「町田康」の検索結果 : 38件

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【腹筋崩壊!】ポップすぎて話題の「こぶとりじいさん」無料公開中!町田康訳「奇怪な鬼に瘤を除去される」(『宇治拾遺物語』より)

「宇治拾遺物語」町田康訳 ↓ためし読みはこちら↓  これも前の話だが、右の頬に大きな瘤のあるお爺さんがいた。その大きさは大型の蜜柑ほどもあって見た目が非常に気色悪く、がために迫害・差別されて就職もできなかったので、人のいない山中で薪を採り、これを売りさばくことによってかろうじて生

「とにかく想像を超えるものを」文藝賞優秀作『解答者は走ってください』佐佐木陸インタビュー

『解答者は走ってください』(第60回文藝賞優秀作)著者佐佐木陸 第60回文藝賞の優秀作は佐佐木陸さんの『解答者は走ってください』。「この世界は破壊すべきである、○か×か?」 過去の記憶がない怜王鳴門れおなるどにある日届いた「きみの物語」。クイズ大会、国家転覆、そしてギターケース爆弾――型破りな展開と

「地獄の底にある伝えるべきもの」文藝賞優秀作『おわりのそこみえ』図野象インタビュー

『おわりのそこみえ』(第60回文藝賞優秀作)著者・図野象 第60回文藝賞優秀作は図野象さんの『おわりのそこみえ』。主人公はスマホで消費者金融のアプリとマッチングアプリを交互に見る生活を送る25歳の美帆、今を生きるため人生を手放し、地獄の底の絶望と希望へと爆進する――。選考委員の町田康さんが「感動、ア

「この小説が愛おしいのは、作りもんじゃないということ」町田康が語る『無敵の犬の夜』の魅力 文藝賞受賞記念対談

第60回文藝賞受賞作は小泉綾子さんの『無敵の犬の夜』。北九州の片田舎で暮らす中学生男子、界は「バリイケとる」男・橘に心酔。ある日、東京のラッパーとトラブルを起こしたという橘のために、ひとり東京へカチコミに向かうことを決意するが――。「この先俺は、きっと何もなれんと思う。夢の見方を知らんけん」選考委員

河出文庫 古典新訳コレクション刊行開始! 購入者全員プレゼントキャンペーンも!

「池澤夏樹=個人編集 日本文学全集」から、古典の新訳・新釈を文庫化!最高の翻訳で名作を楽しむ累計50万部を突破した「池澤夏樹=個人編集 日本文学全集」(全30巻)。日本の古典から現代作家による作品までを収録した本全集の中でも、特に古典作品は現代を生きる多くの人気作家たちが名作の新訳・新釈に携わり大き

新・芥川賞作家の宇佐見りんはデビューのときなにを綴ったか 第56回文藝賞「受賞の言葉」

 このたび『推し、燃ゆ』で第164回芥川賞を受賞した宇佐見りんさんは、2019年、「かか」で文藝賞を受賞し作家デビューしました(選考委員:磯崎憲一郎、斎藤美奈子、町田康、村田沙耶香各氏)。芥川賞受賞を記念して、第56回文藝賞の「受賞の言葉」を公開します。 受賞の言葉宇佐見りん「遅

【イベントレポート】少年十字軍はなぜ恋をしたのか? ――アナキスト、作家に訊く【早助よう子×栗原康】

『恋する少年十字軍』を巡って、作者の早助よう子さんが政治学者でアナキストの栗原康さんとお話しました。実は、早助さんと栗原さんは長年のご友人。肩の力を抜いて、作品について、創作について、たっぷりお話いただきました。 *この原稿は、2020年11月22日におこなわれたオンラインイベント「少年十

「未来の考古学者に見つけてほしい」「ドストエフスキーの初期作品と重なる」——芥川賞ノミネートの宇佐見りん『推し、燃ゆ』に絶賛の声続々!

 弱冠20歳で『かか』で文藝賞を受賞、同作で最年少三島賞作家となり、文学シーンの話題をさらった宇佐見りん。デビュー後第1作目となる『推し、燃ゆ』で、第164回芥川賞にノミネートされました。 候補作となった『推し、燃ゆ』は、雑誌「文藝」で発表された作品で、掲載されるやいなや、口コミで大変な話題(口コミ

町田康が驚いた、『おらおらでひとりいぐも』の特異性──「桃子さんは小説の登場人物ではない」

 田中裕子15年ぶり映画主演作!芥川賞&文藝賞W受賞、新たな老いを描き、日本中から共感の声を集めた50万部突破のベストセラー『おらおらでひとりいぐも』が映画化されることになりました。メガホンを取るのは『南極料理人』『モリのいる場所』などで知られる沖田修一監督。映画化困難かと思われた本作に、

新・芥川賞作家の遠野遥はデビューのときなにを綴ったかーー第56回文藝賞「受賞の言葉」

 このたび第163回芥川賞を受賞した遠野遥さんは、昨年、「改良」で文藝賞を受賞し作家デビューしました(選考委員:磯崎憲一郎、斎藤美奈子、町田康、村田沙耶香各氏)。芥川賞受賞を記念して、第56回文藝賞の「受賞の言葉」を公開します。 受賞の言葉遠野遥 受賞を機に、今までに書いたいくつ

