに、恐ろしいほど今を生きていた。ほとんど毎秒が綱渡りと言っ
2016.03.17
【訳者】赤坂桃子
『ドローンランド』『ドローンランド』トム・ヒレンブラント【訳者】赤坂桃子 ドイツ語圏の主要ミステリ賞・SF賞受賞! 本書『ドローンランド』は、ドイツで二〇一四年に刊行されたトム・ヒレンブラント作Drohnenland(Kiepenheuer & Witsch)の翻訳である
2016.02.15
カレン・ラッセル
『レモン畑の吸血鬼』カレン・ラッセル 松田青子訳『レモン畑の吸血鬼』カレン・ラッセル【訳者】松田青子 二〇〇六年に初短編集『狼少女たちの聖ルーシー寮』(拙訳、河出書房新社、二〇一四)を刊行してからというもの、カレン・ラッセルに対する評価は高まるばかりだ。作品を発表するごとに、ミチコ・カクタ
2016.02.02
マリオ・バルガス=リョサ
『つつましい英雄』マリオ・バルガス=リョサ『つつましい英雄』マリオ・バルガス=リョサ著 【訳者】田村さと子 本書は、マリオ・バルガス=リョサが2010年のノーベル文学賞受賞後に初めて書いた小説である。舞台はペルーのピウラとリマで、『チボの狂宴』(2000)や『ケルト人の夢』(20
2016.01.08
【訳者】柴田元幸
『憑かれたポットカバー』エドワード・ゴーリー『憑かれたポットカバー』クリスマスのための気落ちした気色悪い気晴らし エドワード・ゴーリー柴田元幸訳このエドワード・ゴーリー流クリスマス・ブックは、1997年12月21日の『ニューヨークタイムズ・マガジン』(『ニューヨークタイムズ』紙日曜版の付録
2015.12.24