阿部和重 約十年ぶりの短編集『Ultimate Edition』刊行記念 全収録作解説インタビュー(1)「Hunters And Collecters」
阿部和重
10月25日、全16作を収録した阿部和重の短編小説集『Ultimate Edition』が刊行される。初めて阿部和重を読む人に、阿部和重のこれからを読みたい人にうってつけの作品集。氏の作品を知り尽くすフィクショナガシン氏を聞き手に、この究極の一冊への扉として全収録作自作解説を16日連続でお届けする。
2022.10.25ためし読み
阿部和重
10月25日、全16作を収録した阿部和重の短編小説集『Ultimate Edition』が刊行される。初めて阿部和重を読む人に、阿部和重のこれからを読みたい人にうってつけの作品集。氏の作品を知り尽くすフィクショナガシン氏を聞き手に、この究極の一冊への扉として全収録作自作解説を16日連続でお届けする。
2022.10.25はじめに ―時間術の〝不都合すぎる〟真実時間を有効に使いたい。そんな欲望の歴史は古く、古代ローマの哲学者セネカは「我々に与えられた時間は短いわけではなく、その多くを浪費しているだけだ」と唱え、レオナルド・ダ・ヴィンチは早くも1490年にToDoリストの利用をスタート。19世紀のはじめにはアメリカの出
2022.10.12金子薫
法の届かないスラムの奇天座で、究極のドラッグ・ロロクリにより獣と化す住人たち。西尾はひとり人間のまま、ロロクリに溺れるのだが……。野間文芸新人賞作家の新境地。===↓試し読みはこの↓へ===成るや成らざるや奇天の蜂金子薫 ずらりと並ぶドアから漏れる声や、廊下の彼方(かなた)から届く声が混
2022.10.06水沢なお
卵生生物の生殖をケアする〝孵化コーポ〟でバイトする美大生のうみは、才気煥発な同級生みみが抱える「生まれたくなかった」意志に触れ―。中也賞受賞の気鋭の詩人、初中篇。===↓試し読みはこの↓へ===うみみたい水沢なお タクシーの中で光る葉っぱ。馬のお腹はいるかみたい。歩道のペールグリーン。に
2022.10.06斎藤真理子訳
地上からの脅威が迫り、下層階を軍隊、上層階を富裕層が占める巨大タワー国家〈ビーンスターク〉をめぐる、韓国SFの金字塔となる作品『タワー』(ペ・ミョンフン著/斎藤真理子訳)を発売いたしました。本書の「訳者あとがき」で、斎藤真理子さんは以下のように本作を評しています。本作の魅力を伝える文章だと思うので、
2022.10.05綿矢りさ
綿矢りさデビュー20年を記念する傑作短篇集『嫌いなら呼ぶなよ』。発売前から「こんな綿矢りさ、読んだことない!」と話題を攫い、発売たちまち3刷が決まりました。特に雑誌掲載時にネットが騒然となった表題作「嫌いなら呼ぶなよ」。妻の友人の新居お披露目パーティー! しかしその真の目的は、不倫を暴き咎めるために
2022.09.30金原ひとみ
「文藝」2022年秋季号の特集「私小説」で責任編集をつとめた金原ひとみさんによる、本特集の「プロローグ」を公開いたします。「プロローグ」でありながら私小説的楽しみに満ちた文章をぜひお楽しみください。 「責任編集をやっていただけないでしょうか?」 
2022.09.07