町田康訳「奇怪な鬼に瘤を除去される」(『宇治拾遺物語』より)

伊藤比呂美/福永武彦/町田康訳『日本霊異記/今昔物語/宇治拾遺物語/発心集』(池澤夏樹=個人編集 日本文学全集)収録   これも前の話だが、右の頬に大きな瘤のあるお爺さんがいた。その大きさは大型の蜜柑ほどもあって見た目が非常に気色悪く、がために迫害・差別されて就職もできなかったの

読後に残るのはまごうことなき『義経記』なのである──町田康『ギケイキ② 奈落への飛翔』書評

  町田康『ギケイキ』は、『義経記』の現代語訳というわけではないのだが、だからといって翻案というほど原作から離れているわけでもなく、いうなれば、かなり“盛っている”『義経記』現代語版だ。なにしろ原作の三倍増しぐらいに長い。ところが、読み終わって思い出す『ギケイキ』は、不思議なことにまるっき

鎮魂の物語──町田康『ギケイキ② 奈落への飛翔』書評

  判官贔屓、という言葉がある。弱者、敗者に必要以上に同情を寄せ感情移入する人間心理を指す。周知のように、この言葉の由来は、我らが九郎判官、すなわち源義経にある。義経は検非違使左衛門尉に任官しており、尉のことを判官というからである。 判官贔屓という言葉が生まれるほど、日本人は義経を愛してき

6月19日 太宰治没後70周年 太宰を愛し、太宰をモデルに小説を書いた佐藤春夫の追悼文の内容とは  『太宰よ! 45人の追悼文集 さよならの言葉にかえて』より

本日6月19日は、太宰治が6月13日に玉川上水に身を投げ、その遺骸が発見された日。奇しくもその日が太宰治の誕生日でもあったことから太宰を偲ぶ日となり、「桜桃忌」と呼ばれるようになりました。没後70周年にあたる今年に至ってもファンは増え続けており、お墓がある三鷹の禅林寺には毎年全国から多くのファンが集

芥川賞受賞作『おらおらでひとりいぐも』 受賞24日で、50万部突破

第158回芥川賞受賞作 若竹千佐子『おらおらでひとりいぐも』(河出書房新社 東京都渋谷区・代表取締役社長小野寺優)が発行50万部を突破しました。同賞の過去10年においては、又吉直樹『火花』、村田沙耶香『コンビニ人間』に次ぐ部数です(出版科学研究所調査による)。若竹千佐子『おらおらでひとりいぐも』は2

千年読み継がれる『源氏物語』とは何か?|角田光代×池澤夏樹対談【第1回】

2017年9月19日、新宿・紀伊國屋ホールにて、角田光代さんと「日本文学全集」編者である池澤夏樹さんによる、『源氏物語』刊行記念トークイベントが行われました。なぜ池澤さんは角田さんを選んだのか、角田さんはなぜ新訳を引き受けたのか、お二人にとっての『源氏物語』とは何かなど、たっぷりと語り合った模様を2

63歳主婦のデビュー作がいきなり芥川賞受賞! 『おらおらでひとりいぐも』の若竹千佐子さんってどんな人?

写真:小林紀晴【63歳・主婦が突如、芥川賞作家になるまで。】2017年10月、1つの作品が発表されました。若竹千佐子『おらおらでひとりいぐも』。岩手県遠野市出身の専業主婦・若竹千佐子さんが書いたデビュー作となる小説で、選考委員の藤沢周さん、保坂和志さん、斎藤美奈子さん、町田康さんが絶賛し第54回文藝

魂の次元で響かせる――第54回文藝賞受賞作『おらおらでひとりいぐも』 選考委員・町田康氏贈呈式スピーチ

魂の次元で響かせる――第54回文藝賞受賞作『おらおらでひとりいぐも』 選考委員・町田康氏贈呈式スピーチ 小説を読んだり音楽を聴いたりする時に、何か違うな、ピンとこないな、ということがあります。また、音楽を演奏する時にも、何かいまひとつだな、ノリが違うなということがあって、それが何故ダメなの

3.11と日本文学全集の胎動ーー史上初、個人編集の文学全集ができるまで 〜後篇〜

 累計86万部を突破した“異例”の「文学全集」はどのように生まれたのか。『池澤夏樹、文学全集を編む』より、編者である池澤夏樹さんと全集編集長の鼎談を特別公開〜後篇〜。*前篇はこちらから 編集鼎談メイキング・オブ・文学全集 〜後篇〜池澤夏樹  ×  木村由美子 (「世界文学全集」編

聴け、琵琶法師たちの歌を

『平家物語』古川日出男 訳  聴け、琵琶法師たちの歌を [レビュアー]柴田元幸 古川日出男による現代日本語訳『平家物語』は、むろんほとんどの読者は黙読するとしても、少なくとも読み手の脳内で「聴かれる」ことを意識している(というか願っている)翻訳であるように思え

「池澤夏樹=個人編集 日本文学全集」3月より電子書籍の配信を開始 池澤夏樹新訳のベストセラー『古事記』がついに電子化! 

