単行本 - 外国文学
新発見原稿、新訳、初訳を収録した「須賀敦子の本棚【全9巻】」刊行中!没後20年記念出版
須賀敦子
2018.03.08
須賀敦子没後20年記念出版
須賀敦子の本棚
【全9巻】
監修・巻末エッセイ=池澤夏樹
須賀敦子が選者となって
自分の愛する作家・作品を集めたら──
夢のような企画を実現させた
珠玉の海外文学コレクション。
新発見原稿、新訳、初訳を収録!
2018年6月より刊行中
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敬愛する人の本棚を見たいと思うことがある。
いわゆる蔵書家の万巻を収めた書庫ではなく、ぎりぎりまで絞られた、
その人にとっての必須のセレクション。
須賀敦子はそれを用意しておいてくれた。ではこれを叢書として世に送り出そう。
読む楽しみはそのまま須賀さんとの静かな対話になるはずだ。
──池澤夏樹
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1990年、61歳で衝撃のデビューを飾った須賀敦子は、それからわずか8年後の1998年、惜しまれつつ亡くなった。しかし作品への評価は時を経るにつれ高まる一方である。
本コレクションは、遺された新発見原稿をはじめとして、須賀の思想の核となった作家・詩人・思想家による著作をすべて訳し下ろしで収録する。
【特色】
◆ 編者=須賀敦子ともいえる海外文学コレクション。
◆ 須賀自身による翻訳作品(未発表)も収録。
◆ これまで日本に紹介される機会の少なかった名著を紹介。
◆ すべての作品が初訳もしくは新訳。
◆ 池澤夏樹の書き下ろしエッセイを全巻巻末に掲載。
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【全巻内容】(刊行予定)
1 『神曲 地獄篇 (第一歌~第十七歌)』
ダンテ・アリギエーリ 須賀敦子/藤谷道夫 訳(注釈・解説=藤谷道夫)【新訳】
(好評発売中)
2 『大司教に死来る』
ウィラ・キャザー 須賀敦子 訳【新訳】
(好評発売中)
3 『小さな徳』
ナタリア・ギンズブルグ 白崎容子 訳【新訳】
(好評発売中)
4・5 『噓と魔法(上・下)』
エルサ・モランテ 北代美和子 訳【初訳】
(好評発売中)
6 『クリオ』
シャルル・ペギー 宮林寛 訳【新訳・初完訳】
(好評発売中)
7 『あるカトリック少女の追想』
メアリー・マッカーシー 若島正 訳【初訳】
(好評発売中)
8 『神を待ちのぞむ』
シモーヌ・ヴェイユ 今村純子 訳【新訳】
(2020年5月刊予定)
9 『地球は破壊されはしない』
ダヴィデ・マリア・トゥロルド 須賀敦子 訳【初訳】【新発見原稿】
(好評発売中)
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【体裁】四六寸伸判/上製カバー装/各巻160~464頁(予定)
【装幀】水木奏
【価格】本体 各1,800円~3,200円(税別) 揃本体 23,200円(税別)
※タイトル、刊行順、刊行月、本体価格はいずれも予定です。変更する場合がございます。
【パンフレットを進呈いたします】
官製ハガキ:〒151-0051 東京都渋谷区千駄ヶ谷2-32-2 河出書房新社 営業部
「須賀敦子の本棚パンフレット希望」とご記載ください。
メール:info@kawade.co.jp(件名:須賀敦子の本棚パンフ希望)
電 話:TEL.03-3404-1201(平日9:30〜17:00)
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須賀敦子
(1929~1998年)兵庫県生まれ。聖心女子大学卒業。1953年よりパリ、ローマに留学、その後ミラノに在住。多くの日本文学をイタリア語に訳して紹介する。71年帰国後、慶應義塾大学で文学博士号取得、上智大学比較文化学部教授を務める。91年、『ミラノ 霧の風景』で講談社エッセイ賞、女流文学賞を受賞。著書に『コルシア書店の仲間たち』『ヴェネツィアの宿』『トリエステの坂道』『ユルスナールの靴』など。訳書に『ウンベルト・サバ詩集』、N・ギンズブルグ『ある家族の会話』『マンゾーニ家の人々』、A・タブッキ『インド夜想曲』、I・カルヴィーノ『なぜ古典を読むのか』など。没後、『須賀敦子全集』(全8巻・別巻1)刊行。
池澤夏樹
1945年生まれ。作家・詩人。88年『スティル・ライフ』で芥川賞、93年『マシアス・ギリの失脚』で谷崎潤一郎賞、2010年「池澤夏樹=個人編集 世界文学全集」で毎日出版文化賞、11年朝日賞、ほか多数受賞。他に『カデナ』『キトラ・ボックス』など。14年11月より「池澤夏樹=個人編集 日本文学全集」を刊行中。