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【ユヴァル・ノア・ハラリを読む】貨幣の未来――ハラリ・MMT・仮想通貨

貨幣の虚構性誰もが知っていることではあるけれど、一万円札というのはただの紙切れだ。日銀が「一万円」と印字しているから、それだけの価値を持っているに過ぎない。紙幣というのは「紙の約束」(註1)なのである。世の中に出回っている貨幣は「現金」と「預金」から成り立っていて、預金の方の正体は何かというと、現代

【ユヴァル・ノア・ハラリを読む】 ハラリの「虚構」概念をめぐって ―─ヘーゲルとガブリエルを参照しつつ

ハラリの著作を貫く基本コンセプトとは  ハラリは『サピエンス全史』,『ホモ・デウス』,『21 Lessons』を通じて,人類が辿ってきた過去,未来,そして現在を描いている.実は,ハラリがこれらの著作において挙げている個々の「事実」はそれ自体としては,よく知られているものであることが多い.それにもかか

『完全版 韓国・フェミニズム・日本』責任編集・斎藤真理子さんによる「巻頭言」全文公開

 未来から見られている斎藤真理子 雑誌は生きものとよく言われるが、その通りだった。二〇一九年七月に発売された『文藝』秋季号(特集「韓国・フェミニズム・日本」)が異例の増刷となり、とうとう創刊以来八六年ぶりの三刷が決まったとき、私も驚いたが編集部も驚いていた。生きものなのでその勢いを予測する

【ユヴァル・ノア・ハラリを読む】混沌とした現代を理解するための壮大な仕掛け ――人類進化学者が考えるハラリ三部作の価値

ハラリ作品は問題設定や結論も興味深いが、その主張を生み出す仕掛けがとても斬新だ。最新作『21Lessons』には、現代を理解するヒントがたくさん詰まっているが、ハラリ氏の思考の原点と歴史観を意識しながら読めば、それらをより深く理解でき、面白さが倍増するだろう。 人間の未来を語るための壮大な

本読み河出スタッフが選んだ、2019年の本(他社本もあるよ!)

本年も河出書房新社の本をお読みいただき誠にありがとうございました。普段は職業意識(?)と愛社精神(??)により自社刊行物普及に努める我々が、自らの楔を解き放ち心から語りたい本をオススメする恒例企画「本読み河出スタッフが選んだ今年の本(他社本もあるよ!)」2019年版を今年もお届けします。河出書房新社

『約束された移動』刊行記念  著者・小川洋子による全作品解題

2009年から2019年までに発表された“移動する”物語6篇を収録した傑作短篇集『約束された移動』。ハリウッド俳優Bと客室係、ダイアナ妃に魅せられたバーバラと孫娘など、ユニークで密やかな物語が収録されている。同書に収録する全作品について、小川洋子さんに解題をいただきました!ぜひお読みください。* *

「怠惰や狂気や邪悪の中にも人間の魅力は潜んでいる」――芥川賞作家・小川洋子に聞く創作の秘密【第2回】

この11月に『約束された移動』を上梓した小川洋子さん。同書は2009年から2019年までに発表された“移動する”物語6篇を収録した傑作短篇集で、ハリウッド俳優Bと客室係、ダイアナ妃に魅せられたバーバラと孫娘など、ユニークで密やかな物語が収録されている。同書に収録する各作品について、短篇を書くことなど

【ユヴァル・ノア・ハラリを読む】未来の選択肢を増やす歴史のレッスン――まだ読んでいない人のためのユヴァル・ノア・ハラリ入門

情報の大渦に呑まれて ゲームの新しいイベントを知らせるプッシュ通知をスワイプして、友だちにLINEを返す。ついでにTwitterを覗くと、少し前に投稿した写真に「いいね」がついている。タイムラインには、ネコの写真や香港のデモの様子、映画のリヴァイヴァル上映のお知らせ、台風の被害を報じるニュースやトラ

「できるだけ作者の影を削って書いている」――芥川賞作家・小川洋子に聞く創作の秘密【第1回】

この11月に『約束された移動』を上梓した小川洋子さん。同書は2009年から2019年までに発表された“移動する”物語6篇を収録した傑作短篇集で、ハリウッド俳優Bと客室係、ダイアナ妃に魅せられたバーバラと孫娘など、ユニークで密やかな物語が収録されている。同書に収録する各作品について、短篇を書くことなど

【ユヴァル・ノア・ハラリを読む】「物語」に背を向けるハラリ――『21 Lessons』の読みどころ

 ユヴァル・ノア・ハラリの新著『21 Lessons――21世紀の人類のための21の考察』には、彼のデビュー作である『サピエンス全史』に寄せられた感想に関する興味深いエピソードが記されている。 『サピエンス全史』はもともと、彼の住むイスラエルの一般市民向けにヘブライ語で書かれた本だった。刊行後、多く

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