2014年11月より刊行をスタートした「池澤夏樹=個人編集 日本文学全集(全30巻)」。刊行開始から2年、第2期(24巻)を完結し、累計で38万部を突破しました。いよいよ始まる第3期を前に、読者からの要望も多かった電子書籍の配信を、3月3日より開始します。第1弾は、本全集で最も売れている池澤夏樹によ

池澤夏樹、伊藤比呂美、森見登美彦、町田康、小池昌代ら古典新訳を手がけた人気作家たちが熱く語る! 連続講義「作家と楽しむ古典」が書籍化。10代から大人まで、古典を読んできた人もまだ読んでない人 も。

2014年11月に刊行を開始した「池澤夏樹=個人編集 日本文学全集」(全30巻)は2016年12月に第Ⅱ期24巻が完結。あとは3月から刊行が始まる、第Ⅲ期・6巻、収録作品が注目の『近現代作家集』(Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ)と、いよいよ待望の角田光代訳『源氏物語』(上・中・下)を残すのみとなりました。同全集では、古

小説の冒頭をマンガ化!マキヒロチ×町屋良平による新たな展開!

町屋良平のデビュー作をマキヒロチが冒頭マンガ化!『青が破れる』藤沢周氏、保坂和志氏、町田康氏大絶賛──新たなる青春小説の誕生を告げる、第53回文藝賞受賞作! この冬、彼女が死んで、友達が死んで、友達の彼女が死んだ――恋と青春とボクシング……。悩める青年・秋吉をめぐる、現代の「生」の物語。&

第53回文藝賞受賞受賞作『青が破れる』刊行記念
町田康×町屋良平 特別対談(後編)& 試し読み

【町田康×町屋良平 特別対談】 「ままならない激情の静けさ」前編はこちら 神様を思う町田 一番作者に近い登場人物は秋吉ですか?町屋 気が小さいところは近いですが、僕は秋吉みたいに、人間関係がどうでもいいとは考えられません。町田 秋吉は異様ですよね。夏澄の家へ行って、「夏澄さんが子どものため

第53回文藝賞受賞受賞作『青が破れる』刊行記念
町田康×町屋良平 特別対談(前編)

『青が破れる』町屋良平 著 この冬、彼女が死んで、友達が死んで、友達の彼女が死んだ。ボクサーになりたいが、なれない青年・秋吉。夏澄との不倫恋愛を重ねながら、ボクシングジムでは才能あるボクサー・梅生のパンチとのスパーリングを重ねる日々。ある日、友人のハルオに連れられハルオの恋人・とう子の見舞

木下古栗『グローバライズ』試し読み

絲山秋子さん、柴崎友香さん、津村記久子さん、豊崎由美さん、松田青子さん、佐々木敦さん、町田康さんなど、プロの書き手たちも熱狂する、孤高の作家、木下古栗さん。最新作となる短篇集『グローバライズ』から「道」を公開します。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━「道」「すみま

町田康『ギケイキ 千年の流転』書評・古川日出男

『ギケイキ 千年の流転』町田康 著 【評者】古川日出男「もし源平戦わば」的に我々はすでに結末を知っている。源義経、という人物を知っていて、その末路を知っている。あらゆる歴史物語は─それこそ大河ドラマなどは─「知っているものを、どう愉しませるか?」との課題を抱える。しかし、ほとんどの“あらゆ

【4日連続公開】町田康『ギケイキ』試し読み 第4回

町田康さんのデビュー20周年となる記念すべき今年、超娯楽大作『ギケイキ 千年の流転』が刊行されます。6年ぶりとなる長篇小説『ギケイキ』は、室町時代に成立したとされる『義経記』をベースとしたオリジナル小説。現代に甦った源義経が怒濤の生涯を語り出す、4日連続試し読みの第4回を公開します。読めば奇跡的なス

【4日連続公開】町田康『ギケイキ』試し読み 第3回

町田康さんのデビュー20周年となる記念すべき今年、超娯楽大作『ギケイキ 千年の流転』が刊行されます。6年ぶりとなる長篇小説『ギケイキ』は、室町時代に成立したとされる『義経記』をベースとしたオリジナル小説。現代に甦った源義経が怒濤の生涯を語り出す、4日連続試し読みの第3回を公開します。おねぇ言葉を駆使

【4日連続公開】町田康『ギケイキ』試し読み 第2回

町田康さんのデビュー20周年となる記念すべき今年、超娯楽大作『ギケイキ 千年の流転』が刊行されます。6年ぶりとなる長篇小説『ギケイキ』は、室町時代に成立したとされる『義経記』をベースとしたオリジナル小説。4日連続試し読みの第2回を公開します。今回は義経が菊門を狙われる名場面です。第1回はこちら第3回

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