
『おらおらでひとりいぐも』の若竹千佐子さん待望の第2作『かっかどるどるどぅ』の発売を記念して、第四話「よき人の」冒頭部分を公開します!
若竹千佐子
===ためし読みはこちら===かっかどるどるどぅ「第四話 よき人の」 「どうぞ、入って」 夜の九時過ぎ。もう今日はこれで仕舞しまいかなと思って玄関のドアを閉めようとしたら、まだいた。玄関先で突っ立ったまま、何やら言いよどむ男の袖口を引っ張って上がり框かまちまで引き入れた。 おずおずとして
2023.06.23ためし読み
若竹千佐子
===ためし読みはこちら===かっかどるどるどぅ「第四話 よき人の」 「どうぞ、入って」 夜の九時過ぎ。もう今日はこれで仕舞しまいかなと思って玄関のドアを閉めようとしたら、まだいた。玄関先で突っ立ったまま、何やら言いよどむ男の袖口を引っ張って上がり框かまちまで引き入れた。 おずおずとして
2023.06.23かげはら 史帆
=====試し読みはこちら===== 一九一〇年十二月に、あるいはその頃に、人間の性質が変わった。 ―― Virginia Woolf わたしはアンナを偵察に行かせた ―― わたしたちが「プティ」とひそかに呼んでいる ニジンスキーのところに。 ―― Romola
2023.06.08カレン・ラッセル 松田青子訳
この度、現代アメリカ文学の最前線にいる作家のひとり、カレン・ラッセルの最新作品集を刊行します。悪魔に授乳する新米ママ、〈湿地遺体〉の少女に恋した少年、奇妙な木に寄生された娘、水没都市フロリダに棲むゴンドラ乗りの姉妹──。ダークでファンタジックな想像力で現実の不条理をえぐりだすラッセルの、よりいっそう
2023.05.24宇野常寛
評論家・宇野常寛さんが初めて中高生に向けて書いた『ひとりあそびの教科書』。ランニングや虫採り、旅行といったアウトドアから、模型、ゲーム、映画といったインドアまで様々なあそびを「ひとり」でとことん行うことで、「みんな」と過ごす時には見えていなかった世界が広がり、もっと深く面白いものを見つけ出すことがで
2023.05.15田村 文
同通信社文芸記者の田村文さんによる、11年間560回を超える中高生向け読書案内の連載を書籍化しました。本書には、先日逝去された大江健三郎さんの『芽むしり仔撃ち』の書評を収録しています。これから大江さんの本を読む方や多くの著作の中から何を読み返そうか迷っている方に、ぜひお読みいただけましたら幸いです。
2023.04.20田村 文
共同通信社文芸記者の田村文さんによる、11年間560回を超える中高生向け読書案内の連載を書籍化しました。「本を読むことの面白さを知ったなら、あなたの人生、しめたものだ」。この本をきっかけに、この先きっと何度でも読み返すことになる大事な一冊に、出会ってほしいと願っています。今回は本書に3つ収録したコラ
2023.04.20ダンティール・W・モニーズ著 押野素子訳
@Marissa Pilolli デビュー作『ミルク・ブラッド・ヒート』が刊行されると、アメリカの有力誌が次々と絶賛し、一躍アメリカ文学の最前線に立つひとりとなったダンティール・W・モニーズ。待望の日本語版発売がいよいよ近づいてきました。死に取り憑かれた少女たちの誓約を描いた表題作を含め、
2023.04.11大森 望
中国SF『三体』の翻訳でも有名な大森望氏が責任編集を務める、日本SF書き下ろしアンソロジー『NOVA』シリーズ。 日本SFの大御所から新人まで、魅力的な作家陣による読切SFが発表されてきた本シリーズの最新刊『NOVA 2023年夏号』(河出文庫)は、全13作を収録。 いつもどおり、日本SFシーンの
2023.04.06西加奈子
西加奈子『くもをさがす』 蜘蛛の多い家だった。 木造の、古い家だ。一軒家を二つに割って隣家と共有するduplex(デュプレックス)は、こちらではよくある構造で、でも、我が家は変わっていた。5階建てなのだった。ベースメントと呼ばれる半地下(これも、カナダではよくある)に一つ目のベッドルーム
2023.03.08ジュリー・スミス
TIKTOK「トップ・クリエイター100人」に選出され、「いいね」2000万超を集めた心理学者・臨床心理士ジュリー・スミスによるセルフケアガイド『一番大切なのに誰も教えてくれない メンタルマネジメント大全』を刊行します。 気分の上下、不安、ストレス、やる気……日々のメンタルを整える簡単で実用的な方法
2023.02.20